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2008年08月26日
北海道ツーリングDAY-3
(これはお盆休みのツーリングレポートです。)
DAY-3 稚内~知床
8月15日、朝から雨。(泣)
本日は日本最北端の宗谷岬をめぐり、
その後は@BOSSの第二のふるさと、
知床はウトロの町へと向かいます。
今日も長丁場のツーリングとなりそうです。
という事で、朝は5時45分に起床。
ウエアを着こんで朝6時40分には
チェックアウトして、下の駐車場に降りると、
なんと!すでに昨日のHONDA monkey(モンキー)50の
石橋さんがバイクを整備されていました。
monkey50で一日300~500kmを旅する石橋さん。
monkeyのタンクは4リッターしか入らないけれど
リッター50kmは走るそうです。ひょえ~!
(ちなみにR1200GSはリッター17~20kmくらい)
「でも、毎日毎日どこか修理しながらの旅ですけどね。」
と楽しそうに話をされているのが印象的でした。
お世話になった「チコウホテル」。(たぶん「稚港」の意?)
7時15分。石橋さんに見送られながらホテルを出発。
道道106号でもう一度日本海側へ戻り
昨日の続きの道道254号をさらに北上、
まずは野寒布岬を目指します。
この254号は「無事カエルロード」と名づけられた名物コース。
地元の皆さんが、ライダーの無事を願いながら
各家々の前にこんなオブジェを飾っています。
どの家の前でも、カエルやドラえもん、
ひょっこりひょうたん島などの人形が見送ってくれます。
地元の皆さん、ありがとう。雨なのにこんなに楽しく走れました。
野寒布岬で朝ごはんを食べる予定なのですが・・・・
あった!「樺太食堂」!
7時50分。樺太食堂に到着。(ホテルから14km)
朝8時前ですが、すでに何人かのお客さんが入っています。
走れば見落とすことはない店構え。有名な「樺太食堂」さん。
ここでウニ丼を食べた旅人たちの手書きの感想が
天井から壁から、店内いっぱいに貼られています。
@BOSSは「三色(さんしき)丼」の大盛り。(3150円)ほたてが絶品!
私は「無敵の生ウニ丼」(2415円)。ライダーにはステッカー付♪
こちらは少し丼が小さめなのですが、いやいやどうして。
量的には普通のお茶碗で3杯おかわりをするのと同じくらい。
生ウニにはわさび醤油をかけて食べます。
いっただっきま~す!
ごちそうさまでした~!
おいしかったー!
ほんの30分ほどの食事でしたが大満足!
大き目の丼メニューを選んだ上に、ご飯大盛りにした@BOSS。
大食漢自慢のハズが、少々キツかったそうです。
今日一日分のエネルギーをお腹にため込んで
8時25分。 さあ、出発シンコー!
ここから宗谷岬はもうすぐそこです。
まずは、稚内港のシンボル、北防波堤ドームへ。
日航ホテルのすぐ近くにあるこの立派なドームは
かつて樺太(サハリン)が日本の領土だった頃、
稚内-樺太間を結んでいた船が出るこの埠頭に
強い北風と高波を防ぐために築かれた防波堤です。
8時34分。樺太食堂から10分、8km程で到着。
なんとなくギリシャの建造物のような北防波堤ドーム。
ドームの中には、ここで夜を明かしたライダーたちの
色とりどりのテントがたくさん並んでいました。
ここからバイクで30分。約30kmほどで
いよいよライダーの聖地、宗谷岬へ。
9時18分、宗谷岬到着
雨にもかかわらず、すでにたくさんの旅行客が訪れています。
「日本最北端」などと聞くと、
もっと荒涼とした、暗い風景かと思っていましたが
新潟の鉛色の海のほうが、暗い感じ。
宗谷岬はもっと開かれた、カラッと明るい印象です。
宗谷岬では、おみやげ物屋さんで
100円の絵葉書のようなものを買うと
「日本最北端到達証明書」を発行してくれるそうな。
さすがは北緯45度31分13秒の日本最北端。
8月なのに気温は11度・・・・・。
「日本最北端の地」の碑。
思えば遠くへ来たもんだ・・・・・と、感慨にふける私。
やってくるライダーはハーレーが多いようです。
宗谷岬に何回か訪れているというハーレーおじさんは
駐輪場にわざわざバックでバイクを止めていました。
「こうすると記念写真をとる時、
記念碑をバックに、バイクも正面から撮れるんだ」
な~るほど。
10時20分。約1時間の観光で宗谷岬を出発。
さて、ここから国道238号、宗谷国道を知床方面へ南下。
今度はオホーツク海沿岸を走ることになります。
この時期、北海道を走っていると、
たくさんのツーリングライダーにすれ違いますが
すれ違うときには、みな軽く手を上げて挨拶を交わします。
自転車ともすれ違いますが
さすがにバイクと違い、自力で走るチャリダーのみなさんに
エンジンのあるバイクに乗って(しかもタンデムで)
こちらから手を振ることは何とな~くはばかられます。
でも、あちらから、必死にこぎながら手を振ってもらったりすると
こちらも手を振り、「がんばって!」と心からのエールを送ります。
親子で自転車旅行をしていて、上り坂を必死でこぎながら
あちらから手を振ってくれた小学生には
なんだか嬉しくて、ジ~ンと涙がでそうになりました。
(日本の未来も、まだまだ捨てたもんじゃないぞ!)
