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2017年08月01日
北海道4days 2017 Day4
【Day4】
最終日を迎えました。
さすがに昨夜は夜中に目を覚ますこともなく、朝4時半まで一本寝でした。
でもさほど疲れは残っていません。
今までで一番涼しい朝。
3日間ジャージだけで走りましたが、今日は初めてジャケットを着て走ります。
昨日の大雨でブーツが濡れているので、ゴアのくつ下を履くことに。
右側は使用しなかった7年間の間にネズミに齧られ半分の長さになりましたが、シーリングテープで補修して持ってきました。
まだ十分使えます。笑
今朝はいつもより30分遅いスケジュールで、6:30から朝食です。
山田実行委員長と黒川さんが、お味噌汁をよそってくださっています^^;
毎朝ウトロンに会いに来てくれた加地さん。
「この子に触るとSSの調子がいいんですよ。」
な〜んて嬉しいことを言って下さりながら、最終日も出発前に撫でてくれました。
ん?なんでこの写真を撮ったんだっけ?
ああ、サポートカーに載せる荷物をまとめたら、ウトロンも自分でその山に加わったからでした。
写真左上に収まるウトロン、積まれる準備万端です。笑
さて、第2集団(6〜10位くらい)のトップ、つまり6位を狙う@BOSS。
昨日のブログに書いた通り、Day3を終えた総合リザルトでは現在6位ですが、杉村さんと南さんが8秒差の同タイム7位にぴったり付いています。
しかも今日のSSは朝イチの1本だけ。
すべてがここで決まります。
これが最後の北4と言っている新井さん。
そうすると今日は本当に最後の一日です。
どうか悔いのない一日、悔いのないラリーを!
今回は勉強と経験のための参加ということで、毎日ものすごい探究心でラリースキルを吸収しているタジー。
昨日は本当によく頑張ってくれたSUGAWARAセロー、最後までよろしくね!
最終日の今日は約170kmの行程を走って、13:30までに芦別へ戻ります。
7時半から30秒おきに一人ずつスタート。
現在6位の@BOSSは6番目のスタートです。
最後となる朝のSSは、昨日の夕方と全く同じコースの繰り返し。
スタッフの方が撮ったという動画から。
これは福岡さんでしょうか?
スタート順位の遅いかまたはトップから40分ほど遅れてSS-IN!
すると、SSの途中で転倒車発見!
新井さん!?Σ(・∀・|||)
SS-OUT。これですべてのSSが終了です。
新井さんはマシンの脇に座りこんだまま手を振っていたのでケガはないようですが…。
かまた、無事ゴール!
などと笑って記念撮影をしてもらっていますが、
昨日の夕方と同じ今朝の当麻SS。
昨日は高速を飛ばしてきた勢いで入って、意外といけたかも!?と思ったけれど、リザルトを見るとやっぱり明るい中で走った今日の方が全然速かったことがわかりました。
昨日の夜19時過ぎに走ったタイムは0:09:34(70位)
今朝同じSSを走ったタイムは0:08:28(60位)
「明るい内に走った場合と、薄暮になって走った場合とでは、同じ選手でも10秒以上違う」
と@BOSSが言っていましたが、10秒どころか1分以上違います。
ああ、昨日昼食なんか食べないでガンガン進んでれば…Orz
やっぱりSSは明るいうちに入らないとダメですね。
勉強になりました。(TωT)
今までは「SSは転ばないようにやり過ごす」だけを目標に走ってきましたが、ここまでタイムが違うとなると、次回からはもう少し自分なりに目標をもってSSに入ろうと思います。
競技なんだし、私自身、少しずつステップアップしないと!(`へ´)ノ
ところで転んでいた新井さんは一向に出てきませんが、大丈夫でしょうか。
「たぶんマシンが重くて起こせないんだと思うよ。」と@BOSS。
今日はもうSSはないし、時間的にも余裕があるので、新井さんをみんなでのんびり待ちました。
雑誌「rider(ライダー)」編集長の三上さん。
取材をしながらの参加ですが、現在9位と、第2集団の中で大健闘中。
Husqにアトラスネットのステッカーを貼ってくださっています。
ありがとうございます!*\(^o^)/*
「転んじゃったよ〜」と新井さんが一番最後にSSをアウト。
やはり重量車のアフリカツインが起こせず、最後にオフィシャルから手伝ってもらっての脱出だったそうです。
ペナルティがついてしましましたが、ケガがなくて何よりです。
「先に行ってください。」
