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2019年07月22日
北海道4days 2019 Day0
この写真、ツアラテックの水谷さんから撮って頂きました。確か最終日のスタート前です。いろんなことに感謝の気持ちが一杯で、なんて嬉しそうな私。もし私に万一のことがあったらこれを遺影にしてほしいくらいです。笑
7月12日〜15日はSSER主催の「北海道4days」に参戦してきました。
これはその参戦記です。
【Dayマイナス1】7月10日 新潟出発
「少し遅れそうですすいません」
TRSの哲さんからグループメッセージが入ったのは、アトラス待ち合わせ時間を過ぎてからでした。
「駒寄PAなう」
はあ??Σ(・∀・|||)
駒寄って、まだ群馬じゃないですか!!!
チームアトラスのトランポ(トラック)に、TRS(正式には「TRSハムプラス君」)のGS4台も一緒に積んでいくので、アトラスに集合して全部で6台のバイクを積み込み、余裕を持って9時には出発、12時新潟港出港の予定だったのに!
「何やってんだ!?」
3回繰り返されたこの@BOSSの言葉は、「な」にアクセントのある怒り声ではなく、「て」にアクセントのある呆れ声でした。
でも、どんな理由があろうとも、フェリーは待ってくれません。
とりあえず@BOSSと私のマシンを積み終えたものの、残りの荷物はTRSのGS4台を積んでからしか載せられず、私と@BOSSはただ哲さんが来るのを2時間待つしかなく。。。
以前、日高へ向かう太田パパのトラックがパンクしてフェリーにギリギリ間に合わず、青森まで自走せざるを得なかったことを知っている@BOSS。
努めて冷静さを装っていますが、@BOSSの頭から湯気が立ち始めているのがわかりました。
そりゃそーですよね。ヒー(((( ̄∀ ̄;)汗
「ウトロンの散歩にいってきま~す!」ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
ラリーはどんなに準備をしても、何が起こるかわからないとはよく聞きますが、まさか始まる前からこんなことが起きるなんて!
いや、もうラリーは始まっているんですね。
@BOSSは@BOSSで、きっと哲さんが到着してからの積み込みの段取りを、頭に汗をかきながら考えていたと思いますが、私はウトロンと歩きながら、どうすれば哲さんを置いて私達だけで出発できるか、別行動のシミュレーションをしていました。
どういう結論にするにせよ、目的に向かって方針を決めて、トラブルを乗り越えて解決しないと…。
「沼田です」
「谷川岳PA」
「石打通過」
哲さんから刻々と位置情報が入って来ます。
なんとか間に合うようにとランクル並のスピードで向かっているようですが、どうか捕まらないように祈ります・・・( ̄∀ ̄;)汗
8時30分、哲さんアトラスに到着。
急げ急げ!
実は7月3日に、哲さんが自分のGSで自走してアトラスにやってきて、私のGSも使って、GS5台とセロー1台の積み込みシミュレーションを事前にしたことはFBで報告したとおりですが、あれをやっておいてよかったー!!!!
写真はそのテストの時の様子。
当日の、それも時間がない中でのぶっつけ本番では絶対に間に合いませんでした。
それでも本番では各マシンのサイズや装備が微妙に違っていて、事前練習どおりにはいかず、あれこれ工夫と変更を余儀なくされましたが、
なんとか10時ギリギリで積み込み完了!
入り切らなくなったハシゴは荷台の上に。
(これも@BOSSは積載テスト済みでした。)
さあ、渋滞があるかもしれないし、新潟港へ向かって急いで出発しなくては!
でもその前に記念撮影!
カシャッ!!
(@BOSSは、まだ頭から湯気が出ていますけどね^^;)
トラックは本来3人乗りですが、私よりでかいウトロンも入れて3人+1頭で乗れるかどうかも事前にテスト済み。
せ、せまっ!
次回は乗る前に横幅を計量しますから、ふたりともダイエットに励むよーに!o(`ω´ )o
なんとか本日のCP、新潟フェリーターミナルにオンタイムで無事到着。
お疲れ様でした〜!
