かまたのバイク日記　～遥かなるGSへの道のり～: 北海道4days 2019 Day2

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2019年08月08日

北海道4days 2019 Day2

【Day2】7月13日名寄〜大雪〜陸別

Photo : 畠山カメラマン
ピヤシリのSSで一汗かいたら、少しの舗装路を挟んで長いダートに入ります。その後は、陸別に向けて、少し早足でダート、舗装をつないでいきます。この日はナビゲーションに難儀することはないでしょう。WRCラリージャパンの舞台となった陸別では、2つのハイスピードな連続SSが待っています。SS内のトリプルコーションに注意してください。大型の燃料タンクを持たない車両は、ビバークに至るコマ図を一度通り過ぎて、陸別市街で給油したほうが良いかもしれません。ただし営業時間は18:30までと確認しています。今日はBBQです。
（SSER公式サイト　ルートインフォメーションより）

******

6時30分、朝食はホテルのバイキング。
お昼ごはんを食べる時間がなくてもいいように、朝はしっかり食べます。
（というか、私はラリー中、お昼はほとんど取りません。）

お一人、温泉観光客の方が混じっていらっしゃるようですが。笑

Photo : SSER
7時15分、ブリーフィング。
この頃はまだ雨もポツポツ当たるかどうか程度でしたが、

スタート時間が迫るにつれて、本格的などしゃ降りに。(￣∀￣;)汗

本日のCPは1つ、SSは3つ。

7時45分から、昨日の成績順でスタートとなります。
本日はスタートがそのままSS-IN。
昨日のSSの逆走です。

＠BOSS、ガンバ！
（「集中してるのを乱すな！」とか言われそうなので、一応心の中で応援して、遠くから盗撮のようにシャッターを切る私^^;）

チーム「TRSハムプラス君」の君島さんと柳井さん。
雨の中でもこの笑顔、いいですね！^_^

Photo : SSER
28番スタートの＠BOSS。

ツアラテックジャパンの水谷さんが、石つぶてを受けながら動画を撮ってくださいました。
身を挺しての撮影、ぜひ見て差し上げてください。笑

Photo : SSER
私が52番めにスタートする頃には、何やら雨も止んできました。
スタートが遅くてラッキーなこともたまにはあるんですね。笑

昨日の逆走となる今朝のSS。

Photo : 畠山カメラマン
＠BOSSのSS写真に比べて、

Photo : 畠山カメラマン
何の疾走感もない私のSS。
まあとりあえずは、いいのです。(^_^;)

SSを終えて、25kmを越える長い林道を走った後、160km〜175km地点に本日のCPが開設される予定です。
開設時間は11:00〜12:30。

広い広い北海道でのラリー。
リエゾンには、1コマで15kmとか20kmという長い移動をするコマ図も出てきます。

Photo : SSER
これはSSER公式サイトのアルバムからで拾った画像。
トップグループの方たちが160km手前の地点で、CP開設待ちのタイムコントロールをしているところでしょうか。

ところで、この日リエゾンを走っていると、時々ICOの表示がおかしくなることが。

あれ？止まってる？？(￣∀￣;)汗

突然こんなふうに小数点以下しか表示されなくなり、そこから動かなくなるのですが、しばらくするとまた復活。
次に出てくるコマ図の距離に合わせて、急いで数値を手で補正して走る、という繰り返し。
どうも舗装路で一時停止をするとこうなるようです。
なぜ？？断線？？水漏れ？？
でも少し走ると必ず復活するんだよなあ。。。

そうして騙し騙しICOを使いながら私がCPに着いたのは11:25でした。

浅見さんのHPNを囲んで、山口さんと大下本ぢゅんちゃんが歓談中。

Photo : SSER
私もキャメルの水を飲んで少しだけ休憩した後、CPを後にしました。

Photo : SSER
＠BOSSも無事CP通過。（当たり前です！by＠BOSS）

Photo : SSER
しかし、まだぢゅんちゃんがここに写ってるって…(￣∀￣;)汗

後で聞いたところによると、朝のスタートでチェックカードの入ったウエストバッグを丸ごと
置いてきてしまったそうで、それを本職？の局長様が届けてくれるのを待っていたのだそう^^;
（※チェックカードが無いとCPチェックを受けられません。）
そんなわけで、始終にこやかにCPを出発する皆さんを見送るぢゅんちゃんでした。笑

