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2018年10月31日
ラリー東北2018 Day-2
【Day-2】 10/20 中通り〜南会津
朝食。朝5時には各コテージに届けられていました。
今回参加の女子5人。(私はカメラ。)
生ゴミ、プラゴミ、燃えるゴミ、資源ゴミと、ゴミの分別がとても細かい宿でしたが、運営サイドにご迷惑をかけないように、食べた後はきちんと分別。
それにしても、テントやシュラフを片付ける必要がないだけでかなり助かるのに、ふかふかの布団と暖かいお部屋。
おかげさまでゆっくりと眠ることができました。
ぢゅんちゃん、おはよう!
今朝は曇っていて暖か〜いと思ったけれど、九州出身のぢゅんちゃんには寒いらしく、帽子の中にまでホッカイロを貼っているとか。
(そういえば北4で宗谷岬に行った日も、体に5個もホッカイロを付けてるって言ってましたっけ^^;)
エントラントのダッフルをトラックに預かる@BOSS。
オフィシャルの皆さんは、たぶんエントラントよりずっと遅く寝て(寝ていないかも)、そしてずっと早く起きて運営されているんだろうなあ。
ウトロンもがんばれ!
「GSであそ部withツアラテックジャパン」のヤングチーム、ナイスミドルチーム、ジェントルマンチーム、合計9名が勢揃い。
この中の1チームにだけでも勝てたらいいなあ、と思いながらシャッターを押す私。
朝6時半、ブリーフィング。
今日は400km超えの長丁場。
ナックさんの話では、ラリーに慣れたベテランライダーでも、今日のコースを試走をした時は、飲まず食わずで走ってやっとオンタイムだったとか。
まじでつか。。。( ̄∀ ̄;)汗
Day-2からは前日の成績順のスタートなので、ワタクシ、かなり時間的に余裕があります。笑
菊池さん、行ってらっしゃい!
まこちゃん、行ってらっしゃい!
ぢゅんちゃん、行ってらっしゃい!
そして、トップのライダーから約40分遅れでかまたもスタート。
行ってきます!
ところが。
スタートして間もない13.86kmのコマ図で、どうやら一本左に入ってしまったらしく・・・
ああ出た、スーパー勘違い!・゚・(ノД`)ヽ
しっかり停まって道路の形状を確認すればよかったのに!
しかも、ここに限って次のコマ図は約10kmも先。。。(TωT)
(写真はネットで拾ったイメージです。)
その道は磐梯吾妻スカイライン方面に向っているらしく、朝日に映えた紅葉がきれいでした。
「ミスコースで見た景色は神さまからの贈り物!」
昔、木の実さんから教えてもらったステキな言葉です。
こんな景色が見れてよかったじゃないかと自分に言い聞かせ、今来た道を必死に引き返す私(TωT)
オンルートに復帰するのに、朝から20km近く走って時間とガソリンを無駄にしてしまいました。
とほほ。。。Orz
9時過ぎ、SS2に到着。
私より後に出発した方たちがすでにSSを終えているのに、今頃到着した私を見てナックさんが、
「何やってたの?」
えーと、ミスコースしてスカイラインの方に上がってごにょごにょ。。。
「ばっかじゃねーの!?笑」
く〜〜!(TωT) ←悔しいけど返す言葉なし。
SS2は私の苦手な(得意はあるのか??)深い砂利で、開けても開けなくてもフラフラします。
何とか転ばないように走って無事SS-OUT。
さあ!と、気を取り直して給油所に向かおうとしたところ、
はいっ??Σ(・∀・|||)
57.88km地点のガソリンスタンドが、土曜日にも関わらず閉まっているではありませんか!
ここで入れないと、次のスタンドは174km地点。
やばい。。。ってか、この先ダートばかりだから、足りなくなる方に3000点!(TωT)/
ああ、それにつけても、さっきミスコースで無駄に走った20kmが悔やまれます。
バカバカ、私のバカー!