私が乗船手続きをしている間、放心状態の二人。笑
ところで。
同じくこの日、仙台から苫小牧行きのフェリーに乗るはずだったナックさん。
FBで「ピンチ、トランポ死亡。」の記事が。Σ( ̄⊥ ̄lll)
「出発直前になって、オルタネーターの故障。
今夜乗るはずだった仙台発のフェリーはキャンセル。明日午後からいわきを出て青森まで512キロ走り青函フェリー(電話予約済み)で函館に渡り、函館から北海道4デイズラリーのスタート会場の芦別まで410キロ、全部うまく行けば9時くらいには到着できるかもです。
車検は11時まで。ふぅ。
車貸すよ!とご連絡頂いたり、皆様の温かい励ましのおかげで、まだなんとかつながっております。」
ラリーって本当に何が待ち受けているかわからないですね。。。
でもそれらをなんとしてもクリアして、スタートゲートに立つために全力を尽くす。
みんなすごいです。
がんばれナックさん!
閑話休題。
搭乗口へつながる通路を足取り軽く渡るウトロン。
フェリーのケージも、病院の診察室も、苦手なものは直前になるまで毎回すっかり忘れる得な性格です。笑
ペットルームのドアで「ハッ!こ、ここは!」と、ようやく過去の記憶が蘇ってきたらしく、ドアで足を踏ん張ったウトロンですが、ごめんね、あとでドッグランに出してあげるから我慢してね(TωT)
12時、定刻で新潟港を出港。
これ以上ないくらい穏やかに凪いだきれいな海です。
今回のフェリーは珍しくMOTOWORKSの麻生さんも乗船されていました。
マメ専務は残念ながらペットルームの空きがなくお留守番。
わーん、残念!・゚・(ノД`)ヽ
フェリーの露天風呂で気持ちよく今朝からの冷や汗(笑)を流したその後は、
さっそく麻生さんご一行とランチをご一緒させて頂きました。
私は北海道名物のザンギとサラダ。
いただきまーす!
普段なかなかお聞きできない麻生さんのラリーへの思いや過去の体験談などなど、貴重なお話をたくさん聞かせて頂きました。
以前エキスペリエンスクラスで、急遽菅原会長に代わり麻生さんがアテンドした故・齋木校長先生の娘さん、裕可ちゃんのエピソードなどは、テーブルの上の紙ナプキンで涙を拭いながら話してくださって、私たちも涙ぐみながら聞きました。
麻生さんが考えるこれからのラリーサポートについても。
麻生さん、ありがとうございました。
有意義で豊かなランチタイムでした^_^
食事の後はウトロンを監獄(ペットルーム)から連れ出して、
本来はヘリポートである気持ちのいいドッグランで潮風に吹かれながら、夕食まで一緒に過ごすことに。
ウトロンも嬉しそう。
ウトロンをこうしてラリーに連れてくるようになったのは、2017年の北4からです。
それまでは置いてくるのも忍びなく、長期のラリーは参加を諦めていたのですが、その時に一緒にチームを組んだ新井さんがとてもウトロンを可愛がってくださり、何とか一緒に参加をと道を作ってくださいました。
新井さんには心から感謝をしています^_^
そして、それ以降は毎回ラリーにウトロンを連れて参加をしていますが、北4が終わると9才になるウトロン。
バーニーズの9才は老齢なので、毎回「次回も一緒に」と願う半面、「これが最後かも」と思いながら参加をしています。
ドッグランのベンチに横になって見上げると、見えるのは青空だけ。
寝転がって空だけを眺めるなんて、いったいいつ以来だろう。
しばらくして麻生さんと@BOSSもやってきました。
哲さんは部屋で寝落ちしている模様。
(せっかくの晴れたフェリーなのに何てもったいない!でも寝ていないんだから仕方ないか^^;)
日本海に落ちていく夕陽。
北海道4daysも毎日こんなお天気だといいな。
夜7時、チームの菊池さんも加わって船上のディナータイム。
あれ?哲さんは?
ま、いっか。(もう慣れました。笑)
とりあえず先にカンパーイ!
その後、哲さんも現れたので、もう一回カンパーイ!