さて。

CPの後に出てきた192.82kmのコマ図。
左折して下るという指示なのに、そこから菊池さんと古城さんが「ここは違う」と首を振りながら出てきました。
距離も地形も合っているはずなのですが。
「行ってみたけど、この先には次のコマ図に当たる所がありません。
こっちは絶対違います！」
ということで、左折が違うなら直進しかなく。

コマ図に反して直進してみると・・・
はたして194.32kmのコマ図の通り、舗装路にぶつかりました。
なるほど、トラップだったのですね。
（いや、コマ図の書き間違いかもしれませんけど…いや…）
いずれにしても、自分で走り回ることなく、左折する前に教えてもらえた私はラッキーでした。

舗装路にぶつかった一時停止で、またまたICOが無呼吸症候群を発症。Σ(￣⊥￣lll)
菊池さんにそのことを伝えると、SS開設地点までも引っ張ってくださるとのこと。

一応ガソリンスタンでセンサーとマグネットの距離を少し離してみると・・・
あ！復活した！
と思って走り出すとすぐエラー…だめか…Orz
ビバークに戻ったら見てみるとして、今日のところはお言葉に甘えてついて走らせて頂くことに。

街なかはそれなりの速度でしたが、街を抜けると、

は、速っ！Σ(・∀・|||)
バックミラーで私を確認しながらなので、本来よりはずっと抑えているのだと思いますが、でも速い！
かといって危ないというわけでもなく。

淡々とした速い走りに、リエゾンてこういうふうに走るんだ〜と、たいへん勉強になりました。

林道に入ると、
「かまたさん、上半身硬すぎ！」
は、はいっ！
「なんかものすごく恐々走ってるみたいに見えるだけど。」
いや、だから怖いんですって、林道が。(TωT)/

さて。

SSまであと約4kmという地点の310.25kmのコマ図。
この右折に当たる道が見当たりません。
いや、右折路はあるのですが、次のコマ図につながらない。。。

加地さんや尾島さんたちも行ったり来たりしていました。

そうこうしているうちに、後続車がどんどん来て、みんなで直進、右折路、左折路を手分けしてつぶして行きましたが、どうしてもわかりません。

するとTRSの哲さんが、
「この『あいおい』ってのが見当たらなかったのが気になるんで戻ってみようかなと。」

297.13km地点のコマ図はただの直進なので、ここにある「あいおい」「P」が見当たらなくても、「たぶん、あいおい損保」の看板でも小さくあったりしたんだろうな〜」くらいに考えて、気にせずそのまま進んで来ました。
284.04kmｍまでは絶対に間違いないはず。
284.86kmも「消防」の小屋は間違いなくありました。
すると、またまたここの右折表示が違うのか。

いま来た道を約20kmも戻り、284.86kmを赤い矢印の方へ進み直してみると、

Photo : ネットから拾いました
これだ！「道の駅あいおい」！！

Photo : ネットから拾いました
これもトラップだったのか〜(ノ＞＜)ノ

どうりで、今日はDay2にしては距離も短いし、SSまでの時間に余裕がありすぎると思ったんだ〜！
（いや、これも単にコマ図の書き間違いかもしれませんが…いや…）
こうしてほとんどの人が約40〜50kmを予定より多く走り回ることとなりました。

SS-3の開設時間は15:00〜16:30。
私がSS-3のCP100に到着したのは15:35でした。

SS-3は、以前WRC世界ラリー選手権の「ラリージャパン」でも使用されたという、15kmの超ハイスピードSS。

Photo : 畠山カメラマン
＠BOSSはSS-3で試しに2速スタートするも、何とエンスト！
セルを回して、ローに入れ直し、再スタートしてトラコンをまた切ってと、手こずる様子をスタ―ターの中西さんにも笑われていたそうな。
まだまだ初々しいGSでSSを走る＠BOSSです。笑

Photo : 畠山カメラマン
昨日ナックさんに喝を入れられた私は、頑張って開けられるところは開けてみることに。
残念ながら、開けられるところはありませんでしたが…笑。