いや、悔やんでいる場合じゃない。
オンルートを離れてどこかで給油しなくては!
この朝のGSを当てにしていた方は大勢いるらしく、これからダートへ入っていくという入り口で、マシンを停めて考えている方が2人。
スマホで近くのスタンドを探している様子です。
「ガソリン、大丈夫ですか?」
と聞かれ、
「いや、やばいのでどこかで入れて来ようかと。」
グーグル先生に聞いても出てくるのは小さな商店で、営業しているのかすらわからないとのこと。
そこで、明らかに地元の方と思われるお母さんに声をかけてみました。
「すみません、この近くにガソリンスタンドはないですか?」
すると、
「この辺にはないですねえ。
どっちから来たんですか?
そっちから?
じゃあ戻らないと。
戻って左に曲がって7kmのところにあります。」
今日は営業してますか?
「絶対やってます。JAですから。
いいですか?曲がって7kmですよ。」
神降臨!!
ふつう「ここから15分くらい」とか「しばらく走ると」と言うことが多いけど、
「左に曲がって7km!」
と言い切るコマ図のようなお母さん、ありがとうございました!!(TωT)/
ちなみにグーグル先生で出てきた小さな商店は、今はもうやっていないそう。行かなくてよかった〜^^;
3人揃って教えてもらったガソリンスタンドに向かい、無事給油。
お互いにお礼を言って、それぞれスタンドを後にしました。
オンルートに引き返して林道を進んで行くと・・・
今回初参加の女性、U野さんがひとり、ぽつんと途方に暮れて立っていました。
「落ちちゃった。」
なぬっ???Σ( ̄⊥ ̄lll)
U野さんが指差す方を覗き込むと、確かにSL230が1.5mほど下に落ちています。
とりあえず彼女にケガがないことを確認しましたが、私一人ではどうすることもできず。
すぐ後ろから来た2台にも停まってもらって、事情を説明。
しかし誰も実際にロープでマシンを引き上げた経験がなく、マシンのどこにロープをかければいいのかすらわかりません。
うーん。。。
朝からのミスコースと、オンルートを離れての給油で、私達はたぶん最後尾に近いと思われます。
(だって今日の最後尾スタートをしたU野さんが、私達より前にいるのだし・・・)
例えばここで1時間使ったらどうなるか。
しかも、マシンを何とか引き上げたとしても、昨夜の話だと、U野さんは今日、オンタイムゴールを目指すつもりは全くなく、明るい内にエマージェンシーマップで帰る予定だそうだし・・・
ここはクルマも通れる道幅があります。
酷かもしれないけれど、幸い彼女にケガはないので、本部に連絡をして、私達は先に行き、バックマーシャル(スイーパー)を待ってもらうことを提案をしてみました。
けれど、一人の方が、
「救助をしていた場合は、制限時間に遅れてもペナルティの対象にはならない場合もあるってレギュレーションに書いてあった気がします。
とりあえず上げてみましょう。
でもあと2人くらいいてくれるといいんだけどなあ。」
そんな話をしていたら、後方からエンジンの音が。
「私、停めて来ます!」
するとそれはエントラントではなくスイーパーでした。Σ(・∀・|||) ←嬉しいやら悲しいやら。
さすが、慣れているだけあって、落ちたマシンを見るなり、
「引き上げるより下の平らなところに下ろして、そこから登ってきた方がいい」
という結論に。
こうして無事にU野さんのマシンは引き上げられました。
この時点でまだ約100km。
CPは270〜280kmの間で、そこに14:30〜16:00にたどり着かなくては。
距離だけで言えば180kmを約4時間ですが、この間に10kmのダートが2本、15kmのダートが2本待ち構えています。
考えていたってダメだ!
気合を入れ直して先へ進もう!