こうして少しずつ浮世から切り離されて、バイクのことだけを考える日々に入っていきます。
フェリーはそのラリーの世界への渡し船。
北海道4daysはこのフェリーの時間も大好きです^_^
【Day0】7月11日 ラリー前日
翌朝4時30分、小樽港へ着岸。
いいお天気です。
哲さんにとっては、20数年ぶりとなる北海道だそう。
少し早めの朝食を食べに、恒例の鱗友朝市へ。
お店は「のんのん」さんではなく「朝市食堂」さんに替わっていましたがメニューはほぼ同じ。
@BOSSはせっかくだからと花丼を、
私は朝市定食を頂きました。
花丼に比べるとインスタ的には見映えはしませんが(ってかインスタやっていませんが)、シャケもお刺身もものすごく美味しい!
さて、あとは芦別へ向かうだけですが、
せっかくなので去年トラックのブレーキトラブルで寄ることが叶わなかったあの場所へ行ってみることに。
去年の北4ではサポートカーを運転していた@BOSSはラリー中に寄ったので今回が2度目ですが、私は初めて。
そう、「サンタのひげ」のポプラファームさんです
まだ開店前だったので、お店のハンモックでのんびりさせてもらって、
ラリー初参加の浅見さんともここで合流。
アトラス光ペイフォワード会員さんでもある浅見さん。
HPNを自分でラリーマシンに仕立て上げてのエントリーです。
メロンは赤肉と青肉を選べます。
どうせ観光客相手のそれなりの味では…と失礼なことを想像していた私ですが、想像をはるかに越えてアイスもメロンもとても美味しい!
今年は寒暖の差が激しくて、メロンがとても甘いのだそうです。
自称スイーツ王子(正しくは「おんじ」)の@BOSSも、去年よりずっと旨いとご満悦。
オーナーさん親子も犬好きで、ウトロンのことをとても可愛がってくださいました。
ありがとうございます^_^
さて、リベンジを果たしたところで、心置きなく芦別へ向かいましょう!
途中、寄り道をしなかった麻生さんがすでにピットの準備をされていました。
絵になるなあ
「青鬼」さんこと橋本先生、お久しぶりです!
橋本先生は私が初めて北4にエキスペリエンス部門で出た時に、A-TEC自動車大学校の先生をされていて、あの特設コースを作った方です。
以来、私と@BOSSのことを、遠く離れた北海道からネット上でずっと見守ってくださっていましたが、今回縁あって、チームウトロンのサポートカーを運転してくださることになりました。
「よろしくな、ウトロン!」
かなり暑い日だったので、ウトロンは木陰へ避難。
「かまたさん、これ、前に言っていたウエア。」
菊池さんから手渡された大きな袋の中には、MSRのジャケットとモトパンが!
「大き過ぎたら無理に着なくてもいいですよ。
クーリングオフ期間を設けてますから。笑」
ラリー東北でご一緒させて頂いた時に、着なくなったMSRを今度あげますと言ってくださったのですが、いいんでしょうか、こんなGore-Texの上下ウエアを頂いてしまって。。。( ̄∀ ̄;)汗
「かまちゃん、これ、お土産みたいなもの。」
湯布院3daysの川床渡りでご一緒させて頂いた(というより、私が無理やりご一緒したというのが正しい)広島の佐竹さん。
TOHOレーシングのTシャツを頂きました
わー、嬉しい、ありがとうございます。
本来ならばお世話になった私の方こそ、栃尾の油揚げでもお持ちしなくてはならないくらいなのに…^^;;;
小樽在住、私の北4初参加の時から、ずっと応援してくださるyasupaさんこと安田さん。
小樽名物、新倉屋さんの「花園だんご」と「くるみ餅」をお土産に持ってきてくださいました。
「お団子の方は今日食べてね。生ものだから。」
黒あん、白あん、抹茶あん、胡麻、お正油だれの5種類のおだんごは、菅原会長をはじめ、その場にいた皆さんにお配りして一緒に頂きました。
くるみ餅はラリー携行食として持っていこうと思います!