13時20分。稚内から243km、
今日の目的地、知床までのちょうど中間地点、紋別。
道の駅「オホーツク紋別」に到着。
流氷をテーマにしたテーマパークのようになっており
「流氷科学センター」やアザラシに触れる「とっかりランド」が
同じ敷地内にあります。
北海道遺産、流氷砕氷船「ガリンコ号」
ガリンコ号には、「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる
大きな砕氷ドリルが前方下部についていて
これを回転させ氷を砕きながら、
その名の通り、ガリガリと氷を砕きながら流氷の中を進みます。
もとは三井造船により、アラスカ油田開発のために造られた船ですが
その後、観光船として紋別へと傭船されました。
現在は「ガリンコ号2」がオホーツク海クルージング便として活躍しています。
あっ!木の実さんのブログで見たぞ、これ。(なんだか嬉しい私。)
昼食をここでパパッと取ろうと思っていたのですが
館内に入るのに、ぐるりと駐車場を回っていかなければならず
時間がかかりそうなので断念。
15分のほどの休憩のみで、先へと進むことにしました。
まるで海のようなサロマ湖を通り過ぎて知床方面へ。
青看板に「斜里(シャリ)町」「宇登呂(ウトロ)」の名前が出始めました。
私はこれで3回目の知床ですが、海岸線から来たのは初めてです。
(これは1昨年の北海道旅行で撮った写真です。)
うちの犬と猫の名前はここから来ています。
知床は@BOSSの第二のふるさと(らしい)。
その昔、バイクで北海道を旅して、そのまま居座る人が多かった頃、
@BOSSは純粋にこの町のおみやげ物屋さんでのバイトのために
直接新潟からやってきて、その後、知床岬近くの「ルシャ別」と
「岩尾別」の「サケ・マス孵化場」で住み込みバイト。
数ヶ月をすごしたのだそうです。
※ちなみに「別(ベツ)」とは、川の意味
こちらは@BOSSが住み込みでバイトしていた
岩尾別のサケ・マス孵化場。
もう一つの「ルシャ別」の孵化場は、
有名な「カムイワッカ」近くの、鍵の掛かったゲートの先なので
一般の方は行くことが出来ません。
(ので、現在の写真は撮ることが出来ません)
当時の知床・ウトロも賑わっていたそうですが
木彫りのおみやげ物屋さんが立ち並んだ田舎の港町でした。
宿も、ライダーハウスや民宿がほとんどで
大きなホテルは、いくつも無かったのだそう。
私が最初に訪れた3年前は、まだその当時の町並みが少し残り、
(でも@BOSSが働いていたお土産屋さんの一角は、
道路改良の立ち退きで、既に移転して、昔の面影はなし)
観光客も、バブル後は少なく、みやげ物店も激減。
過去に一世を風靡した小さな港町、という印象でしたが
その後に世界遺産に登録され、今では、ホテルも大型化。
観光客も大型バスでどんどんやってきて様子は一変、
復活して、再び一大観光地となりました。
(これがよいのか悪いのか、旅行者の私が簡単に言えませんが・・)
知床観光の入り口と言えばここ、オシンコシンの滝。
知床はやはり雨。
本日の宿を紹介してもらおうと、観光センターへ行ったところ
本日はホテルも旅館も空きなし!
お盆休みの世界遺産を甘く見ていました。(泣)
どしゃぶりの中、宿に直接聞いてみようと旅館街へ。
順番に回りますが、どこもかしこも「満室」。
しかたない・・・どこか屋根のあるところを見つけて
テントを張るしかないかなあ、と諦めていたところ
「花ホテル」の駐車場に「空室あり」の看板が!
