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2019年06月20日

川内村「トライアルお勉強会」に行ってきました!

@BOSSがGSトロフィー選考会の予選でいなかった先週土曜は、木の実さん達と一緒にセローで林道を走る予定でしたが、残念ながら雨で中止。

急遽予定を変更して、トランポにトラ車とウトロンを積み込んで、

自然山通信の西巻さんが、福島県双葉郡川内村で2010年から月イチで開催している、
「お勉強会」なるものに初参加してきました!

自然山通信の中に「川内村お勉強会」というこんな紹介ページがあることなどつゆ知らず。
(帰ってきてから初めて読みました^^;;;)

なもので、お勉強会がどんなものかまったく知らない私は、そのほとんどが座学なのであろうと大きな勘違いをしていたくらいです。
まったくお恥ずかしいったらありゃしない^^;

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8時半到着を目指して、朝5時に出発。


車にはBeta Rev3と、


朝から叩き起こされて、まどろみの中をさまようウトロン。・゚。ポワーン

グーグルマップによると、川内村までは3時間と少しとありますが、この日は全国的に大雨。
特に朝のうちの新潟は嵐のような横風が吹き、高速は規制だらけ。
大丈夫なのかしらん・・・( ̄∀ ̄;)汗

磐越道を降りて、どんどんどんどん人気のない山道を登っていく途中、

「どこにいるの?」

と西巻さんからのメッセージが。

「あと10分くらいです。すみません。」
と返信すると、

「誰も来ないのよ泣」

えっ!もしやこの雨でみんな当日キャンセル!?
するとまさか今日はマンツーマンだとか???((( ̄∀ ̄;)汗
とビビりましたが、
「とりあえず向かいます。今ここです。」
とグーグルマップの示す場所を送りました。すると、
「そこからが佳境だ。」
佳境??


それにしても気温13℃って・・・( ̄∀ ̄;)汗

「目的地に到着しました。」


とグーグル先生に告げられた場所がここ。
バイクどころか、人っ子ひとりいないんですけど。。。
雨の中、いきなりこんな何もないところでほっぽり出され、途方に暮れる私。泣


しかたがない。
あのお家で聞いてみよう。
お勉強会は西巻さんの家からすぐ近くの場所らしいので、
「すみません、県外からバイクの勉強会にやってきたのですが(←そう言うともしかして話が早いかもと思って)、西巻さんのお宅はどこですか?」


こうして3人もの村人にお聞きして、8時半に着くはずが、9時を少し回ってようやく会場に到着。
他の皆様はすでに着替えて雨合羽も着て、いつでも乗れる準備を完了しています。
すみません、すみません、と、受付を済ませて大急ぎで着替える私でした。


雨なので、ウトロンは屋根の下につながせて頂くことに。


最初のブリーフィングは屋根の下かと思ったら、雨の中、しっかり外で行いました。
トライアルっぽいステージ?の上で説明を始める西巻さん。

本日の参加者は6名。
私以外は全員レンタル車両でトライアル体験をするそうです。

帰ってきてから読んだHPによると、お勉強会はこんな内容↓になっていました。


自然山通信のHPより抜粋

1時間目、2時間目とありますが、それぞれを1時間ずつやるというわけではありません。

それでは準備運動をして、お勉強会開始!

******

【1時間目】スタンディングスティルとライディングポジションを考える

最初はスタンディングスティルのお勉強。


ステップに立つその前段階として、最初はマシンにどっかりと座ったまま、ハンドル操作だけでバランスを取ってみる、という練習から。
(ハンドル操作のやり方や、なぜそれをやるのかという目的は、ぜひ実際にお勉強会に参加して教わってください^_^)

これができるようになたら、次はステップの上にそーっと立ち上がってみる。
ステップとハンドルでバランスが取れるようになったら、今度は片手を離してみる。
それもできるようになったら、両手を離してステップだけでバランスを取ってみる。
そうすると、ステップワークでマシンをコントロールできるようになり、バイクの真ん中に自分を置けるようになるそうです。

もちろん今日そこまで一気にできるようになるわけではありませんが、正しいライディングポジションの身につけ方について、まずは頭でしっかり覚えます。


こちらは「金づち」を使ってグリップの握り方を教わっているところ。
金づちや包丁を使う時のようにグリップを握ると、操作しやすい形ができる、というお話です。

【2時間目】走らせてみよう。8の字とターンについて考える

今度は実際にバイクに乗ってみます。


その前に安全のため、全員「キルスイッチ」を左手に装着します。
転倒したり、ハンドルから手が離れてしまった時には、これでバイクがのエンジンが止まるようになります。
(安全のために、私はグローブの修繕もした方がいいですね^^;;)

最初はみんなが1台のバイクで順番に乗ってみるのですが、
なんと!


