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2009年10月20日
アカデミー(関東選手権)
先週末は、土曜にしどきでオフトレ、
日曜は真壁でトライアルアカデミーだったのですが、
順番を変えて日曜日からご報告します。
今回のトライアルアカデミーは
真壁で行われた「関東選手権」への参戦&応援でした。
(私は残念ながら「応援」です。スミマセン ^^;)
大会終了後は、選手権で使われたセクションを使って
1時間ほど練習することになっています。
朝8時前に着いた頃には、駐車場はもうトランポでいっぱい。
私達のトランポ「それいけウトロ号」はバスなので、
一瞬、置き場所を心配しましたが
アカデミーの方がテント脇にスペースを確保して下さっていたので
なんとか停めることができました。(ありがとうございました。)
車検を前に各自がマシンを準備中。
現役アカデミーからは5名のメンバーが、
アカデミー卒業生のOBメンバーもエントリーしています。
こちらもその一人、すでに来年NA昇格が決まっている、
アカデミー1期生のトシキ君(中1)。
11月8日の「グランドチャンピオン大会」にも参加するので
是非 IBにも一気に昇格(※)して欲しいと期待しております。
(※「グランドチャンピオン大会」(通称グラチャン)は
総合10位までに入ると、次年度IB(国際B級)への昇格が可能となる
年に一度の特別な大会です。)
アカデミーのテントにて、応援組のキッズ3名。(笑)
真ん中はトシキ君の弟、アッキー君。やはりアカデミーOBです。
こらこら、ヨシロー君、ライターをいたずらするとオネショするって
さっきお母さんに言われたでしょ。(笑)
大会前の朝礼での成田校長のお話。
「今日は『試合』なので、とにかく普段よりも強気で行ってください。
それがすごく成績を左右するし、
思い切り挑戦した場合は、結果に少し足りなくても、
爽やかな気持ちで次にも繋がっていくと思います。
とにかく精神的に、前へ前へと行くように。」
選手の皆さんに混じって、私もイメージだけでも下見をしてみます。
いつもは練習場所に移動するために通っている道も
テープを張ると、こんなセクションになるのか~・・・。
「がんばれ!こらえて!行ける!」
西元インストラクターがアカデミーのメンバーに
アドバイスを与えながら、真剣に見守っています。
真剣に見守っています。
真剣に見守っています。
私もカメラを手に、アカデミーの先輩を応援していましたが、
大会終了後に自分の練習してみたいセクションを走ってみる、
と聞いていたので、そんな目でセクションを見るものの
どれもこれもが超難所にしか見えません。(TдT)
「行けそうなセクション、あった?」
振り向くと、成田校長でした。
・・・いえ、途方に暮れていたところです、と言う私に、
成田校長がラインについて説明をしてくださいました。
地面にあった石を指差して、
「例えばこんなふうに障害物があったとき、初心者は
この石と石の間を通る(ピンクの)ラインしか見えないと思います。
でも、トライアルの基本はこう(緑のライン)なんです。
本当に越えられない石は避けて通りますが。」
このお話を聞いてから、改めてセクションを見ると、
さっきまで「私ならこのラインしかない」と思っていたのとは
別のラインが見えてきました。なるほど~。
(行ける行けないは別ですが。泣)
例えば今までだったら、石と石の間を通ろうとする
クネクネしたラインしか見ようとしない私でしたが、
そう言われると、ヘンにハンドルをこじなくても進めそうな
このラインの方が行けるのかも・・・と思うように。
(※ここに書いているのは、お聞きしたお話の一部抜粋ですし、
私の文章だと正しく伝わらないかもしれませんので、
皆さま、どうぞ行間を読んでください。^^;)
それから、今の私のハンドルがフラフラしてしまう原因として、
ニーグリップ(くるぶしグリップ)がいかに大切かについてのお話も。
「アカデミーはトライアルの『基本』を学ぶところです。
基本をしっかりと身につければ、
後からどんどん、いろんなことが出来るようになります。
かまたさんは、基本である下半身をしっかりさせることで
今までやってきたいろいろなことが、
だんだん一つにまとまっていくと思います。
あとで練習してみましょう。」
ああ、なんて励まされる言葉。(泣)
アカデミーOBトシキ君の2ラップ目。
1ラップ目は一回の5点を除いて他はオールクリーン(!)でしたが