SS-3をゴールすると、すぐにSS-4にIN。
こちらも同じく前半は超ハイスピード、後半は草の生えた黒土のコーナが突然現れ、何人かの方が犠牲に。

Photo : 畠山カメラマン
SS-4の＠BOSS。
重量260kgを越えるGSで、北4出場前にたった3回しか林道を走れないままだった＠BOSS。
初日のSS失敗後も、とにかくタイムを縮める事に専念していました。
やはり一番助かったのは、GS乗りとしてNo.1である、原豪志さんから色々と聞かせてもらったこと。
それを思い出しながら、リエゾンで、進入時やコーナー中、そして加速時の挙動を確認したり、電子アシストデバイスのトラクションコントロールやABSの使い方など、実戦で試す毎日だったそうですが、
「まだまだ1勝9敗って感じ。
失敗することの方が多いけど、本当に原サイクルさんのお客で良かった〜。」
と言ってました。
（原さん、ゴマすりで書いているんじゃありませんよ。笑）

Photo : 畠山カメラマン
SS-4のかまた。
今度こそ、開けられるところは開けよう！と決めてSS-IN。
2度ほど（一瞬）全開し、SS-3の57位からSS-4は49位へ！

それにしても、よく＠BOSSに「ただ前を見るんじゃなく『眉間越し』に見ろ！」（顎を引いて視野を広く見ろ）と言われるのですが、確かに、＠BOSSの写真と比べると顔が上がっていますね、私^^;

このSS-4、件の原さんが、なんと「ガス欠」で（約1kmも！）SS内でGSを押したという、まさに「伝説」を作ったことも、ひとこと書き添えておきます。(￣b￣)ｼｰ

連続した2つのSSをこなしてこの日のゴール地へ。

ビバークのゲートに到着して、チェックカードを提出。

Day2もなんとか無事ゴール！

＠BOSSも同じ頃にビバークに到着。

この日のビバーク地は、「日本一寒い町」と言われる十勝の陸別町。
「モータースポーツランド陸別サーキット」のきれいなキャンプ場でした。

ウトロン、ただいま！
ウトロンも嬉しそうです^_^

ICOの件を＠BOSSに相談すると、センサーとマグネットが近すぎるのだろうということなので、センサーを5mmくらいに離してみると確かにすぐに復活。
一時停止で止まってしまうのは、停止時の荷重でセンサーが動いてしまうからのようです。
配線や水漏れではなく、その都度位置を直してやれば、なんとかすぐに復活してくれるようなので、とりあえずはホッ。

チームの皆さんはすでに全員戻ってきていました。

パディントンのようなレインハットが可愛い（失礼！）阿部さん。
きれいなキャンプ場ですね。晴れていたら、ここ、もっときれいでしょうね〜、と言ったら、
「雨でもきれいじゃないですか、しっとりして。」
確かにそうですね^_^

ナックさんはSSの後、ルートインフォメーションにあった通り、一度ビバーク地を通り越して、陸別市街で給油をして来たそうです。

梶山さんは今回チームアトラスのサポートカーに個人用の3m✕3mテントを預けて、専用ピットでマシンのメンテナンスをしたり、テントを張ったり。
自分専用のスペースがあるのは確かに楽ですね。
毎日雨だった今回、この梶山さん方式は本当に正解。
「いいね！」と思いました^_^

Photo : 畠山カメラマン
この日のビバークはタイヤ交換祭り。

Photo : 畠山カメラマン
柳井さんも、

シラスさんと菊池さんも。
菊池さん、今日は本当にありがとうございました！

この後、＠BOSSもタイヤ交換。
たった3本のSSを走っただけですが、さすがに1200GSのパワーは凄まじく、すでにタイヤはボロボロ・ザクザクになっていました。

え？私ですか？
私のタイヤなんか、湯布院から使っているけど、まだ山もヒゲもありますから大丈夫。笑
（「それじゃあダメだろーがぁー！ﾄﾞﾙｧｧｯ( ﾟДﾟ)┌┛Σ( ﾟ∀ﾟ)･∵[[◎]　by＠BOSS）

橋本先生はビバークに着いてからおそらくずっと休み無く、どうすればみんなが快適に過ごせるかを考え続けています。
今はテントとテントの間に雨どいを着けることに余念がありません。
「今日は初めてウトロンが『ぴょん！』（の掛け声で車に乗ること）をしてくれたんですよ！」
と嬉しそうに報告してくださいました^_^