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2009年08月21日
ヨーダの大冒険-エピソード1
(これはお盆ツーリングのレポートです)
8月13日、朝9時40分、函館着。(写真は着岸前のフェリーの中から。)
疲れきったヨーダ婆のフォースは天に通じず、
予報どおり天気は雨です。(泣)
昨日は朝からほとんど飲まず食わずだったので
目が回りそうなくらいお腹がぺこぺこ。
ターミナルを出て、ヨーダ婆のタンデムの支度をします。
私と@BOSSだけならこのまま走って北上ということも考えられますが
ヨーダ婆が一緒なので、あまり強行なスケジュールはやめて
まずは函館朝市で遅い朝食(早い昼食?)を食べることに。
函館朝市といえば、人と車が行き交う観光名所。
私がいきなりそんな人混みにGSで行っても大丈夫かいな、
と思いましたがこれも意外と問題なし。
なんだか私のGSに関しては、あまり心配はいらないようです。
GSで練習なんかぜんぜんしていないけど
いつの間にか乗れるようになっちゃったみたいです。
(ちょっと拍子抜け^^;)
給油の後、10:30、バイクを停めてさっそく朝市へ。
こちらを睨むようにハサミを向ける大きなカニに
子どものように驚いて笑うヨーダ婆。
朝市を歩いていると、いろんな人がヨーダ婆に声をかけてきます。
学生さんらしい二人連れもヨーダ婆を見てひと言、
「カッケー!」(笑)
ヨーダ婆の疲労回復の特効薬、それは
「まさか、バイクに乗ってきたんですか??」という感嘆の声。
「怖くありませんか?!」
「いえいえ、もともと乗り物が好きなもので、全然平気です。
私いくつに見えますか?こう見えて78なんですよ、カッカッカッ」
この会話だけで、3時間は充電されるようです。(笑)
いっただっきまーす!
本当は私たちがもっと早く函館に着くフェリーに乗れていたら
函館在住のumiさまが迎えてくださるとメールを頂いていたのですが
残念ながらこの時間ではお仕事でお会いすること叶わず。(泣)
この朝も「一緒に行きたかったです(TдT)」というメールを頂いたので
せめてumiさまに影膳を。(お茶だけですが。(-人-))
食べ終わると、もうお昼過ぎ。
去年は朝着いたら、そのまま稚内まで630kmを飛ばしましたが、
ヨーダ婆が船酔いと寝不足でまだ元気がないので
今日のところはあまり無理をせず
函館からなら約3時間、5時前にはチェックインする予定で
行ったことのないニセコに宿を取ることにしました。
でも、やはりお盆です。
何件か電話をかけたけれどどこも満室。
そこで、YH(ユースホステル)に聞いてみることに。
「ニセコアンヌプリ・ユースホステル」が取れました。
くまちゃんがみたいと言うでしょうから、
一応走っている動画も上げておきます。
(ただ着膨れて走っているだけですが。^^;)
そういえばこの日の朝、
「オビワン・ケノービとヨーダ一行はどこまで来ましたか?」
というメールがumiさまから届いた、という話を@BOSSにしたら、
その設定が結構気に入ったらしく、インカムから
「そうだよ、あんたバイクを俺から教わってるんだから
今度から俺のこと、ボスじゃなくてマスターと呼びなさい!」
りょ、了解しました、マスター・オビワン・ヒゲノービさま。( ̄∀ ̄;)汗
途中、ヨーダ婆のスペシャル座布団が少しずれたということで
これを直すために高速手前の駐車場に立ち寄りました。
座布団を直した後、出発する際、
ヨーダ婆は外したグローブをパニアケースの上に置いたままだったらしく
そのまま高速に乗ってしまったので、
片方のグローブが何処かへ飛んでしまったそう・・・(泣)
「道の駅くろまつない」で休憩。
雨もあがったようなので、合羽を脱ぎます。
ここでグローブの一件が@BOSSにわかったので、さあ大変。
「ちゃんと自分の装備を確認してからバイクに乗る事!(怒)
乗った後にグローブをはめるつもりでいて、それを忘れていたなら
例え走り出していたとしても、気付いた時に直ぐに言わなきゃ!」
それに対してヨーダ婆、ちょっとカチンときたらしく、
「悪かった、グローブ代払うから、買ってくれ」
げげっ!ヨーダ婆!そんなことを言ってしまったら!Σ( ̄⊥ ̄lll)
「金を払うって・・・、俺は金の話しをしているんじゃない!
