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2018年10月17日
川西ルーキーズクロス最終戦開催!
10月14日(日)、
川西ルーキーズクロスが開催されました!
今シーズンの最終戦を終えたルーキーズ。
早いもので、これで丸4年が経ちました。
この間、「恩返し」「ペイフォワード」というポリシーは変わらないながらも、レースの方向性については試行錯誤を繰り返していました。
キッズを支援する大会にすべきなのか、初心者をメインにした時、そうでないライダーはどうすべきなのか、エントリー費を安くするためとはいえ、ここまで持ち出してやっていけるのか、「ペイフォワード」という言葉だけが空回りしていないか、などなど・・・
ほぼフルグリッドに近かったミニモトのスプリント。
年齢も、経験も、技量も違う、ここに並んだライダーさんに共通しているのは、マシンの排気量と「バイクが好きだ」という気持ち。
今回の大会では、私たちが目指してきた(いる)ものが形になって、ようやく一本の道が見えてきた気がするエピソードがたくさんありました。
今回のれぽーとでは、そんな心に残ったルーキーズらしいエピソードをいくつかご紹介できればと思います。
【全日本女子ライダー真綺ちゃんのペイフォワード】
モトクロス全日本女子ライダーの杉田真綺ちゃん。
去年の最終戦もパパと一緒に参加してくれました。
彼女とのバトルを楽しみにエントリーした217さんでしたが、第1ヒートは彼女の圧勝。
「くーっ!
5年前はオレのほうがまだ全然速かったんだけどなー!」
その彼女が、85Openの表彰ではなぜか3位に。
聞くと、第2ヒートで怪我をしているライダーを発見し、トップを走っていたレースから離脱。
怪我人の位置と状況をマーシャルに伝え、その後もすぐにコースに復帰はせずに、わざわざ217さんが回ってくるのを待って、バトルを再開。
ゴール直後のガッツポーズ。
10分間のレースが終わってからマーシャルへ連絡することも選択できましたが、トップを走っていた自分の順位を捨てて怪我人救出を選んでくれ、その後も217さんとのバトルを再開してくれた真綺ちゃんに、ルーキーズから目には見えない勲章を贈りたいと思います。
真綺ちゃんをそんなふうに育てたパパさん。
そして、今回数年ぶりにバイクに乗るという、ルーキーズ初参戦の真綺ちゃんのお兄ちゃん。
和気あいあいと給油する笑顔に思わずシャッターをパチリ。
90分耐久レースでは、パパさん、お兄ちゃん、真綺ちゃんの順で並んだ「ミニレーサー85」クラス。
緊張感あふれる全日本選手権とはまた違う、楽しい家族の時間を過ごして頂けたとしたら私たちも嬉しいです^_^
【ハーレーでやってきた奥津さん】
その真綺ちゃんとスターティンググリッドが隣になって、ヘルメットでよく見えないけれど、鼻の下が伸びているようにも見える奥津さん。笑
毎回奥様とお子さん3人を連れて、東京からルーキーズに参加してくれる奥津さんですが、実は最終戦は仕事の都合で参加できないはずでした。
しかし直前に配属替えとなり、急遽参加が可能に。
ところがトランポが修理中のため、家族一緒に来ることは叶わず。
それならばと、今回は完全にスタッフとして参加しようと、ハーレーにテントとシュラフを積んで、金曜日からソロツーで東京を出発。
ワクワク感が写真からも伝わってきます。笑
土曜日は本部テントの設営から、ポンダの取り付け、レンタルマシンや前夜祭の準備などなど、甲斐甲斐しく立ち回ってくれながら、
スタッフ小屋で寝てもいいですよ、という@BOSSの誘いを断って、ハーレーの隣にソロ用のテントとテーブルを出し、「イージーライダー」よろしく、なかなか持てない一人の時間を満喫していました。
それだけでなく、アトラスレンタルマシンでスプリント、90分耐久にも参戦。
おそらく今回の参加者の中で、誰よりもルーキーズを楽しんだ一人ではないかと思います^_^
しかも、本職の救急隊員である奥津さんは前述のケガ人が出た際に、とても的確な応急手当と搬送までの緊急連絡&処置をしっかりやってくださいました。
奥津さん、本当にありがとうございました!