おそらく当日キャンセルが入ったのでしょう。
もう6時になろうとしていたので、夕食はなし。
それでも、快適な部屋と温泉に入れれば
文句のあろうはずがありません。
18時10分。知床花ホテルさん着。
チェックインを済ませ、温泉でひとっ風呂あびた後は
フロントに紹介してもらった
「八重樫(やえがし)」さんへ。
ここのマスターは知床プリンスなどの総料理長をされた方で、
味は地元にも絶対の定評があるそうです。
生ビールのお通しとして出てきた「もずく」と「煮こごり」
ものすごくおいしくてビックリ!
かすべ(エイ)の煮付け。プリプリした不思議な食感。
ほっけの塩焼き。ついつい生ビールから焼酎へ。
夜9時くらいになっても、まだ明かりのついている
おみやげ物店があったので立ち寄ってみました。
私のラブコールに耐える、「雪虫」さんの看板犬、むくちゃん。
「雪虫」と言うお店の名前を見た@BOSSは
「もしかしたら、昔一緒にバイトしてた"ゆきちゃん"のお店かも・・・」
しかし、お店の方に聞いてみたら
"ゆきちゃん"のお店はそのお隣だそうです。
さっそく、お隣のお店へ。
20年前と、声の雰囲気も話し方もそのまま(@BOSS談)の
(けれど、大分太った)ゆきちゃんがそこにいました。
20年ぶりの再会。ちなみに"ゆきちゃん"は真ん中の男性です。(笑)
ゆきちゃんと@BOSSは、懐かしい思い出話に花を咲かせました。
ところで、夕食の前に、帰りのフェリーの予約をしようと
「新日本海フェリー」電話をしたところ
17日の小樽~新潟便は、バイク1台と1人だけしか
チケットに空きがない、とのこと。
しかもキャンセル待ちは当日現地でしかできないシステムです。
念のため18日の分を聞いてみると、
なんと19日までいっぱいだとのこと・・・( ̄∀ ̄;)ウッソー
これまで、どこへ行くにも、予約なしで乗れないことがなかった私達。
お盆休みの北海道を本当に甘く見ていました。(泣)
でもまあ、あと2日あるわけだし、まあ何とかなるでしょう、と
またまた楽観的に電話を切ってはみたものの
北海道へ来る人のキャンセルは出やすいけれど
北海道から本州へ帰らなければならない人のキャンセルは
なかなか出ないのでは・・・・。
果たして私たちは無事に帰ることができるのでありましょうか。
本日の走行距離 440.8km。(累計 1728.3km)
(今日は短かったですね。)
明日は帰りの便が取れたら小樽へ向かいますが
取れなかったら・・・・・・。
(つづく)
投稿者:かまた 2008年08月26日 21:27
コメント
投稿者:コタン 2008年08月27日 08:24
朝ご飯を食べたばかりの私に 『三色丼』 の画像は キツいものがありました(笑)
『無敵の生ウニ丼』 だって かなりのものでしょう・・
これを食べた直後に何百キロも運転するなんて・・ 私なら簡単に死んでるな。
20年ぶりの再会・・ @BOSSの顔がエラク嬉しそうですね。
投稿者:#195 2008年08月27日 10:25
いやぁ~ん、また雨だったのね
可哀想に・・(T△T)
知床の土産屋さんに見覚えが・・w
なんか懐かしく感じます
つい1ヶ月前だったのに・・('-';A
さて、明日は晴れるのか?フェリーには乗れたのか?
((o(б_б;)o))ドキドキ
投稿者:かまた 2008年08月27日 12:30
>コタンさん
三色丼が目の前に「ドンッ!」とおかれた時
すでに気持ちは満腹に・・・・・・・。
具の量には文句がないので
ご飯がもうちょっと少なくてもいいかな~と。
(あ、@BOSSは大盛りにしたんでしたね。^^;)
今日、@BOSSが大昔のアルバムを会社に持ってきて、
「昔のゆきちゃんの写真」を見せてもらいましたが
細い!まるで「上田正樹」のようでした。
そして、その隣にいる@BOSSは
東南アジアの少年のようでした。(笑)
時間があったら、ぜひ見に来てください。
>#195さん
やっぱり私は雨女なのでしょうか・・・・・(いや、@BOSSが雨男なのかも。)
でも、このお盆休みは、北海道全島が雨に降られて
みんなレインウエアを着ながら走っていました。(TдT)カナシ~
上にも書いたように、大昔(@BOSSがバイトをしていた頃)の
当時の知床の写真を見せてもらいましたが
もう全然違う街だったようです。そして人も・・・・。
20年という歳月は、@BOSSを鹿から熊に変えてしまいました。(笑)
投稿者:パンチョ 2008年08月27日 15:10
すげー!!