大体その前に、バイク用のグローブがいくらするかわかってるのか!?
それに、軍手と違ってそこら辺で買えるもんでもないんだよ!
特に、今回していたのは特別小さいサイズだから
その辺の普通のバイク店で簡単に手に入らないの!
だから、俺はなくしたりしないように気をつけることが大事だって
そう言ってるんだよ!それを金で解決しようなんて!!(怒・怒・怒)」
・・・いえ、いいんです、あれは私のメンテナンスグローブなのだから。
な~んてことを、私が脇から口出ししようものなら火に油を注ぐことは必至。
ヨーダ婆、ここは嵐が通り過ぎるまで我慢ですよ、我慢。(><)
ヨーダ婆、肩を落としてシュン。(かわいそうに・・・)
フォースのレベルも一気にダウン、
明日も天気の回復は望めないかも。(泣)
まあ気を取り直して、ソフトクリームでも食べましょう。
私には一杯で目が覚めるような、熱くて濃いコーヒーをください!
道の駅から約40分走った午後4:40、
ニセコアンヌプリユースホステルに到着。
ペンションといっていい素敵な建物です。
夕食は6時からコース料理。ワインもついています。
サラダ、スープ、ムニエル、グラタン、ソテー、柿のシャーベット、
YHでこの食事で料金も1泊2食5千円ちょっと、素晴らしいです。
食事のあと、希望者にはオーナーさんが
開湯100年という近くの日帰り温泉に
送迎をしてくれる、ということだったのですが
ヨーダ婆は疲れてとにかく休みたいということでパス。
こちらが「日本秘湯を守る会」にも入っている鯉川温泉。
露天風呂は、鹿や猿が目の前に降りてきそうな雰囲気で
お湯も肌がすべすべになるとてもいい温泉でした。
おまえは貞子か。(笑)
宿に戻って、9時からティータイム。
20数年前、宿を始める前にアフリカ大陸を車で旅したという
オーナーさんのお話をお聞きしました。
与勇輝さんの作る妖精人形のような、宿で出会った少女。
@BOSSはああ見えて(笑)絵を描くのですが
この子が知り合いだったら、きっとこの子の絵を描いていそう。
それくらい@BOSSのインスピレーションにドンぴしゃりな感じです。
(名前がわからないので「ボクの彼女」と呼んでいました。^^;)
大人に媚びずに自分の言葉で話しかける子で
日本ではあまりこういう子にお目にかかれないので
私もとても印象に残っています。
@BOSS曰く、「将来が楽しみです」
ところで、ヨーダ婆はこの日、持参した「ハッカ薬」を肩や足に塗り
結局、内風呂にも入らずそのままぐっすり。
まだ1日目なのですが・・・
この日の走行距離、175km。
う~ん、ちょっと去年とは勝手が違います。
果たして、ヨーダ婆は5日間着いてこれるのか!
そしてこの先、フォースの威力は発揮されることはあるのか!?
(エピソード2へつづく)
投稿者:かまた 2009年08月21日 12:10
コメント
投稿者:ひろ吉 2009年08月21日 12:43
ヨーダ婆さまのお疲れが、痛いほど、、、伝わってきます。。。@BOSSさま、お年寄りには、お優しく!!ひろ吉からの、お願いです。。。
それにしても、やはりGS!ですな。。。
宿泊先も、とても、おしゃれで、良いところでしたね!
エピソード2が、、、待ちどおしぃ~
投稿者:umi 2009年08月21日 13:14
オビワンさま・・・マスター・ヨーダに対しても容赦なし・・・
実は帝国軍側の人間だったのでは?
