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2019年08月05日
北海道4days 2019 Day1
【Day1】7月12日 芦別〜名寄
Photo : SSER
初日は十勝岳を望む定番ルートで始まります。旭川の郊外を経て、分岐の多い林道のエリアに入ります。ナビゲーションは難しく、総合的な判断力が試されます。ナビに自信の無いライダーは、仲間と協力して進んでいいでしょう。大きなミスさえなければ設定時間内にCPをクリアするでしょう。快適なバックロードを北上し続け、ピヤシリのSSを走ったら、この日はいつもの温泉ホテルです。
(SSER公式サイト ルートインフォメーションより)
******
朝6時、前泊した宿のお風呂に入って、7時朝食。
芦別スターライトホテルの朝食バイキングはお料理の種類も豊富でとても充実しています。
私はここのフレンチトーストが大好きで、これを食べるためにここに前泊すると言っても過言ではありません。(3回お代わりしました。笑)
@BOSSはここで恒例の山盛りイクラ丼を作るのを楽しみにしていましたが、残念なことに今年はお目当てのイクラが無くて意気消沈。
朝食後、チェックアウトをして会場へ。
Photo : SSER
受付会場はすでに設営が終わっていました。
昨日はあんなにいいお天気だったのに、いまにも降り出しそうなお天気です。
Photo : SSER
今年はツアラテックジャパンのブースも。
KTM990で青森から参加の早坂さん。
昨年のラリー東北では悔しくもリタイアだったので、今回はリベンジですね!
A-TECの故・齋木校長先生の娘さん、裕可ちゃん。
エントリーはしていませんが、岐阜から北4のためにやってきたのだそう。
行きのフェリーで麻生さんが裕可ちゃんのエピソードを涙ぐみながら語っていたことは内緒です^_^
8時より受付開始。
Photo : SSER
@BOSSが並びながら写真を撮っています。
そう言えば、TBIは@BOSSだけ、湯布院は私だけ、去年の北4は@BOSSはサポカー参加だったので、@BOSSと一緒にラリーに出るのは丸2年ぶりです。
Photo : SSER
まずは到着受付。
公式通知、免許証、自賠責証、自動車登録証等々、必要書類を持って並びます。
橋本先生ももちろんサポート要員として受付に並ぶわけですが、
こちら側に並ぶ橋本先生に、SSERの黒川さんも「まあ!」とびっくり!
Photo : SSER
8時30分からは車検と装備品チェック。
レギュレーションに書かれた装備品をすべてきちんと用意しているか、ひとつひとつ見せながら通知書にチェックをもらいます。
いつも何かが足りず、3〜4回トランポと行ったり来たりする私。
今回こそは1回で終わらせようと意気込んで荷物を運びましたが、バイクのリアバッグに積んだパンク修理工具を持ち忘れ、結局1回では終わりませんでした^^;
車検の順番を待つ菅原会長、マシンはセロー250です。
車検を合格してしまうと、そのままパルクフェルメに入れて、スタートまで触ることができなくなるので、車検前に外してあったエアモニを取り付けようとしたのですが…
あれ?電源プラグが入らない??
焦って入れようとして、接続口を壊してしまったようです。バカ〜(TωT)
すると哲さんが
「僕、予備を持って来ているので、とりあえずそれを貸し出しますよ。
故障した方はラリーが終わってから見てみましょう。」
ということで、設定済みのモニターとセンサーを貸してくれました。
(あとで聞いたら、持ってきたはずの貸出用が見当たらず、哲さん個人のエアモニを外して貸せてくれたらしいです。
哲さん、ありがとうございました!(TωT)/)
今回は記念すべき「第1回ラリー・ガストン・ライエ」ということで、@BOSSはいつものKTM450ではなく、R1200GS-Rallyeでエントリー。
もちろん車検はそつなく合格。
私も問題なく合格するはずだったのですが…
Photo : 畠山カメラマン
「エンジン始動」の声にセルを回したら、クラッチがくっついたようになってバイクがポンッと前進。
すすすみません!Σ(・∀・|||)
危うく目の前にいた車検官のHirachiさんを轢いてしまうところでした。
「わっはっは、笑かしてくれるなよ!」と薫さん。
しかも、「ドレインボルトのワイヤリングが長すぎて意味なし」ということで車検落ち(TωT)
急いで短くして繋ぎ直し、再車検でようやく合格。
Photo : 畠山カメラマン
あー、よかったー!