ライバルの成績が気になって、2ラップ目に焦ってしまったと
後で本人が話していました。
こちらもアカデミーOBのカズキ君。
NAの彼も1ラップ目はオールクリーン。
優勝を目指しての2ラップ目です。
3ラップを終えたトシキ君と、撮影をしているやすこさんが
岩場で語り合っています。
3ラップすべてを走り終わった後の選手の皆さんを見ると、
どの顔もすがすがしく、晴れやかな表情に見えます。
2ラップ目は自滅してしまい散々だったのに、
3ラップ目は気を取り直してオールクリーン!を出したトシキ君。
アカデミー2期生、5位のカズト君と仲良くNBクラス入賞です。
(でも本人は優勝を目指していたのでしょう。悔しがっていました。)
が、二人ともやっぱりもらった賞品は気になるようす。(笑)
カズキ君はNAクラスの3位に入賞しました。
弟のトモキ君とともに、8日のグラチャンに出場し
兄弟そろってのIB昇格を狙います。
さて、大会終了後はトライアルアカデミーの授業です。
8セクションのお手本を見せる野本インストラクター。
今からは、上級クラスと初心者クラスに分かれて
大会セクションを使って練習をする予定ですが・・・
「じゃ、かまたさん、土の10セクションへ行きましょう」と成田校長。
ま、まさか、マンツーマンすか?Σ( ̄⊥ ̄lll)
「ひ~っ」と思いながら後に着いて走っていった先は
涼しい木立のヒルクライムセクション。
セクションの冒頭部分、ターンの後に丸太を越えて
斜面を登り始めるところを使って
私の課題、ハンドルをふらつかせず安定させたまま、
アクセルを開けて登る練習をするようです。
「ひざがくっつくくらい、しっかりと着けてください!」
と言われて、かなり寄せたつもりでも
「もっと着きませんか?」
ものすごくぎゅううううううううっと、本当に両膝が着くくらいに
両足の内側に力を入れて丸太を越えてみると、
あれ?確かにハンドルがふらつきません。
「今は、明日筋肉痛になるくらいにしっかりと意識して
膝をつけることに気をつけてください。
そうしないと、バイクが何をしたいのかが自分に伝わってきません。
それから下り以外、フロントブレーキに指をかけない!」
前回のアカデミーでもそうでしたが、
私は無意味にフロントブレーキを多用する悪い癖があり
それによってバイクがいらぬ挙動をするので
今の練習では使わないように言われました。
じきに後からヨシロー君とアッキー君が
こちらのセクション練習に加わりましたが、
二人は私よりもずっと上手いので
同じセクションを使っても、目標の違う課題を出されます。
一人走り終わると、今のはどうだったのか、
何がよくて何が悪かったのか、
成田校長から必ずアドバイスが。
今その生徒には何が必要か、それぞれのレベルに合わせて、
こんな風に細やかに教えていただけるなんて
本当にありがたいことだと思います。
午後4時、練習終了。本日もありがとうございました。
ここからは自分の練習を始める野本インストラクター。
先週行われた全日本トライアル選手権中部大会で
見事に優勝を果たしました。
いつ見ても美しいエアターンですね~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
時間さえあれば、とにかく練習をしているトシキ君。
今日大会で3ラップを走り、アカデミーの授業でも一緒に練習し、
さらにその後もこうして練習しています。
私たちが帰る頃、薄暗くなってもまだまだ練習を続けていました。
トシキ君は、3ラップ目がオールクリーンだったということは
2ラップ目に精神的に崩れなかったら優勝も十分ありえたはずです。
しかも素晴らしいのは、なぜ2ラップ目に自分が崩れたのか、
その理由を本人が自覚し、理解していること、そして
「このままじゃやばい!」と、3ラップ目に気持ちを切り替えて
そこからもう一度オールクリーンまで出す精神力。(中1ですよ^^;)
トシキ君の爪の垢を煎じて飲ませてもらいたいかまたです。
帰りのトランポで。
「今日は何が一番勉強になりましたか?」
と@BOSSに聞かれて考えました。
成田校長に教わった基本はもちろんですが、
それとは別に、大会を見て一番感じたことは
やはり「バイクは気持ちが一番大事」ということでしょうか。
私のつたなくも恥ずかしい、トライアル初参戦記、
本宮エンジョイの時も痛切に感じたことでした。
「行けない」と思うか、「行こう!」と思うか。
本当にその差は0と100。
「行こう!」と思って失敗しても、それは次に繋がるけれど、
ダメかもと思ってダメだった失敗はただの失敗。