投稿者:かまた 2009年08月21日 13:46
>ひろ吉さん
え~、書いておきながら@BOSSをちょびっとだけ弁護すると、
@BOSSは通常、「子どもとお年寄りと動物には優しい」と言われています。
(「かまた」以外には優しい、とも言われていますが。(TдT))
でも、そのまま軽く考えていると危険が生じることとか、
どう考えても道理に反することとか、
そういう場合は相手が誰であれ、とことん叱ります。
(叱らないのは、その人がどうなってもいいと思った場合。)
今回は、バイクに素手で乗る危なさを教える為に叱ったのだと思いますが、
それ以外は、@BOSSはツーリング中ずっと
ヨーダ婆の「ナイト」に徹していましたよ。
「厳しさ」は「優しさ」の裏返しなんですよ、たぶん。
(と、他の人が叱られている時だけは思う私。)
投稿者:オードリー 2009年08月21日 13:52
>umiさま
ひろ吉さんへのコメントではその理由を書きましたが、
その一方で、オビワンの厳しい叱責を脇で聞きながら
「もうちょっと言い方があるだろーに」
と、思っていたのも事実です。(笑)
投稿者:まく 2009年08月21日 14:54
ふかーい愛情にあふれた
ツーリング&ツーレポですね。
読んでいてこころが暖かくなり、
また北4を思い出してふるえたりして(笑)
投稿者:かまた 2009年08月21日 16:37
>まくさん
私自身も、ツーリングの5日間と北4の4日間を
懐かしく思いながら書いています。
あまりにも思い出が強烈で深いため、
ふと我に返って、今ここにいる現実を感じると
どちらの数日間も夢だったのではないかと思うことがあります。
レポートはそれを現実として残すために書いています。^^
走りながら、あれも書こう、これも書こうと思っていたはずなのに
きっとたくさんのことを取りこぼしてしまっていると思いますが。(泣)
投稿者:スケテツ 2009年08月21日 17:33
小さなバイクをきちんと乗れるようになると、いつの間にか大きなバイクもちゃんと乗れちゃうもんなんですよね。
>GSで練習なんかぜんぜんしていないけど
>いつの間にか乗れるようになっちゃったみたいです。
鯉川温泉、良かったでしょ(^_^)
雪の中の鯉川温泉はさらにいいんですよ。
投稿者:オードリー 2009年08月21日 18:28
>スケテツさま
ず~っと前にそのお話を聞いたことがありますが
CRM250くらいなら想像できても、自分ではまさか1200GSが
練習もせずこんな風に乗れるようになるなんて、
夢にも思いませんでした~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
もちろん、「世界の河名シート」製スペシャルローシートのおかげでもありますが。
(ブログを読んでいる皆さんは、GSでの辛い練習の日々がいつ始まるのかと
心待ちにしていたかも知れませんけどね。^^;)
鯉川温泉はホントによかったです。
思いついたらちょちょっと行けないところが残念です。
こんな時にこそ「それ行けジェットウトロ号」がほしいです。(TдT)
投稿者:ゴロンパ 2009年08月21日 18:29
>「カッケー!」(笑)
80年代の北海道で、黒いヨーロッパ製バイクに黒の皮つなぎ、赤いマフラーといういでたちでタンデムツーリングしている恐ろしく早いライダーに出会った事がありました。
ドライブインで、脇に止めるとヘルメットの下から現れたのは、80歳を超える老夫婦の笑顔。
心底カッコよかったですねぇ!!
投稿者:かまた 2009年08月21日 18:56
>ゴロンパさん
すごい!