【BIGOFFでルーキーズを満喫した横井さん】
その奥津さんと同じスプリントレースに、1000ccのBIGOFFマシン、アフリカツインで走った横井さん。
今回BIGOFFのエントリーは、東京から自走で颯爽と現れた横井さん1台。
「えー、そうなのー?寂しいねー」
と言いつつも、前日練習から前夜祭、当日のレースも、奥津さんに負けないくらい目一杯楽しんでいらっしゃいました。
(なにせ土曜日には私と一緒に上の広場で8の字まで練習してましたから。笑)
BIGOFFはミニモトと混走でしたが、順位ではなく、いかにこのマシンで上手く周回するかを目標に走った横井さん。
私だったら絶対こんな重いマシンで雨上がりの川西は走り(れ)ません^^;
賞品の新潟産コシヒカリの新米を手にガッツポーズ!
来年のルーキーズへの参戦に向けて、冬にしどきで開催する「@BOSSのこそ練であそ部」参加の意気込みも!
このクラスが大勢増えると楽しいですね!
【ご協賛頂いた品々】
横井さんが手にしている新米5kgは、おととし、去年に引き続き、地元の小海さんが6袋、30kg分ご協賛くださったもの。
美味しく食べてもらえるようにと、前日に精米したばかりです。
小海さんの娘さんも小学生の頃にモトクロスをやっていました。
「ペイフォワードのつもりで、あの楽しかった環境がこれからも続くようにお手伝いできればと思っています。」
今回、真綺ちゃんとバトルを繰り広げた217さんこと保坂さんからも、新潟産コシヒカリ3kgを10袋、30kg分ご協賛頂きました。
かわいいお孫さんのいる保坂さんですが、@BOSS曰く、
「最近走りが変わって来たキノコ師匠、妙にカッコいいです!」
まだまだ進化を続ける217さんこと、キノコ師匠こと、保坂さん。
実は保坂さんが乗っているCRF150RⅡは、私がモトクロスを始めた時に乗っていたマシンなのですが、当時しどきで2速固定でしか走れなかった私の元から、本当に大切にしっかり走ってくださる保坂さんのもとに嫁いで、マシンも喜んでいることと思います。
と、レースの後に改めてお礼を言ったら、
「このCRFは手放しません(>_<)
俺のライダー人生変えたマシンですから!」
ありがとうございます!
これからもよろしくです!!(TωT)
受付で皆さんにお渡しした参加賞のチオビタと鳩サブレー。
チオビタは佐野智史さんから、鳩サブレーは直春パパからご協賛頂いたものです。
皆さま、本当にありがとうございます!
そしてSCOTTのロール紙は、R3が終わったばかりの頃、わざわざ樋口万里君のパパがアトラスに「使ってください」と持ってきてくださったもの。
私たちは「バンちゃんロール」と読んでいます。笑
【SUZUKIファミリー 宮原さん&播磨さん】
パドックに黄色いマシンがズラリ壮観!
もはやルーキーズの要となった宮原ファミリーの皆さん。
ご家族でキャンプとモトクロスを楽しまれて、毎回テントから美味しそうな焼肉の匂いが…笑
今回はお友達のご夫婦にも「楽しいレースだよ」とルーキーズを紹介。
レースだけでなく、前日練習、そして前夜祭のジンギスカンパーティーも一緒に参加してくださいました。
その宮原ファミリーに誘われて、今回初参加の播磨さんご夫婦。
土曜日、マディの前日練習でパイーーーーーン!と素晴らしいパワーバンドの音を響かせ、フルサイズよりも速いタイムを叩き出した奥様には、強制的に旦那さまと同じく85Openに上がって頂きました!
初めてのルーキーズ、楽しんで頂けましたでしょうか^_^
表彰式のこの笑顔!