という新井さんからのメールに気づいたのはこの後でしたが、もう急ぐ旅でなし。
ほぼ最後尾ではありますが、一緒にのんびり行きましょう。
新井さんを待つ間、三上さんから撮ってもらった写真。
後日、雑誌「rider(vol.13)」に掲載して頂きました。
新井さんがいないこの写真を見るたび、この日のことを思い出すでしょう。笑
コマ図にあったガソリンスタンドで、私以外は全員給油。
実はこのガソリンスタンド2km手前で@BOSSはガス欠をしました。
昨日の最終のSSをツールバッグの携行缶に入っていた1リッターのガソリンだけで給油して走った@BOSSは、今朝の最終SSでも勝負を掛けて、できるだけ軽いマシンでSSを走れるように、この54km地点のガソリンスタンドに到着できる分だけ、たった3リッターを給油した状態で走ってきました。
が、2km手前で「プスン」とガス欠。
タンク反対側の底に少し残っていたガソリンをバイクを横倒しにしてコックのある反対側移動させ、そこからここまで何とか走って来たのでした。
「ああ、これだけで2km走れるんだ~」と今さらながら燃費テストにもなった様です^^;
一方、キャンプ地を満タンで出発した私は、本日の行程173kmを無給油で最後まで走れる計算です。
んが!
峠を越えるあたりでリザーブに。
あれ?なんで???Σ(・∀・|||)
昨日キャンプ地でガソリンを入れようとしたら、@BOSSが自分のマシンを整備しながら、
「あ、俺が入れとくから。」
って言ってくれたし、寝る前に念のためやっぱり入れようとしたら、小栗さんも
「あっ、@BOSSさんが入れてくれましたよ。」
と言ってたから満タンで出発したはずなのに…
そう言って@BOSSに確認したら、
「あ、俺あんたのには入れてないわ。」
えっ!Σ( ̄⊥ ̄lll)
じゃあなんで小栗さんも「入れた」って言ったんでしょう。
「たぶん俺が自分のに3リッターだけ入れて、少しだけ余ったのをあんたのセローに入れたのを見て、満タンにしたと思ったんじゃないの?」
ああ、反省…Orz
また情報を鵜呑みにして「真実」を見ぬけなかった…
ちゃんと自分でこの手で入れてくればよかった、と言うと@BOSSは、
「いや、そうじゃない。
昨日聞く時に『満タンにしてくれました?』とか、『どれくらい入れましたか?』って確認すればよかったんだよ。」
まったく本当にその通り。
返す言葉もございません。(TωT)
しかし情けない…。
こんな何でもないところでガソリンを分けてもらう羽目になるとは。
取り急ぎ@BOSSの携行缶1リッターと、
三上編集長の携行缶1リッターを譲ってもらいました。
現地価格だと1リッターで1,000円だと2人に言われながら…(←もちろん払いませんでしたが。)
タジー情報によると、国産車は一応リザーブから45km走るように作られているそうなので、2リッター入れたら45km+25km+25kmで95km走れる計算になりますが、若干心許ないので、少し先にあるというスタンドで給油することに。
ああ、それにしても、さっきのスタンドでみんなと一緒に給油していれば、もう一度スタンドを探すなんて二度手間を皆さんにさせずに済んだのに…と更に反省。
「満タンだから大丈夫。」と思い込んでいたとしても、スタンドで「満タンで出発したはずだけど、本当に大丈夫かな?」とタンクを開けて見てみればよかった。
まあ、そのちょっとしたひと手間が、その後のタイムロスを防ぐことを学んだ、という今回の教訓を次回に活かすことで良しとしよう!(TωT)
この後、近くの温泉に入りに行ったタジーと新井さんを追いかけて合流しようとしましたが、@BOSSに仕事の電話が入ったり、シラスさんから
「え?これから温泉?もうCPが開設してるよ。
(間に合うか間に合わないか)身の丈に合った行動をしよう。」
と言われて、追いかけるのは止めました。
このシラスさんの「身の丈に合った行動」って言葉、裏を返せば「マネジメント」です。
決断や着替えやリエゾンの速さ等を含めた自分の実力(身の丈)と、達成したいこと(温泉、食事、時間内CP到着など)とをうまく組み合わせないと失敗につながることも。
全部をうまく達成したければ、身の丈を大きくする必要があるわけで。
ちょっと心にひっかかった言葉なので書き残して起きます。
でもリザーブ騒動のおかげで、ちょっぴり嬉しいことも。
次のスタンドまで超省エネモードで走っていたら、タイミングよく、道路を横断するキタキツネを見ました!(写真は撮れませんでしたが。)
