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2018年10月28日

ラリー東北2018 準備〜Day-0

10月19日〜21日はSSER主催の「ラリー東北3デイズ2018」に参戦してきました。

これはその参戦記です。

【プロローグ】

「いくよちゃん、ラリーは人生の縮図と思うんよ。
自分で制限かけたらそこまでやし、第一もったいないやん。」

北海道4daysラリーの最終日、懇親会で初めて会った席で、芦葭まこちゃんが私に言った言葉です。
(写真はモンゴルですが^^;)
このひと言が心にずしんと響いて、初めて自分から
「北4以外のラリーにも出てみたい!」
と思い、ラリー東北へのエントリーを考え始めました。
(詳しくは北4のブログをお読みください。)

けれど、ラリー東北のコースディレクターであるナックさんには大きな借りが。


今年春のTBIで骨折し高知の病院で仮入院していた@BOSSとその荷物を、弊社のバス「それいけウトロン号」にピックアップして、四国から800kmのリエゾンを一人で運転。
新潟まで届けて頂いたことは、以前ブログでご報告したとおり。
そのご恩返しの意味を込めて、
「@BOSSも私も、ラリー東北はスタッフとして何でもします!」
とお手伝いする予定でした。

その約束を反故することになりますが、ラリー東北にエントリーしてもいいですか?
と恐る恐るナックさんに聞くと、

「いいよ。
ただし、タイヤ交換ができるようになること!
そして一人前のラリーストになることが条件です!」

こうして私の新たな挑戦が始まりました。


【準備】


北海道4daysから帰ってすぐに、北4の間に気づいたことや、ラリー東北までにやらなくてはならないことリストをピックアップ。
期間はちょうど3ヶ月。
直前になって焦らないように、時間をみてはできるものから一つずつ潰していきました。


2009年の11月に菅原義正会長から譲って頂いてから、オイル交換やエアフィルター交換以外、メンテらしいメンテをしたことがなかったSUGAWARAセロー。
そこで、YAMAHAのマシンに詳しく、ルーキーズクロスでも毎回ボランティアスタッフをやってくださる地元モトクロスIBの24gtさんにお願いして、しっかりと見て頂くことにしました。


外されていたバランサーの部品も会長からお送り頂いていたので今回戻すことに。


24gtさんはエンジンも下ろして隅々までチェックして下さいました。


日頃のメンテ不足によって固着していたブッシュを交換し、


スイングアームのリンク付け根に入ったヒビも補修。

24gtさんからは、
「たとえこのマシンにもう乗らず大切に博物館に陳列する場合も、きちんとまともな状態で!」
とお叱りを受けました。((TωT))


効きが弱かったフロントブレーキはYZ250F用に交換。


北4で悩んだガソリン漏れのタンクも溶接で直して頂き、

8月某日、息も絶え絶えだったSUGAWARAセローが元気になって戻ってきました。
24gtさん、本当にありがとうございました!

一方で、

「SUGAWARAセローは、会長から譲り受けた重要さをきちんと理解して、かまた自身が自ら考えて、維持、メンテナンスについてもマネジメントを行うべき。
もし不勉強や不努力が原因で痛い目にあって、大切なマシンをお釈迦にしてしまったとしても、俺は一切口出しも手出しもしないから。」

と宣言し、基本的にはセローのメンテについて、私から相談した場合以外は一切口出しをしなくなった@BOSSですが、


度重なる転倒で角度が変わってしまったナビ周りステーの補強部品の製作や、


リアタイヤの再チューブレス化、
(もともとチューブレスだったものを、菅原会長がチューブ用に変更したものを、今回元に戻しました。)


そしてリアステーにバッグを取り付けるための改造など、私だけでは難しい部分は仕事の合間に手伝ってくれました。
ありがとうございます(-人-)

以前は完全に@BOSSにお任せで、その作業を見ることすらしなかった私ですが、次は自分ひとりでやるのだと、必死にメモと写真を取りながら見学しました。

私の方はと言うと、


いまっぽ先生から去年の春に指摘されていたのに、そのままほったらかしだったリアのショックをようやくO.H。


そして、今まで避けて通っていたタイヤ交換・チューブ交換の練習を本気で開始。


やってみると、理屈さえわかればあとは慣れで意外と簡単。。。と書くにはまだまだ時間がかかり過ぎですが(^_^;)、あと2〜3回やれば、かなりスムーズにできるようになりそう。

と思った矢先、

ハウッ!!(°Д°)


こんな重いものが入っているとは知らずにこの赤いケースを持ち上げた瞬間、まるで腰骨に手を入れて左右に割かれたような激痛が!