最後の10セクションの練習のときも、
少し気持ちに不安があると、すかさず成田校長から
「ためらわない!」と注意がありましたっけ。
「強気」で行く。
そしてそのためにしっかりと「基本」を身につける。
このことが一番大切なんだなと感じた今回のアカデミーでした。
投稿者:かまた 2009年10月20日 22:24
コメント
投稿者:Nori 2009年10月21日 01:05
しっかりと、見抜かれてますね。下半身の弱さ。(笑)
どうしても、身体の末端に力を入れてしまうのは、我々初心者の弱点なのかも知れませんね。なんて、百戦錬磨のかまたさんとぱーぷーな自分を重ねてしまうのは失礼なことこの上ないことは重々承知ですが。。。
アクセルを開けた方が安定することは判っていても、つい、恐怖に負けてアクセルを戻してしまう自分。バランスをとろうとして、つい、膝を開いてしまう自分。ステップに乗らず、ハンドルを押さえ込もうとする自分。危ないと思って、つい、右手がレバーを握ってしまう自分。全部、「駄目」なことは判っていて、それでもしてしまう自分がいます。してしまった後は後悔の連続です。「『しまった』を百万遍唱えても御利益はない」ことも判っているのですが。
教習所に通っていたときは、フロントブレーキ禁止を己に課したりしていました。が、自由に走れるようになって、単身簡単な林道に挑むようになって、誰も教えてくれない状況に追い込んで、それでも、「誰かが助けてくれるんじゃないか」と思ってしまう弱い自分がいます。「空に飛び上がったら常に独り。ただ一度の判断の誤りが、即、死に繋がるのだから、日々の鍛錬を怠ってはいけない。どんなに鍛錬を積んでも、これでいいと思えることは、何度経験を重ねても一度もなかった。」という先人の言葉を胸に、努力を続けとります。
でも、でも。そういう真剣勝負の連続の合間にも、「楽しい」と思えることがあるから、続けられたんじゃないか?とも思っています。
GSしか知らないヒヨっ子ライダーですが、これが続けられるように、のほほんと真剣に、相棒と付き合いたいと思っています。
時々、「かまたさんが伸びしろに悩むのは、恵まれ過ぎた環境のせいじゃないか?」なんて余分な嫉妬心が芽生えてしまいますが、貴女も真剣なことは、伝わっているつもりです。
昨日より今日。今日より明日。そして、十年後に、今の自分を笑えるようになっていたら最高ですね。
長々と失礼しました。
投稿者:ひろ吉 2009年10月21日 11:11
お疲れ様でした。
日々、悩み、練習に明け暮れて努力する姿に、惚れ惚れして拝見しておる、ファンの1人です。
免許をとるため、練習し始め、基本を身につけようと懸命に努力し、着実に前進し続けるその姿に、どれだけ、元気と前にすすむ勇気をいただいたことか。
前進するたび、周りのレベルも比例してあがるので、成果が実感できないのでしょうが、確実に、前進しておりますよ!
継続は力なり!歩き続ける事で、道は開ける。
その道をちゃんと、ご自身で、開いていますよ!自身を持って、進んで下さい!
悩み、凹むのは、真剣な証拠です!!
そういう環境におられること、羨ましく思います。
ファイトォ~!!
投稿者:かまた 2009年10月21日 19:31
>Noriさん
あのぉ~、「百戦錬磨のかまたさん」って誰でつか?^^;
私は確かに、バイクを練習することに関して環境に恵まれていますよね。
もったいないお化けが出そうです。(-人-)
(でも同じ環境に別の人がいた場合、
半分以上の人は逃げ出すんじゃないかという気も少し・・・笑)
>昨日より今日。今日より明日。そして、十年後に、今の自分を笑えるようになっていたら最高ですね。
十年後、お互い何をしているんでしょうね。
案外私はまだニーグリップの練習をしてたりして。(泣)
ブログを読み返すと、一年前の自分も結構笑えます。
あはは、こんなことやってたんだなあ、とか、
こんなこと悩んでたっけなあ、とか。
十年後、正直想像もつきませんが楽しみですね。^^
>ひろ吉さん
いつも応援コメントありがとうございます。
私、凹んでませんから心配しないでくださいね。
トライアルの日記を書く時は
どうもいつもより真剣モードに磨きがかかってしまうので
なにやら心配させてしまうのでしょうか。スミマセン^^;ゞ
>悩み、凹むのは、真剣な証拠です!!
>そういう環境におられること、羨ましく思います。
凹んだままでいさせてくれない人々が周りにたくさんいることが
確かに一番恵まれたことかも。(笑)
お互いがんばりましょう!ファイトォ~!!