4日分のルートマップと「11」のマシン用ゼッケンをもらってパルクフェルメへ。
Photo : SSER
キラリ〜ン
パルクフェルメでおろしたてのR1250GSにゼッケンを貼っている、笑顔爽やかな原サイクルの原豪志さん。
第1回ラリー・ガストン・ライエの優勝最有力候補です。
私のすぐ後ろ、ゼッケン「12」のオッジーさんこと尾島さん。
「なんか雨っぽいなあ。不安だなあ。」
あなたがそんなことをおっしゃいますか…( ̄∀ ̄;)汗
Photo : 畠山カメラマン
トランポの故障で急遽青森まで車を走らせたナックさんと、フェリーのトラブルで小樽到着が大幅に遅くなったシラスさんも何とか時間内に間に合いました。
よかった!*\(^o^)/*
ピットに戻って、ルートマップに蛍光ペンで印を付け、マップケースに巻いていきます。
んん?Σ( ̄⊥ ̄lll)
何このコマ??
@BOSS、「CAP走行」ってなんですか?
「コマ図じゃなくて、そこに書いてある『CAP200°』『CAP270°』っていう方角に向かって進むの。
俺たちはGPSでわかるけど、GPSが無くてもコンパスがでわかるから。」
ふむふむ、なるほど。
な〜んて、当日の朝にこんなことを聞いていて大丈夫なんでしょうか、私…( ̄∀ ̄;)汗
ルートマップから書き出したメモ。
私は林道の開始位置と距離、ガソリンスタンドの位置を書き出します。
11時30分、開会式およびライダースブリーフィング。
北海道4daysにまつわる故ガストン・ライエ氏のエピソードを語る山田大会実行委員長。
ブリーフィングが終わるとパルクフェルメは開放。
12時30分からゼッケン順にグランドスタートとなります。
初日であるDay1の走行予定距離は、マップによると230.73kmです。
CP(チェックポイント)が2ケ所、SSは1本。
いきなり、「集合写真を撮りますので、ゲートの方へ集まってくださーい!」というアナウンスが。
えー!?突然言われても間に合わない!
ということで、私は入っておりません^^;;;
12時30分、ゼッケン順でいよいよグランドスタート。
今回、初日だけは一般の北海道4daysエントラントと、ラリー・ガストン・ライエのエントラントが2台並んでスタート。
Photo : 畠山カメラマン
ゼッケン「11」の私は、ゼッケン「111」の阿部さんと同時スタートです。
まあ、なんて光栄な・゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
Photo : 畠山カメラマン
「いってきます!」
いよいよ北海道4daysの始まりです!
コマ図に導かれてどこへたどり着くのでしょうか。
楽しみです!
スタート前後にポツポツと降り出した雨は、時折強く、また弱くなり、ゴーグルを濡らします。
林道2本を走り終えて、CP1の手前でCP開設までのタイムコントロール中。
今日は初日ということもあるのか、時間的にかなり余裕がある感じです。
昼食に配られた海鮮丼を食べなかった私。
軽くお腹が空いたので、スポーツサイクルサカモトさんから頂いた携行食のくるみ餅をパクリ。
食べやすくて美味しい!
でもお餅で差し歯が取れてしまったことは秘密です^^;
無事にCP1でチェックを受け、これを通過したあとは、
いよいよ今回初の試みとなる「CAP走行」のコマ図が出てきました。
携行装備品にあるコンパス(方位磁石)を首から下げている方もいましたが、私はiPhoneアプリの「コンパス」を使いました。
分岐が来たらiPhoneを出し、コンパスに表示されている数字をマップに合わせてその方位へ向かって進みます。
これは楽しいかも!