新井さんは私を待つ間、エゾシカを見たそうです。
「ミスコースやトラブルで偶然見れた景色は、神さまからのプレゼント。」
私がまだラリーを始めていない頃、ラリーの大先輩、木の実さんから教わった素敵な言葉を思い出しました^_^
CP(チェックポイント)で最後のチェックを受けて、あとは時間内に芦別に戻るだけです。
途中、みんなで迷った民家の迷路のようなところでマップが切れて回らなくなった私。
昨日、Day4のマップを巻く時に、いつもなら最初と最後をセロテープできちんと付けてまっすぐ巻くのに、最終日はマップも短いし、もう夜も遅いからと、少し適当に巻きつけてしまったのが原因です。
左右の巻き取りが均等ではなく、いらぬ力がかかってしまい、結局破れてしまいました^^;;
ラリーのような長丁場のレースでは「適当に済ませたところ」から小さな穴が空き、そこからほころんで糸がほつれるように何かが連鎖で起こり始めて、後から大きな影響が出ることがあります。
今日はもうあとコマ図3つでゴールだし、みんなと一緒なので問題にはなりませんでしたが、どんな些細なことでも、やはり面倒がらずにきちんとしなくては、と改めて反省しました。
13:00過ぎ、グランドゴール!
お疲れ様でした!
全員無事で、ここ芦別に帰ってきました。
かまた、なんと4日間無転倒です!
プロテクタ水谷さん、『エアモニ無転倒伝説』はまゆつばではなく本当だったみたいです。笑
スタッフの方が撮ってくださった盗撮動画(笑)を後で観たら、サポートカーで私たちの帰りを待つウトロンのところに、わざわざ寄って撫でてくださる方が大勢いらっしゃるのが映っていました。
(これは松本さんでしょうか。ありがとうございます!^_^)
バイクをパルクフェルメに入れて、お昼ごはんを頂きます。
写真を撮る前に梅干しを食べてしまったので、さくらんぼで代用。
おいしかったです!ご馳走様でした!
15:00 表彰式。
はたして@BOSS、杉村さん、南さんの三つ巴の結果は!?
山田実行委員長より挨拶。
その後、30位から順に名前を呼ばれ、10位、9位と自分の名前が呼ばれないたびにホッとしている@BOSSでしたが、
「8位、ゼッケン50番…」
という声が聞こえたとたん、
「ああっ!!!」
悔しそうな声が@BOSSからもれました。
今朝の最終SS(SS6)ではどんな戦いが繰り広げられたのでしょうか。
***
Day3の夕方のSS(SS5)までの成績で、目標の総合6位に到達した@BOSSでしたが、前回のレポートでも書いた通り、このSSでCP100での並び順を調整しなかった@BOSSは、3人の前走車に追いついてしまい、3人抜く羽目となり大きくタイムロス。
その結果、すぐ後ろの7位には、8秒差の同タイムで杉村選手と南選手が控えている展開に。
最終日の最終SSでのタイム次第ではこの2人に抜かれ、8位転落という事もあり得ます。
通常@BOSSは、安全マージンを取った走りでSSをこなし、前後の選手とのタイム差を見て、その後のアドバンテージを保つ為に多少の調整をして、数秒のマージンを稼ぐ走り方をして成績をマネジメントするそうですが、この最終SSを前に、@BOSSの計算に狂いが出ていたようです。
前走車3人抜きをした自分のタイムと、同タイム7位で控えている杉村選手と南選手とのSS5でのタイム差は「7〜12秒」。
「この差は同じ林道を使う翌朝のSS6で、成績順でスタートしてまともに走った場合、どれほどの差が出るのだろうか?」
自分にはアドバンテージがあるのかないのか、正確な判断できなくなっていたのだそうです。
@BOSS的には、3人を抜くのに10秒〜15秒はロスをした感覚だったそうなので、まともに走れば、このライバル2人とはほぼ同タイムくらいのはず。
であれば8秒のマージンは保てるはず。
でも逆に、3人抜いたロスタイムを挽回すべく、通常より安全マージンのタガを外して無理して走って出したタイムなら、SS6でも同様に多少無理して走らないと8秒のマージンを保てなくなります。
また、「初見の林道は安全に速く走る」という事が身に染みついている@BOSSは、「繰り返し」のSSでも、コーナーの出口が見えるまでアクセルを開けないという習慣が抜けず、また逆に林道を覚えてしまって、カーブの切れ込み具合が判ると余計な準備動作をしてしまい、結局、初見の方が速かったりと、「繰り返し」のSSは相性が悪い@BOSSはナーバスになっていたようです。
そう、Day2のMXコースでもわかるように、良くも悪くも@BOSSはものすごーく慎重なんです。。。