想像しただけでも「カッケー!」ですね~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
「恐ろしく速い」というのが更にまたカッコいいです。
そんな方たちがどんどん増えるとステキですね。
私もその頃バイクに乗って、どこかを旅していたいものです。
(GSだと引き起こしが難しそうですが。^^;)
投稿者:上州GS/GG 2009年08月21日 19:45
GSの重たさと乗りこなしのむずかしさにに霹靂し、『もうこんなバイクはもうイヤ!!』
『上州GS/爺爺に売りつけてやろう』と言うのを今か今かと待っていたのですが・・・どうもダメなようですね。 北海道を走ると本当にGSの素晴らしさが良く判りますよね。 今はヨーダ嬢の様にバイク恐怖症の家内がタンデムしてくれる様になるのを期待しています。 でもバイクはやっぱりソロツーリングですかね。
投稿者:かまた 2009年08月21日 20:32
>上州GS/GGさん
実は今だから言いますが、あまりにもGSに乗る機会がないので
(というか、休みはBetaやCRFで練習している方が楽しいし
私はたぶんツーリングにはあまり出かけないと思ったので)
いっそGSを手放してしまおうかなと思ったことがありました。
(原サイクルのたけしさんからも「いつでも引き取ります!」と笑顔で言われていたし^^;)
が、一度北海道をGSで走ってしまうともうダメですね。(笑)
マス・ツーリングは相変わらず苦手ですが、
GSでのソロ・ツーリングなら何度でも出掛けたいところです。
投稿者:コタン 2009年08月21日 20:45
@BOSSに言い返すなんて、ヨーダ婆ならでは・・ ちょっと笑ってしまいましたが
ベッドで蹲って眠る姿を見てしまうと、切なくなりますね。
「誰か 電池を入れ替えてあげて~!」
お天気もスケジュールも 思うようではないかもしれませんが、二人では決して味わえないことが
(この先も)沢山起こりそうで・・ ワクワクしますよ(笑)
投稿者:GS欲しい・・・! 2009年08月21日 21:21
ありがとうございます・・・!
まさか、コメントに返事をされていたのですね!感激です(泣)
そして・・・
こんなに素敵なツーリング日記に、
出会えたことにまた、泣きそうです(笑)
それよりも、バニウトロ・・ごめんなさい!
間違えてしまいました・・・・。
失礼いたしました。
バイクの所有年数は、一人前な私にとって北海道は永遠の目標であり、あこがれです。
そして、GS欲しい・・・!(実はこれが一番だったり・・・)
ものすごく、感情移入してしまう内容に今後の展開が楽しみでしかたありません・・・!
まだまだ日が浅い「かまたさんファン」で、過去の内容も把握しきれていませんが、今後もよろしくお願いします。
投稿者:くまちゃん 2009年08月21日 21:34
北海道から無事に帰還、お疲れさまです。
動画のアップありがとうございます!!
しかも名指しで(*^^*)余裕で乗っていらっしゃいますね。
私も思いがけず、仲間が動画を撮って送ってくれたので
かまたさんにもお見せしようかと。こちらは大変お恥ずかしい
乗りっぷりですが(汗)
後日メール致します。
投稿者:かまた 2009年08月21日 22:07
>コタンさん
これが単にGSトレーニング・ツーリングだったら
一日中とことん走って、体力の限界でテント泊だったことでしょう。
しかも「テントを張る手際が悪い!」とか叱られて、
「私のテントなんだから、@BOSSには関係ありません!」と反論して更に叱られて。(笑)
確かに今回はなんとも予測がつかない
(コタンさんが喜びそうな)ことの連続でした。
今度ヨーダ婆に会うことがあったら、よろしくねぎらってあげてください。
>GS欲しい・・・!さん
えーと、頂いたコメントには必ずお返事をしますので
そんなに感動していただかなくても・・・^^;ゞ
このブログは本来は「ツーリング日記」ではないのです。
(ツーリングは年に1回です。)
過去の私は把握していただかなくても構いませんので
これからもよろしくお願いいたします。
バウニトロ・・気がつきませんでした。(笑)
>くまちゃん
くまちゃんもお疲れさまでした。
たくさんの楽しい思い出と一緒に帰ってきたことと思います。
メールじゃなくて、全世界に向けてYouTubeにあげちゃえ!