(今回は初めての試みということで、ほとんどが二股の分岐のどちらかを選ぶだけでしたが、四叉路とか五叉路とか、あるいは分岐のない平原とか、複雑な地形になってくると、コマ図を作る人が分岐の手前で測ったのか、分岐を曲がってから測ったのか等によっても違ってきて難しくなりそうですね^^;)
また、今回はCAPの分岐点に来るたびに、ポケットからiPhoneを取り出していましたが、もしこれを使うなら、きちんとバイクに取り付けて、いちいち停止しなくてもわかるようにした方がよさそうですね。
CP2もオンタイムで通過。
(Hirachiさん、今朝は轢き殺しそうになってすみませんでした^^;;)
あとはSSの開設時間に間に合えばOK!
145.58地点のガソリンスタンドで給油。
「わー、女の人もいるんですね。初めて会いました!」
スタンドの方が私を見ながら珍しそうにそう言いました。
私以外にも女性の参加者はいるんですが、確かに圧倒的に数が少ないですもんね^^;
本日のSS開設時間は17:30〜19:00。
私は17時37分にCP100に到着しました。
このフラッグを越えると、もう空気圧の調整も、前後の方と順番を変わることもできません。
いよいよ今回初のSSです。ドキドキ…。
******
ところで、これは後から聞いた話ですが。
先に書いた通り、今回初めてBMW R1200GS-Rallyeでエントリーした@BOSS。
出発前にマシンを準備万端に整えて北海道入りしていたので、前日のスターライトホテルのグラウンドでも、トランポから降ろしただけでもうマシンには触ることもなく、ドライバーの橋本先生にパドックの設営について説明することだけに時間を使っていました。
Photo : 畠山カメラマン
Day1当日もマップを巻いて空気圧を確認しただけ。
気持ち的にも余裕を持ってグランドスタートを迎えたのですが…
スタートして最初の分岐を左折したあたりで、
ガ、ガソリンが無い!!!
(※注 イメージです。)
燃料タンクのガソリン容量のメモリが1目盛りしかない事に気づきました。
どうやら、ナビ関係の艤装が完了した日の試走が楽しくて走り過ぎてしまい、最後に給油した10リッターのガソリンをだいぶ減らしてしまったにもかかわらず、10リッター入っていると記憶間違いしたままだったらしく。。。
しかも、このマシンでの林道は3回走っただけで、まだ燃費や残量目盛りでの走行距離も正確に把握していなかったようです。
ただわかるのは、このまま走り続けると、コマ図に記された最初のガソリンスタンドに着く前に確実にガス欠してしまうであろうということだけでした。
「どうしようか・・・」
ICOに記されたここまでの走行距離は10km。
CP-1の開設時間は15〜16時。
「よし、戻ろう!」
そう決めて、今来た道をUターンして走り始めました。
途中、スイーパーともすれ違い、「あれ??」という表情の谷さんに手を上げて挨拶、そのまま芦別の町まで降りて給油し、再びオンルートへ。
この時点ですでにスタートから40分が経過。もちろん最後尾です。
万一何かトラブルがあったら、CP遅着のペナルティをもらうことも必至。(ああ、去年のラリー東北で朝から20kmを無駄に走った私を見るような。。。)
急いで、でも決して焦らずにCP-1を目指してひた走り、最後から3人目で無事通過。
その後、途中の林道でひたすら抜きまくって、CP-2は26番目に到着したそうな。
たぶん@BOSSは、17時30分開設のSS-1に、明るい内に着きたかったのでしょう。
結果、SSには15番目に到着した@BOSS。
あわやガス欠寸前の最後尾からよく挽回したと思います^_^
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話は戻って、かまたのSS-1。
5秒前、4、3、2、1、スタート!
Photo : 畠山カメラマン
SS-1は約10kmの長い林道です。
Photo : 畠山カメラマン
私は帰ってからウトロンの手術も控えているし、特に順位にもこだわっていないし、左右に大きく振られたビッグバイクのヤバそうなタイヤ痕にビビるしで、とにかく転ばないようにだけ気をつけて走っていたら、30秒ごとにスタートする後続車からいったい何台抜かれたか^^;
Photo : SSER
SS1ゴール!
ビバークはそこからすぐのスキー場のホテルでした。
18時、かまたDay1無事ゴール!