そして、そこにトドメを刺したのが「関西系」のライバルの2人。
特に杉村選手の心理作戦(クチクロス?)にやられたようです。
朝、キャンプ地を6番スタートした@BOSSですが、SSに向かう途中でクラッチレバーのホルダーが緩んでいるのに気づいて、路肩に止めてホルダーのボルトを締めこんでいると、7番スタートの杉村選手が抜いて行って、SSの入口で杉村選手は6番目に並びました。
最終SS、なんとか6位を死守したい@BOSSでしたが、今一つこのSSでの走り方(安全マージンの取る量)をイメージ出来ないまま、杉村選手に続いてSS入口に並んだそうです。
そんな@BOSSに杉村選手が話しかけます。
「ああ、8秒も差があるから、諏佐さんには追いつかないな〜。」
実は後で聞いたところによると、この時の杉村さんは、@BOSSが路肩に止めて整備したのを抜いて6番目でSSに並んだ時、「よし、自分は6位になるぞ」と自己暗示をかけていたそうです。
その上で、@BOSSの油断を誘う言葉。
「おい俺、杉ちゃんに騙されるなよ!騙されるなよ!」
杉村さんの言葉に心で耳栓をして、自分にそう言い聞かせていた@BOSSでしたが、
「どの程度で走れば8秒差を守れるか」
と考えていた@BOSSに、この油断を誘う言葉は効果てきめんだったようで…( ̄∀ ̄;)汗
「8秒差は決して安全じゃない!」
「杉ちゃんに騙されるなよ!」
とあれほど自分い言い聞かせたのに、いざ最終SSをスタートしてみると、異様に「安全マージン」を取り過ぎている自分に度々気づきます。
バカみたいに手前でブレーキ掛けしまっては、「いかん!いかん!」と再度アクセルを明け直す始末…
3人抜きした前日の様なイメージに戻そうと何度か修復をかけましたが、頭(心?)の中が「静か過ぎる」変な走り…。
そして頭と体がチグハグな走り方のままゴール!
結局、8秒のマージンを守るどころか、順位も2つダウン。
後ろのお2人に2秒&4秒をプレゼントして6位と7位の座も譲ってしまいました。
前回の2010年の7位から順位を1個上げたかった@BOSSですが、結果は8位でした。
三つ巴の最終リザルト。
3人がきれいに2秒差で並んでいます。
この1秒、2秒の差をいかに守るか、攻めて覆すかという戦いが上位陣の戦いです。
そう思うと、予測できない影響が出る可能性があるもの(食事や温泉、観光)にはできるだけ近づかないラリーをする@BOSSのシビアなマネジメントの理由が改めてわかります。
SSゴール後に、最終SSの失敗を反省していた@BOSSは「デジャブ」を感じたそうです。
そう言えば…。
あれは1995年の第7回TBI(ツールドブルーアイランド)。
あの時の最終日の最終SSでも、同じような「抑え過ぎ」をしてしまい順位を1つ落としていたことを思い出したそう。
「あれから22年も経っているのに、人ってなかなか変われないものですね…」(@BOSS談)
「マインドの変更は難しいので、デバイスに頼ります。
なので、次回は耳栓もっていきますよっ、杉ちゃん!」
と言ったら、
「次回はメガホンを持って来ます!」
とやり返す杉ちゃん。
純朴な越後人はクチクロスでは関西人に叶いません。笑
レディースは今回7名参加。
私は最後のSSでケロケロ軍曹さんに刺されてしまい6位でした。
私自身は順位にはまったくこだわりがなく、自己マネジメントをしながらオンタイムでの完走を目指していたわけですが、「かまたさんを狙った」と言われて負ければそれはそれで悔しいわけで^^;
次のラリーでは、私なりに「順位」というものにもこだわってみようと思い始めました。
そうすることで、今までは「無事にやり過ごす」ということだけを目標にしていたSSでも、今までとは違う「マネジメント」が必要になるでしょう。
30位から順番に上位陣の表彰が終わった後は、エントラント一人ひとりに完走賞のメダルが手渡されました。
以前は30位以内の方までが壇上で挨拶をしたと記憶していますが、今回は全員が挨拶をさせて頂きました。
ほんの一言ずつではありますが、「リタイア後にオフロードバイクを始めて、63才で今回が初ラリー」とか、「モトクロスSSで工具を全部ぶちまけてしまった」とか、ラリー中のエピソードやバックグラウンドを垣間見ることができて、とても興味深かったです^_^
エントラントの最後は、最終SSでペナルティが付いて「最下位」となってしまった新井さん。
ゴール直後は
「あー、かまたさんより下だなんて!