丼ブリおいしそー。
ひょっとしたら・・・どこかで遇ってたかも。
アタシもお盆休みで、くしくも連日雨の北海道旅行でした。
札幌→小樽→余市→旭川(動物園)でした。
怒涛のような旅行でしたが、楽しかったです。
またいつか・・・今度はバイクで行きたいです。
果たしていつになるやら・・・・まっ。
考えるだけでも楽しいですけどね。
それにしてもブログ当初より本人出演率がかなり高いですよね。
どこかでお会いしたら間違いなく声がかけられます(笑
投稿者:かまた 2008年08月27日 16:19
余市~小樽あたりでかすったかも。
私の方はパンチョさんを確認しようがないですが。(^_^;)
>>それにしてもブログ当初より本人出演率がかなり高いですよね。
最初の頃は、結構顔を隠し気味で写真を撮っていたのに
最近はいろんな方に実際にお会いする機会も多くなってきて
「もう、どっちだっていいや~」という気になってきました。
あ~、でも写真を載せるときは
できるだけシワとか少ないものを選んでますが。(笑)
だけど、どこかで声をかけて頂くときの目印は
間違いなく私ではなく「@BOSS」らしいですよ。
「@BOSS」がいるから、隣にいるのが「かまたさん」であろう、と。(笑)
投稿者:O&クロ 2008年08月28日 05:52
知床、いいですよね。
私も斜里の民宿にバイト(居候)したり、熊の湯のキャンプ場に長居したりしました。ジャガイモ堀や昆布干しを手伝って小遣いをもらったり、釣りして食料を確保したりしてね。
投稿者:かまた 2008年08月28日 11:55
たぶん、O&クロさんがいた知床は
@BOSSから見せてもらった写真の頃の知床ですね、きっと。
意外と何度も当時の@BOSSとすれ違っていたりして・・・。
今行かれたら、びっくりですよ。
町の中央にドドーンと「道の駅シリエトク」ができて
その周辺にあった木彫りの土産店はみんな
やめてしまったか、上のホテル街に移ってしまって・・・・・。
3年前に行った私ですら「ええーーー!」という感じでした。
でも、中心街を離れたら、まだまだ昔の知床が
たくさん残っていると思います。
「熊の湯」も健在ですよ。(「熊の家」さんは変わってしまいましたが・・・。)
投稿者:くまちゃん 2008年08月28日 19:44
私は13日お昼に苫小牧着で小樽→富良野→美瑛→美馬牛→夕張→16日
夕方苫小牧でしたが、雨に降られたのは15日だけでしたよ(^^)
最終日は美瑛の丘めぐりに、5台のバイクで行ってきました。
走っている時の写真を撮ってもらえてとても嬉しかったです(^^)
日記はまだ書けていません(汗)連載形式で送信するかもです(^^;)
投稿者:リー 2008年08月28日 23:28
ポキッ!といっちゃったところは大分よろしいみたいですね~
北海道ツーレポ、楽しく拝見させて頂いております。
私もかれこれ20数年前に北海道一周ツーリングをしたことがあり、
当時を思い出して懐かしんでいます。
テントと自炊と無料ライダーハウス、時々ユースホステルを利用。(←風呂のため)
今でこそ、怪しいバイク乗り(笑)ですが、当時はツーリング大好き青年(爆)だったのですよ~。
臨場感バツグンのレポ。続きも楽しみにしておりま~~す!
投稿者:かまた 2008年08月29日 11:13
>くまちゃん
くまちゃんご一行とは、かすりもしませんでしたね。(^^;)
富良野~美瑛は、お盆と言うことで観光客が多そうだったので
今回はコースからはずしましたが
美瑛の丘はきっときれいだったでしょうね~。
>>日記はまだ書けていません(汗)連載形式で送信するかもです(^^;)
くまちゃん、私に連載メールを送ってくれるなら
いっそ「くまちゃんブログ」始めてみては?(笑)
>リーさん
私たちもテントと自炊の準備は万端でしたが
毎日あまりにも雨がすごくて、
結局すべて屋根付&温泉付のお宿に泊まりました。(^_^;)ヘタレ?
>>当時はツーリング大好き青年(爆)だったのですよ~。
リーさんと言えば「パイロン」。
「ツーリング」という言葉が妙にしっくり来ませんが(失礼!)、
当時を思い出して、楽しんで読んで頂けたらと思います。