人の後ろを走るとこういう顔になります。笑
ウトロン、ただいま!
橋本先生、ウトロンをありがとうございました!
KTM990の早坂さんの姿が見えたので、
「お疲れ様でした!どうでしたか?」
と聞いたら、
「リタイアになっちゃいました。」
え?まさか、崖落ち??
「いえ、セイコーマートで停車したら、それっきりエンジンがかからなくなったんです。」
ええ〜〜〜?そんな〜〜〜…(TωT)
私は今年の3月、初出場の湯布院3daysで、グランドゴールまであとたった40kmを残して崖落ちリタイアとなりましたが、
早坂さんはグランドスタートをしたばかりの初日、たった95kmを走った地点でマシントラブルでのリタイア。
リタイア届けを出す時はどんなに無念だったことでしょう(TωT)
Day0から何度も書いていますが、ラリーは本当にいろんなことが次々に起きますね。
菅原会長から教えて頂いた
「ラリーレイドではどんな場所からでも帰還できないといけません。」
という言葉を思い返しながら、それは決して簡単ではないということ、だからこそその言葉がどんな意味を持つのかを改めて考えさせられました。
さて。
マシンやウエアの片付けをしていると、ナックさんがやってきて、
「かまた、おめーはSSもっと真面目に走れよ!
なにあの遅さ!
俺、かまたの何台後ろからスタートしたと思ってんの?
ヒュイって追い越すのに何の苦労もなかったし。
もうヒュイ!ってこんな感じ。」
ひーん、だって林道怖いんですぅ〜((+_+))
「何が怖いんですか?」と菊池さん。
実は初めての北4が未だにトラウマなんです(p_;)シクシク
林道には罠とか魔物が住むってイメージで。。。
でも確かに今日は開けなさすぎで、あれじゃあトライアルですね。
明日はチームの皆さんのためにも、もうちょっと頑張ってみます!
そんな話をしているとツアラテックジャパンの水谷さんが
「かまたさん、白がいいですか?赤がいいですか?」
ツアラテックブースでワインのサービスがありますよ、とのこと。
ワタクシ、訳あってここ2年ほど絶賛ワイン禁酒中なのですが(笑)、今日は水谷さんのお気持ちをありがたく受け取って、片付けが終わったら1杯だけ頂きます^_^
夕食はホテル内のバイキング。
「かまたさん、どんだけお腹空いてるんですか!?笑」
と水谷さんに笑われましたが、一日走り終えたらこれくらい普通ですよね?ね?^^;;
(この後、チキンカレーもお代わりしましたが、何か?)
Day1、お疲れ様でした!
明日も無事のゴールを目指してがんばりましょう!
明日の朝についての公式通知。
そしてリザルトも発表されました。
まあ、私の場合、リザルトの確認は下から見ていくのが早く、52位は今日のあの走りだったら妥当ですが、上から順番に見直しても、いつもの順位あたりに@BOSSの名前がありません。
あった!28番目??なんでこの位置に??
まさか、何かやらかしたのでしょうか。。。( ̄∀ ̄;)汗
Photo : 畠山カメラマン
後で聞いたら、いつもの軽量車ではなく、初めてのR1200GS-RallyeでのSS、しかもこのSSは、2010年の北4でイケチュウさんが(確かR1200GSで)崖落ちリタイアをしたコースだったので、シラスさんがスタート順をせっかく譲ってくれたにもかかわらず、とにかく崖落ちをしないように、初日リタイアとならないように、ひたすら慎重に走った結果だそう。
(あまりに慎重に走り過ぎて、途中で抜かれるという初体験のおまけ付き。笑)
でもまあ、無事で何よりということで。^_^
Photo : 畠山カメラマン
「途中でトラクションコントロールを切ってみたり、あれこれ試してたから仕方がない順位なんだけどさ。
それにしてもSSで抜かれたのは初めてだ〜!」
と落ち込む@BOSS。
こーゆー@BOSSを見るのもたまにはいいものです。笑
Day1 リザルト
@BOSS 総合28位(ラリー・ガストン・ライエ 8位)
かまた 総合52位
Day2へ続く
投稿者:かまた 2019年08月05日 17:00