もうすべてのリザルトを消してしまいたい。
いっそDNFにしてほしい!」
と言っていた新井さんでしたが、この閉会式の挨拶で、
「実は僕、3日目にかまたさんを見捨てたんです。
そのことがずっと頭から離れなかったんですが、でもその日、自力で帰ってきて、SSも間に合ったと聞いて、本当にすごいなと感動しました。
かまたさんのラリーに対する真摯な姿勢、尊敬します。」
という最高の褒め言葉を頂きました。
でももし、私のラリーに対する姿勢を真摯と感じて頂けるのであれば、それはそのまま@BOSSのラリーに対する姿勢です。
9年前の初めての北4。
林道どころか公道すらろくに走れなかったヨチヨチ走りの私が、エキスペリエンス部門で参加をした時から@BOSSは「ラリーのマネジメント」について、一貫して厳しく教えてくれました。
ナビゲーションのポイントに始まり、ルートマップの情報の事前書き出し、それを元にした給油マネジメント、予測不可能な事態からの身の守り方、チェックポイントから逆算した時間の組み立て方、自分で決めたら愚痴も責任転嫁もなし、その選択に責任を持ってタスクを達成すること、etc.etc.
それらは、キックでエンジンをかけることすらままならなかった私にとって厳しすぎることばかりで、一時期はラリーが嫌いになりかけた私でしたが、今ではすべてそれが基礎になっていることを実感します。
(まだまだ身を伴ってはおりませんが。^^;)
表彰式のあとは、SSER主催の懇親会に出席させて頂き、ラリー中にはなかなかお話できなかった皆さんのいろんなお話を伺いました。
懇親会の途中で帰らなくてはならなかった梶山さんと最後に記念撮影。(タジー、恐いよ。笑)
梶山さん、今回ご一緒できて、いろんなお話を聞いて本当に勉強になりました!
ウトロンのこともめちゃくちゃ可愛がって下さってありがとうございました!
梶山さんのお話で印象的だったのは、
「僕、どのラリーに出ても、いつもリザルトがちょうど真ん中あたりなんです。」
というお話。
順位という数字は、その時出るメンバーによってかなり左右されますが、「真ん中あたり」(「全体の何%くらい」)という考え方は目標の位置決めにはいいなあと思います。
私、次回は「梶山さんの周辺をウロウロ」を目標にしたいと思います。笑
【翌日】
おはよう!
私たちはそのままホテルに宿を取りましたが、ウトロンはもちろんトランポです。
お隣には川口さんがひとりキャンプをされていたので、ウトロンも安心して夜を過ごしたと思います。
どうもありがとうございました!m(_ _)m
(川口さんにはお礼を言われる筋合いはまったくないと思いますが。笑)
解放後のパルクフェルメに残っているマシンは、私たちを含めてもう数台のみ。
4日間(前後の移動を入れれば一週間)、皆さんに可愛がって頂き、フェリーの独房以外、不安もなく楽しく過ごすことのできたウトロン。
私たちがいない間もキャンプ地でウトロンを可愛がってくださった皆さま、本当にお世話になりました。
ウトロンはこの日、北海道で7才の誕生日を迎えました。
老犬という世代の仲間入りをしたウトロン、最近では少し足を引きずるようになり始めました。
もし次回も北4に出ることができれば、もちろん一緒にと願っていますが、毎回「これが最後かも」という思いで連れてくることになるかと思います。
小樽までの帰り道、チームのみんなで半羽の焼き鶏を食べました。
ずっと寄りたかったお店です。
さようなら北海道、そして素晴らしい4日間をありがとう。
朝、甲板のドッグフィールドにウトロンを出しました。
「もう俺、部屋には戻らなくていいや。
船が着くまでウトロンとここにいるから。」
ウトロンを本当にかわいがってくださる新井さん。
「俺さあ、犬がいる老人ホームに入ろうかなと思って。」
はあ?( ̄∀ ̄;)汗
そんなこと考えているんですか!?