これからもまるごとルーキーズを楽しんでくださいね!!*\(^o^)/*
【桑原さんの「ラストラン」】
エントリーフォームの「意気込み」の欄に、「ラストラン」と書いてあったゼッケン111の桑原さん。
冬ごもり前の最後のライドという意味かと思ったら、今日を最後にモトクロスを引退するという、本当の意味での「ラストラン」とのこと。
私がMFJ新潟のエンジョイMXに初めて出た時からずっとゼッケン111の桑原さんが走っていらっしゃいました。
「こんな年まで乗れるなんて思ってもいなかった。」
そんな!引退にはまだまだ早すぎます!(TωT)
その桑原さんが現地で売りに出したCRF150RⅡの初年度車。
その場で売れたそうですが、買われたのは、毎回ルーキーズの旗振りを買って出てくださる、元MFJ新潟の原田さん。
バイクにはまた乗りたいとずっと言っていらっしゃいましたが、きっと今度はこのマシンでルーキーズに参加されますね^_^
思いのこもったマシン。
単純にお金に変わるのではなく、マシンへの愛情と、乗りたいという思いも次の方に手渡されたら嬉しいですね。
それはそれとして、桑原さん、新しいマシンでのルーキーズ復帰の日をみんなで信じて、その日を心待ちにしています!
その桑原さんの紹介で、今回初めてルーキーズにエントリーされた関さん(右)。
初めてということで、90分耐久のみの参加でしたが、次回はぜひスプリントにも挑戦してくださいね!*\(^o^)/*
そう、今回は、誰かが誰かを誘って、新しい参加者が大勢来てくださったのも印象的でした。
【友達、家族を誘って参加】
今回はJECで参加されなかった大橋さんの甥っ子、石原さん。
オフロード&モトクロスを始めてまだ半年ということですが、その開けっぷりには大橋さんもびっくり。
前回に引き続き最終戦にも参加してくれました。
しかも嬉しいことに、
今回はお友達にも紹介して一緒に参加してくれました。
それがこちらの小方さん、なんと17才の高校生。
こちらもまだレース経験はほとんどないらしく、
スプリントが終わったお昼休みには、軽トラックの荷台で爆睡。
お父さんに「大丈夫ですか?」と聞いたら、
「ゆうべ興奮して眠れなかったんですよ。」
レースにドキドキしてですか?
「ええ、だから今、気を失って寝ています。笑」
いいですねー。初々しいですねー。笑
まだホントに小さかった頃から川西に通ってくれている長野の荻原家。
関東選手権、中部選手権に挑戦しながらも、ルーキーズはファミリーイベントとして、ほぼレギュラーで参加してくれています。
その荻原家と一緒に毎回長野から参加の西沢家。
あゆむ君だけではなくお父さんもレースに参戦。
フルサイズに乗るようになった歩くんとは良きライバル。
それにしても、あゆむ君以上に楽しそうなお父さんの笑顔。
毎回思いますけど「超いいね!」笑
こちらはお母さんへのペイフォワード。
小さかったちーぽんこと千歳君ももう18才。
昨年YZ125でモトクロスIBに昇格しました。
そのちーぽんが、今回はお母さんを連れてエントリー。
お母さんのむつ子さんは、昔ちーぽんが乗っていたCR85でRookies85に参戦。
90分耐久もちーぽんとチームを組んで挑戦しました。
キッズの頃は親に準備をしてもらって、練習に連れてきてもらったのが、今度はこうして準備をしてあげて、レースに一緒に参加する。
これもとっても素敵です。
ちなみに右が、前日にワクワクして眠れなかったO方君。
左は25年ぶりにオフロードバイクに復帰。
R3からルーキーズに参加してくださるリターンライダーの数藤さんです!
【たいこはファミリー】
ちーぽん親子にジンギスカンを炒めて振る舞っているのは、おなじみ、タイセイとこはるちゃんのパパ、通称「たいこはパパ」の村木さん。
マーシャル、コース整備と忙しく動く傍ら、昼休みには
「昨日の前夜祭に参加していない人にジンギスカンを食べてもらおうかと思って。」
ありがとうございます!*\(^o^)/*
前日の夜に行われたジンギスカンパーティーの準備のようす。
こはるちゃん、たいせいパイセンは、テントやテーブルの準備、食器、食材の準備、もう何を頼んでも(いや、頼まなくても)安心してまかせられます。
この準備がまた楽しいのです^_^
北海道から取り寄せたラム肉。
ルーキーズではサッポロビール園に習って、野菜を肉で覆うようにして蒸し焼きにする方式で食べます。
夜12時過ぎにお開きとなった前夜祭。
翌朝5時前にはテーブルや鍋の片付けをして、7時には受付開始!