「これ、ウトロンに。」
ともぞーさんから頂いたワンワンビスケット。
ありがとうございます!
LEON君の分まで、大切にいただきます^_^
ラリーウエアから、ビバーク用普段着、携行非常食、そしてウトロンのおやつまで、皆さまからの戴き物でラリーが成り立っているかまたですm(_ _)m
という冗談はさておき、
こうしたプレゼントは、もちろんそれ自体とても嬉しいものですが、それ以上に、持っていこうと思って下さったその瞬間に、私や@BOSS、ウトロンのことを心に思い浮かべてくださったわけで、それこそが本当に嬉しくありがたいことだと思います。
どうすれば皆さまのお気持ちにお応えできるのかわかりませんが、とにかく精一杯ラリーを楽しみ頑張りたいと思います。
ではそろそろバイクを降ろして準備を始めましょう。
@BOSSのGS、そしてチームTRSのGS4台に浅見さんのHPN、(それに混じって私のセロー^^;)、こうして並ぶと壮観です
去年はバスがサポートカーだったので、トラックでのサポカー参加は今回が初めて。
どういうふうに何をどこに設置すれば便利で良い導線になるか、@BOSSがあれこれ試行錯誤をしながら、ドライバーの橋本先生にアドバイス。
初参加の浅見さんが、淡々とマシンの準備をしています。
その頃チームウトロンのメンバーであるシラスさんは、私達が乗ってきた新日本海フェリーの一日遅い便に乗る予定だったのですが・・・
「船内放送で出港が1時間以上遅れるとか(~_~;)
ヤバイなぁ・・・
定刻出港でも受付や車検とかの時間がギリギリなのに(;><)」
なんでもフェリーに故障が見つかり、お昼12時出港だった予定が、1時間、2時間とどんどん遅れているらしく。
出発が遅れれば、その分明日の小樽着も遅くなり、車検までの時間もますますタイトに。
かといってこればかりはどうすることもできず、今頃船内で気が気ではないであろうと想像します。
ナックさんといい、シラスさんといい、スタートに着くまでに本当にいろいろありますね。
(私達もでしたが。。。)
宿にチェックインして、みんなで夕食。
ここまで無事に?たどり着いたことを祝して、まずはカンパイ!
お疲れ様でした!
こうして私たちがスターライトホテルに前泊して「乾杯!」とやっている今も、ナックさんは青森、青函フェリーの乗船に向けて走っていると思うと申し訳ない気持ちもありましたが、「頑張れ!」としか言えません。
でも、夜8時、
「トランポ修理無事に完了して、東北道をひたすら北へ走りようやく青森到着。
予定より1本早いフェリーに間に合いました。いざ、北海道へ!」
との朗報がFBに!
よかった!あともう少しですね。がんばれ、ナックさん!!
「クリスマスですか!?」と哲さんにからかわれた鶏半羽。笑
いいんです!スーパータンパク質食なんです!(好きなだけですが。)
ナックさんの朗報にひと安心をして、スーパーで買い込んだお惣菜を食べながら、ラリーへの思いや仕事、人生の目標など、かなり突っ込んだ話をしましたっけ。
夜、ベッドで横になりながら、お昼に麻生さんからお聞きしたエピソードや、今回不思議なご縁で私たちのサポートカーのドライバーをしてくださることになった前述の元A-TEC教諭、橋本先生のこと、私にセロー250を譲ってくださった菅原会長のこと、ウトロンをラリーに繋いでくれた新井さんのことなど、いろいろ思い出していたら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まだラリーは始まっていないのに、ラリーに参加することで得られ、そして紡いできた人とのご縁で、人生に深みが増し、そしてその方々と時間を共有できる「ラリーの幸せ」を、とても強く感じることができた「Dayマイナス1」と「Day0」でした。
エントリーを決めた時から、いいことしか起こらない気がしている今回の北4。
いよいよ明日は受付・車検、そしてラリーDay1が始まります。
どんな出会い、どんなドラマが待っているのか。
そして、どんな新しい自分と出会えるのか。
楽しみです^_^
Day1に続く。
投稿者:かまた 2019年07月22日 21:50