写真は一枚もありませんが、ここからの林道のバラエティに富んだことといったら!(ノ゚д゚)ノオオォォ
くねくねとスピードの出ない中、ガレあり、溝あり、苔あり、落ち葉あり。
皆さんが「ロックンロール」と呼ぶセクションの意味も今回初めて知りました。
あの林道をこなしてCPに間に合った自分を、正直褒めてあげたいです。(TωT)/
険しい場所は気持ちが集中しているから大丈夫なのに、何でもない所で転倒し始めたのもこの頃から。
引き起こしを手伝ってくださった皆さま、ありがとうございました。
15:10、CP到着。
阿部さんの笑顔にホッとします。
CPパスチェックのスタンプをもらって、キャメルの水を飲んでちょっと休憩。
武田局長さんが私を見て、
「えらいねえ。女性でもここまで来るんだもんなあ。」
と言ったくらい、なかなかハードな林道でした。。。
さあ、そろそろ行かなくちゃ。
10分ほど休んでCPを出発。
ここからはとにかく走ることに精一杯で、まったく写真はありません。
急激に気温が下がり始めました。
たぶん温度はひと桁。
予報通り、雨になるようです。
今日のビバークまでは、あと120km。
その中には、あと3本のダートがあり(しかもそのうち1本は15km)、そして最後には、かまた初の「ナイトSS」が待ち受けています。
大丈夫!
心を前に向けて1コマ1コマ進もう!
峠を越えている内に雨足が強くなってきました。
どうしよう、カッパを着ようか。
迷ったけれど、今日はこのまま行くことに。
ジャケットは一応ゴアだし、インナーには雨風を通さない薄手の防寒具を着ていたのでなんとかなりそうです。
日暮れにはまだ早いのに、枝葉の重なる場所はまるで夜のように暗くなります。
15kmのロングダートに入りました。
走りにくい道ではないけど、暗い上に雨で見えにくくスピードが上がりません。
しばらく走ると前走者のテールランプが見えたので、それに着いて走りました。
すると、私の前を走っていたBIGOFFが、途中で停まって道を譲り私の後ろに回りました。
途中、「先に行ってもいいですよ」というゼスチャーをしても抜こうとしません。
でも後ろからの照射でよく見えます!走りやすい!
もしかして、明るいライトで私の前を照らしてくれているのかな?
そのまま私が先導してロングダートを抜けました。
一般道と合流する一時停止で停まり、
「照らしてもらってありがとうございました。」
とお礼を言おうとしたら、
「助かりました。ありがとうございました。」
逆に、そう私にお礼を言ったのは、今回がラリー初挑戦の鶴田さんでした。
「ああ、鶴田さんだったんですね!」
鶴田さんとはしどきのコースでお会いして以来、冬の「こそ練」会などでも一緒に練習をした間柄。
(写真は今年3月の「こそ練」会。真ん中が鶴田さん。)
その後、ガソリンスタンドまでランデブー。
給油が終わると、
「ラリーなのに一人で走らなくてごめんなさい。」
どうして私に謝るんだろう?