そのバイクはこんなふうにアクセルワイヤーが外されていました。

こんなんで進むのか??と思いつつ、念のためキルスイッチを装着してエンジンをかけてアクセルを捻ると、スピードは出ないものの、極低速でトコトコトコトコと走ります。
多少の上り坂なら、うまく合わせれば上ってくれるそうです。へ〜。

アクセルを無駄に開けなくても、こんな必要最低限の力でも十分進むのだ、ということを身をもって知るお勉強でした。

※ターンについて追記
そして「ターン」についてのお話も。

初心者はバイクのハンドルを切ると曲がると思っている人が多いけど、スタンディングスティルで「ハンドル操作」の練習をした時、バイクが倒れそうになったら反対にハンドルを切ったことを例に上げて、
「右に曲がりたいのに右にハンドルを切ると、バイクは逆に左に倒れるから左に曲がってしまう。
じゃあどうするか。
バイクを右に傾けてあげることで、バイクは右に曲がってくれます。
それをコントロールするのがステップワークです。」

「どこかのスクールに出て、膝でシーソーのように深くバイクを倒すターンを習った人が、トライアルでのターンはそうするものだと思って、どんなターンでもその姿勢で曲がったりする場合があるけど、コーナーによってバイクの傾け方もハンドルの切り方も変わるのが普通です。」

(と、無い記憶力を振り絞って書いていますが、実際の言葉とはかなり違うと思います^^;)


【3時間目】坂道発進してみよう。クラッチのむずかしさについて考える

続いてクラッチのお勉強。


こんなふうにゆるい上り坂でエンジンをかけ、ギアを入れます。
フロントブレーキは使用禁止。
アクセルをそーっとひねればバイクは上りますが、クラッチを切ると当然後ろに下がります。
アクセルとクラッチだけで、坂道を進んだり、止まったり。
クラッチの握り加減でバイクを操る練習です。

「トップライダーだとクラッチは無限に段階があるだろうけど、皆さんの場合は、オンとオフだけでなく、せめて4段階くらいを使い分けられるようになるといいかな。」
と西巻さん。


アクセルは極々少し。
クラッチを握り過ぎると後ろに落ちて行くし、逆に離し過ぎると止まりたいところで止まれないし。
林道の上り坂で転んで、必死にフロントブレーキを握って後ろに落ちていく私には必須の練習ですね^^;


お昼まであと10分あったので、キックでエンジンをかけるコツのお勉強も。
トラ車は(特に女性には)キックが重くて、エンストするたびに体力を消耗してしまいがち。
私が125ccにしたのもキックが軽いという理由からでした。
でも「上死点」をうまく見つけてタイミングよくキックすると、250ccでも驚くほど軽くかけられることにみんなびっくり。
これは絶対覚えたほうがいいですね。

お昼休み。


今回の昼食は、川内村の魚屋さんが作ってくれたというお弁当。
エビフライ、とんかつ、鮭、焼売、ホタテ。
お弁当のメインを張れるおかずがぎっしり入った超豪華なお弁当でした
(お昼のメニューは毎回違うそうです。)


【4時間目】林間コースをちょっとお散歩

午後の最初はセクション練習。


その準備の間、みんなで広場を思い思いに走って時のこと。
私も自分のマシンに乗ってぐるぐると円を描いていたら、それを見ていた西巻さんに、

「ギクシャクするのはアクセルワークが下手な証拠。
最初はクラッチを一切使わないで、丁寧なアクセルワークだけで、できるだけ小さな円を描いてみるといいよ。」

と言われたので、この後のセクション練習は一切クラッチを使わないで、アクセルワークだけでクリーンすることを今日の課題としました。


木と岩の間に赤と青のマーカーを置いて、セクションが設置されました。


マーカーと簡単なルールについての説明を受けて、


まずは下見、そしてトライ。

朝、スタッフの渡邉さんにアイドリングを調整して頂いたRev3は、止まりそうなくらいの低速でもクラッチ無しでドロドロと走り、何回かライン取りを失敗するも、3つのコースをそれぞれなんとかクリーン!
(これがクラッチ無しでクリーン出来たということは、いつも何の気なしに使っていたクラッチは。実は必要なかったってこと^^;??)

一応3つのラインをそれぞれクリーンしたら、
「すぐこの下に、ぐるっと廻ってこれる道があるから走ってくれば?」
と教えていただいたので行ってみました。


いいなあ、こんなところが家の裏にほしいなあ。

そのうち、セクション練習を続ける組と、「お散歩」と呼ばれる林間コースに行く組とに分かれました。
林間コースは、お勉強会の会場から走ってほんの1分くらいのところにあります。


先日の「どビギ」で使ったもてぎの山のような杉やブナの林です。
なんでもこのあたりは、昔「通学路」だったのだとか。
いいなあ、こんなところが家の近くにほしいなあ。(そればっかですが。)


「Rev3は1速〜3速まではローみたいなもの」と言われたのを実体験したかったのですが、ここでガス欠っぽくなり、せっかくのプチヒルクライムにも参加できなかったのが残念無念!
次回は「お散歩」の前にきちんと燃料くらい確認します。m(_ _)m

今日は雨だったのでショートバージョンだったそうですが、それでもこんなふうに林間コースを走れるとは思ってもいませんでした。
来てよかった!^_^


ウトロン、ただいま!
さすがに雨の中、朝9時からずっとお留守番では、そろそろ退屈になってきたかしらん^^;