ラリー東北まであと1ヶ月。

こんな時にぎっくり腰になるなんて〜・゚・(ノД`)ヽ

というわけで、タイヤ交換の練習は一旦中止せざるを得ず、


北4で表示面が曇ったICOや、カバーが破れてむき出しになったケーブル類を徹底コーキング。


「ノギス」なる大変便利なモノを生まれて初めて使いました。笑


パッキング関係はもうお手の物。
「ラリーセット」という箱に入れてしまってある装備品を、リストを見ながらバッグに移していきます。


今回のゼッケンはまさかの「2」
ヘルメットとダッフルバッグに番号をつけて準備完了!
(ただ、10月の東北がどれくらい寒いのか、それとも温かいのかわからず、あれこれ用意した衣類が嵩張ってしまったのが反省点。
たぶんこの半分くらいでいけたかも。)


ウトロンのお弁当パックも忘れてはなりません。笑


【Day-0】10/18 ラリー前日



10月18日(金)、ルーキーズでお馴染みのトラックをオフィシャルカーとして使うということで、トラックの荷台にセローを積んで出発です。


今回ウトロンはスタッフの皆さまと行動を共にさせて頂けるそう。
本当にありがとうございます。
どんな3日間が待ち受けているのか知らぬまま、運転する@BOSSのひざ枕ですやすや寝ているウトロンです^_^


スタート会場となる福島県いわき市の広野町に到着。
すでにゲートが設営されていて、あやうくトラックのはしごが引っかかってなぎ倒すところを、谷さんが防いでくださいました^^;


SSERラリーのアイドル犬「まめ」
いつもしつこくアタックをかけて、まめに煙たがられるウトロンですが、今回は柵越しでの握手のみ。
「すみませーん、写真撮影禁止でーす。」と麻生マネージャーがアイドルをガードしています。笑


今回のオフィシャル陣には、いつもならエントラントとしてラリーをご一緒する方が多く知っているお顔ばかり。
木の実さん、尚人さん、両めぐみさん、阿部さん、シラスさん、流さん、加藤さん、etc.
ですが、あくまで立場はオフィシャルとエントラント。
決してなあなあにならないように、あくまでも一線を引いてご挨拶します。

もちろん@BOSSもオフィシャルとしての参加なので、現地に着いたら完全に別行動。
大会中は、おそらくほとんど口をきくこともないでしょう。

セローの増し締めなどしつつ、17時からの受付・車検が開始するのをドキドキしながら待つ私。

なのに。

そんないたいけな私とすれ違うたびに、
「♪かーまた、車検落ちー」
と歌っていたぶるナックさん・・・( ̄∀ ̄;)汗

でもちょっと不安になって、レギュレーションを再度読み返しながら確認してみました。
ウインカーOK、クラクションOK、ブレーキランプOK。
やってないことといったら(やってないんかい!)ナンバープレートの角度・・・
KTM990で参加の早坂さんに相談してみました。
すると・・・


分度器のアプリで測ってもらったところ、明らかにナンバープレートの角度が40°に満たないことが発覚!Σ( ̄⊥ ̄lll)
予備ネジをろくに持って来なかった私に早坂さんが、
「大丈夫ですよ。ナットを1個咬ませましょう。」
とナンバーのボルト部分にもう1個、自分のトランポから取り出した小さなナットを咬ませてくれました。
ありがとうございます!(TωT)/

薄暗くなってきた17時、前日受付開始。


受付と装備品チェックを終えて、いよいよ車検です。


ナンバープレートの角度は大丈夫だったものの、取り付けが少しガタガタする、と一旦差し戻し。泣


Kawaseさんがこれを締め直してくださいました。
皆さま、ありがとうございます!(TωT)/

車検でもう一つ引っかかったのは、両サイドのゼッケンベース。


ウインカーが見えにくいことと、右側のベースがマフラーの熱で若干曲がっていることがその理由。
本来は車検を通ってからゼッケンを渡されるのですが、「特別に」と、ゼッケンを貼ってから、それに合わせてベースを切って、そのままパルクフェルメに入れるように指示されました。


車検はライダーの安全のためと聞いたことがありますが、確かにこうして切ってあったほうが、どう考えても安全ですね・・・( ̄∀ ̄;)汗
(作っている時に気づけよ、私。)


ルートマップを受け取り、マシンをパルクフェルメへ。
マップホルダーを外してトランポへ戻ります。
もう明日のスタート直前まで、マシンに触ることはできません。


今夜はトランポ(トラック)の荷台にコットとシュラフで車泊です。
トラックの重いウイング扉を一人で下ろすことができず、開けっ放しで寒風吹きすさぶ中、ダウンを着込んでルートマップにマーカーを書き入れ、ダートの距離を書き出します。


マップケースに巻いて、コマ図を0に合わせて終了!


夜9時、冬用シュラフの中へ。あったか〜い。
ウトロンも自分のベッドで丸くなっています。
10時頃に@BOSSがトラックのウイングを閉めてくれました。
が、緊張のためか、興奮のためか、その後もなぜか目が冴えて眠れず。
0時、眠れません。
深夜3時、眠れません。
おいおい、やばいよやばいよ、と考えるとますます眠れずに夜が明け。。。
(そういえば、佐渡ロングライドの前夜もそうだったなあ(TωT))

寝ても寝なくても、泣いても笑っても、あと数時間でグランドスタートです!

(Day-1へつづく)


投稿者:かまた  2018年10月28日 07:30

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