どうしてもそのことが気になった私は、ラリーが終わった後に鶴田さんに聞いてみました。
するとこんな答えが。
彼は、初めてのコマ図、初めてのラリー参戦のために、私の北4ブログを読み込んで準備してくれていたのだそうです。
特に、昨年の北4Day-3での「カツ丼」エピソード↓↓
@BOSSは頼んだカツ丼が出てくる前に、SSのために先を急いで出発。
残った新井さんとタジーも、食べ終わると、迫りくるタイムリミットの中で私に謝って先に走って行ってしまい、一人残された私が、時間と闘いながら自分一人でゴールを目指したその記事を読んで、鶴田さんは目標達成のためのタイムマネジメント、行動マネジメントの重要さを感じ取り、今回の初出場のラリーでは自身でもきちんとマネジメントをしながら完走しようと思っていたそうなのですが・・・。
(以下、鶴田さんからのメッセージより。)
「初めて経験する暗くなってきた林道、雨、そしてコマ図で迷ったという事実と暗くなってきた現実。
更に、一緒にいた方のペースについていけなかったことで精神的にも焦り、リズムに乗れず、自分のペースが遅いことに気づいていました。
自分なりに走りながら、足でバイクを挟んでのリーンアウト外足荷重など試行錯誤もしていました。
あの雨の林道で、かまたさんがピッタリついて来られるので、きっとかまたさんの方がペースが速いと思い、自分が邪魔している上に、SS時間も迫る中、遅いペースはかまたさんも迷惑に思っているかも。。。
そう考えて、かまたさんに先に行って頂いて、後ろに着いて走ることにしました。」
そして、
「なので、雨の降る暗くて長い林道をようやく抜けた時に、『助かりました。』という気持ちで、自然にお礼の言葉が出てきました。
それだけ、不安や焦りがあったのだと思います。
一緒に走ってもらえたおかげで、次の林道に入る前に給油することを思い出したり、自分のフォームを再度意識する余裕も出来ました。
かまたさんがブログで書かれていた昨年の北4のDAY3のような自分一人のヒリヒリ感が重要だと知りながら・・・」
「後ろで一緒に走らせてもらった」ということに、鶴田さん的には後ろめたさのような気持ちもあったようですが、鶴田さんは、私のブログのラリー参戦記を読んでくださったことで、ラリーを通して私が菅原会長や@BOSSから教えてもらったこと、
・ラリーは基本「ひとり」であること
・マネジメントで自分の動きを全てコントロールすること
・自分の選択に全責任を持つこと
・そしてどこからでも必ず帰還すること
などを、初参加ながらすでに心構えとして持って臨んだのだと知りました。
だから、不安と焦りの中、私の後ろにかるがも走行で走ることについて自問自答していた結果、
「ラリーなのに一人で走らなくてごめんなさい。」
という言葉が出たのだと思います。
でも、それこそがナックさんの言われた『ラリーにおける自分との対峙』なのではないでしょうか。
(鶴田さんは翌日、最終日のDay-3でも自分との葛藤を繰り返します。
でもこれは次のブログで・・・)
「ここからは一人で行ってみます!」
と先に出発する鶴田さんを見送った後、ウエストバッグからヘッドランプを取り出し頭に付けて、私も最後のSS会場へと向かいました。
うう〜、武者震い!いざ!
CP100に到着。
数人が並んで、どんどんスタートしていきます。
私にとっても初めてのナイトSS。
雨は上がっていました。
もう躊躇している気持ちはありません。
5、4、3、2、1、スタート!
走り出すと、余計なものが見えなくて走りやすいのにびっくり!
決して速くはありませんが、楽しく走ってSS-OUTできたのは意外でした。
よかったー!
SS3を終えるとすぐに今夜のビバークです。
19時、Day-2ゴール!
笑っていますが、ダートだらけの400kmとナイトSSを走ってきて、結構ズタボロなかまたです。
そんな私を
「一緒にご飯を食べよう!」と待っていてくれたチームの皆さん。
嬉しい!ありがとうございます
どんなエナジードリンクより元気100倍です!!(TωT)/
今日の夕食は向かいの厨房で作ったばかりの郷土料理がずらり
「ここ、空いてますか?」
料理を皿に盛って、空いた席にみんなで座ろうとしたら、
「チーム?これはまた濃い顔ぶれで。」
・・・褒め言葉と受け取っておきましょう。( ̄∀ ̄;)汗
チーム全員で一緒に撮った写真がなかったのでチーズ!カシャ!!
乾杯!今日もありがとうございました!!!
この後、セローの乗り方、曲がり方を皆さまからご教授頂き、さっそく明日のSSで試してみます!と言ったら、SSなんかでやらずにリエゾンでやるように諭されました。笑
Day-2までのリザルト。
菊池さん 5位
まこちゃん 10位
ぢゅんちゃん 39位
かまた 70位
およ?(゜o゜)
なんか全体的にあがっていませんか?
明日はいよいよ最終日。明日の距離は300kmです。
絶対に、絶対にグランドゴールします!
(Day-3へつづく。)
投稿者:かまた 2018年10月31日 19:30