【5時間目】フロントアップ教室(まずできるようにはなりません)

雨足がかなり強くなってきましたが、最後にフロントアップのお勉強。


最初に、フロントアップした時の姿勢のイメージをつかむために、バイクのフロントを大きな石の上に載せて、支えてもらいながらこれにまたがります。


ヘルメットをかぶって、写真の前を切り取れば、まるでステアケースを上がった写真になるかもよ、などと冗談を交えながら一人ずつ体験しましたが、


おおー、確かに!笑


その姿勢のイメージを持ったまま、今度はトラッパーを使って、フロントをフワッと上げてみる練習。


ここでどしゃ降りとなってしまいましたが、せっかくトラ車に乗れる機会なんだからと、最後の最後には実際にバイクに乗ってフロントアップの練習も。(私は洗車しちゃってしませんでした^^;;)
なかなかタイミングが難しそうでしたが、おしまいの頃にはアップする方も。

後で聞いた話ですが、アクセルを間違って開けて発射したりすることがないように、ここのレンタル車両にはすべて「アクセルストッパー」が入っているので、アクセル開度はほんの少ししかありません。
でもコツとタイミングをつかめば、十分上がるのだそうです。


午後4時半、終了、解散。
すごーく濃い内容の一日でした。
西巻さん、ご一緒頂いた皆さん、ありがとうございました!

******

私は今回の「お勉強会」で1時間目に習った「スタンディングスティルとライディングポジションを考える」を家でもやっています。

最初は座ってのハンドル操作すらバランスが取れずにうまくできませんでしたが、少しずつできるようになってきました。
でも実は、スタンディングスティルの練習を通して、本当に教わっているのは「丁寧な動作」と「上達のしかた」です。
何かがうまくできなかった時、バイクの声を聞きながら、自分のどこを直せばいいのか、自分で考えて、丁寧にやるべきことをやりながら改善していく、その筋道を教わっています。

西巻さんからは、
「毎朝こうして地道に朝練をしているからといって、他のバイクがうまくなることはあまり期待しないように。」とよく言われます。

今やっていることは、決して「バイクの特効薬」ではないのだと。

もちろんバランスの練習をすることで、セローやGSもうまくなったらいいなとは思いますが、それよりも、私自身できなかったことができていく過程が面白くて続けています。

トライアルはモトクロスと違って爽快感はあまりないし(TRな皆さん、すみません^^;)、私の「伸びしろ」はもうかなり少ないでしょうけど、その中でも毎日小さな進化を実感できることがとても楽しいです。
たぶん、それがトライアルの楽しさなのだと思います^_^


「ど・ビギナートライアル」や「お勉強会」で配られる『はじめましてトライアル』の小冊子(自然山通信編)。
私が教わっているのも、お勉強会で学ぶのも、この内容です。
テキストにすれば12ページの短い内容ですが、すごーく大事なことがたくさんつまっています。
(最初は「ふんふん」と流し読みしていた私ですが、実際に自分がスタンディングスティルやキックの練習をやるようになってから、何度も読み返しています。)

「お近くで必要としている方がいらっしゃいましたら、どんどんコピーして配ってあげてけっこうです。」と書いてあるので、私と会うことがある方でほしい方は事前に言っていただければコピーをお渡しします!

******

次の「お勉強会」は7月20日(土)、バイクがなくても参加できます。
(※このリンクはいずれ切れると思いますが、お勉強会については自然山通信HPのイベント情報で最新情報をご確認ください。)

自然山通信のHPには、

「トライアル未経験者ならどなたでも。運転免許の有無は問いません。お子さまでもかまいませんが、内容が少し理屈っぽいので、18歳以上ということでお願いします。
トライアル経験者、あるいは何度もいらしていただいている方のご参加も歓迎ですが、何度来ていただいてもトライアルの入り口以上のことはやりません(できない)。それでよかったら、どなたでも大歓迎です。」
とあります。

バイクはないけどトライアル体験をしてみたいという方、ぜひオススメします!
次回は北海道4daysラリーの直後なので、私は参加できないと思いますが、万一(笑)ご一緒できたらその時はよろしくお願いします!

川内村トライアルお勉強会、
ご一緒頂いた皆さま、ありがとうございました!*\(^o^)/*

※なお、これは「お勉強会」に参加した私の非常に個人的な感想と記憶で綴ったレポートなので、実際と異なる点があったらご容赦くださいm(_ _)m


(※主催の西巻さんより頂いた補足を追記します。)
「オートバイは原則として不要です。
自分のバイクで来られると、マグネットキルスイッチがついてなかったりアイドリングが不安定だったりガソリンが入っていなかったりというオーナーの不始末についてお世話をしなければいけない場合がごくときどきあるので(←これぜんぶ私かまたのことです。すみませんでした!)、うちで用意したバイクに我慢して乗っていただいています。
ただしうちにあるバイクが、整備が完全というわけでもありません。」

投稿者:かまた  2019年06月20日 17:00

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