この二人もルーキーズにはなくてはならない綺麗どころ、こはるちゃんと@BOSSの姪っ子「さやか嬢」です。
ふたりともお手伝いをしながら、ルーキーズのレースにも参戦します。
幼稚園の頃から知っているこはるちゃんももう小学6年生。
ファイヤーガールの名の通り速いですよ!
たいせいパイセンも、手伝いの傍らレースにも出ます。
「何をやったらいいですか?」
ではなくて、
「@BOSS、オレ、これやりますよ。」
と自分から言って動いてくれるのが、こはるちゃんとパイセンのいいところ。
@BOSSとしては、それだけでもルーキーズをやってきてよかったなと思うそうです^_^
【マーシャル&スタッフの皆さん】
頼んでいなくても集まってくださる頼れるマーシャル陣。
皆さん無しではルーキーズはありえません。
本当に、本当にありがとうございます!!!
今年はポンダシステムが原因不明で落ちてしまうエラーが発生し、目視を余儀なくされる計時小屋の土佐さんと24gtうさちゃん、そしてチェッカーフラッグを振っている遠山家のあゆちゃん。
本当にお疲れ様でした。m(_ _)m
遠山さんもルーキーズにはなくてはならぬ人。
この方があって、スタート前広場はピシッと締まります。
マーシャルも遠山さんも、完全なる手弁当のボランティアで来てくださっています。
@BOSSも私も頭が上がりません。
遠山ファミリーのランチタイムにお邪魔しました。
今回はコーキ君の妹、あゆちゃんも手伝ってくれて、スタート前、チェッカー、計時、片付け、どれだけ助かったことか!
そのコーキ君はIBよりも速いNA。
彼が走ると、現役IBの面々に火が点きます。笑
それにしてもエキスパートの皆さんの走りはすごかったな〜・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
「写真撮って。」と遠山さん自身が言うほどなかなかない風景。
遠山さんに運ばせてすみません!!!(><)
でもあゆちゃんと二人で運んでまんざらでもないパパの顔です。笑
******
閉会式。
「この大会は『ペイフォワード』というキーワードを中心に開催しています。
私たちが始めたこのルーキーズがきっかけで、自分が昔受けた恩を、なんでもいいんです、今度はオフロードに興味がある初心者の方や、レースに参加してみたいけどどうしていいかわからない方など、他の誰かに親切にして恩返しをしていいくことで、オフロードバイクの裾野が広がっていくと信じています。」
朝のブリーフィングでの、「ペイフォワード」を説明するための恒例の寸劇のようす。
今回はちーぽんのお母さんにも熱演して頂きました^_^
ペイフォワード(直訳すると「次へ手渡す」)とは、自分が受けた恩を、恩人ではない別の新しい3人に返していくことで、ねずみ算式によい世界が広がっていくという夢物語をテーマにした映画のタイトルです。
私たちは速いライダーを育てるためにこのレースを開催しているのではありません。
年令に関係なく、子どもも大人も、人間として成長するために開催しています。
ルーキーズがきっかけとなり、それぞれの生活で、何かが変わってくれたらこんなに嬉しいことはありません^_^
まだキッズだった頃から知っている彼ら。
ルーキーズが伝えたい思いを受け止めて育ってくれた気がします。
きっと今度は彼らが次へと手渡していってくれることでしょう。
(そして今回のブログでも紹介した通り、実際にそうしてくれています。)
エピソードとして拾い上げましたが、参加されたお一人お一人に全員かけがえのないドラマがあったと思います。
全部書き出せなくてごめんなさい!(><)
閉会式、空にはまたまた大きな虹がかかりました。
空の神さまから大きな丸をもらったみたいです^_^
今シーズンもありがとうございました!
また来年!
Come on, Rookies!*\(^o^)/*
前夜祭、スプリントレースや90分耐久レースの雰囲気をお伝えするR4のアルバムはこちら
川西ルーキーズクロスのHPはこちら
投稿者:かまた 2018年10月17日 20:24