「だって先のこと考えなくちゃ。」
だったら犬がいる老人ホームを新井さんが作って、新井さんが面接して気に入った人だけを入居させる方が良くないですか?
「CEOとしてね。そうか、そうしよう!」
下でそんな話をしているとは知らず、ドッグフィールドを眺めている菊池さん、シラスさん、タジー、松本さん。
今回、「これが最後の北4」という新井さんとチームを組んで参加させて頂き、私も@BOSSも新井さんのおかげで7年ぶりにラリーに復帰というきっかけを頂きました。
また、今まで不可能と思って諦めていた「ウトロンと一緒に北4に参加する」という夢も、新井さんのおかげで実現することができました。
この場を借りて改めてお礼を申し上げます。
4日間行動を共にして、@BOSSの動きや考え方を見た新井さんは、
「これまでラリーでマネジメントなんか考えたこともなかった。」
と何度も口にされていました。
もちろん、どちらが正解ということはなく、それぞれの目的、目標に合った手段と達成方法があり、それらがすべてラリーなわけですが、もし今回を「最後」ではなく、一つの「区切り」として、新井さんが今までと違うラリーをやってみたいと思ってくださったなら、@BOSSも私も、そして新井さんと一緒にラリーに出てみたいと思っている後輩の皆さんにとっても、こんなに嬉しいことはありません。
もちろん「かまたさんより下のリザルト」で終わるのも「忘れ得ぬ思い出」かもしれませんが (。_+)☆\バキ!
タジーとも新潟港でお別れ。
気をつけて。4日間ありがとうございました。
また近々会いましょう!
こうして、私の7年ぶりのラリー「北海道4days」が終わりました。
頂いた完走賞をウトロンにかけて。
ウトロンもお疲れ様!本当にがんばったね!
台風や浸水、土砂崩れなど、去年の8月から続く大きな災害で、まだまだ復興途上の北海道。
閉鎖中の林道も大変多いと聞きました。
そんな中で、新しいルートを開拓し、私たちエントラントを楽しませてくださった、北海道のスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
どこまでも続くまっすぐな道、一面の緑の絨毯のような広い牧草地、北海道ならではの美しい景色を楽しみながら、毎日気持ちよく走りながら、忘れられない思い出を刻むことができました。
あんなことも、こんなことも書きたいと思いながら走った4日間でしたが、長々書いた割にはうまくまとまらなくて、思ったことの半分も書けませんでした。
でも、もし私のレポートを読んで、自分も挑戦してみようかな、と思って頂ける方が一人でもいらっしゃったら、こんなに嬉しいことはありません。
最後に『BIGTANKMAGAZINE FOR LONG DISTANCE RIDER』より、春木競技委員長の言葉を引用させて頂きます。
「これからも、一人ひとりのチャレンジを大切にして運営を続けていきたいと思っています。相対的には速くても遅くてもいいんです。自分に目標を課して、ひたむきに、モーターサイクルと、道と、自分の心に向き合うライダーが好きです。」
(BIGTANKMAGAZINE FOR LONG DISTANCE RIDER
「モーターサイクルと、道と、心と。」より)
私もそんなふうに自分と向き合いながら、
「ラリー」に、そして「人生」に、
小さな挑戦を続けていけたらと思っています。
ご一緒頂いた皆さま、
そして最後まで読んでくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
私ごときに人生を語る資格はまだまだありませんが、それでも「ラリー」というものは人生によく似ているなあとつくづく思います。
何が起きても、笑顔で楽しく乗り越えて、
どこからでも目的地に帰還できるようにならなくては。
どうやら私はようやく「ラリー」というものに魅せられ始めたようです^_^
投稿者:かまた 2017年08月01日 19:20
コメント
投稿者:青鬼 2017年08月01日 19:59
お疲れさまでした!
なにわともあれ、マネジメントなんですね
北海道で生活していますが
本当に燃料のマネジメントは大変ですよ
GSを優先した生活なのでドライブもおのずと
繰り返し走る道なので、なかなか違う風景とも
巡り会うことが少ないです。
ぜひ来年はお会いできることを
楽しみにしております‼️
投稿者:tomoki 2017年08月01日 21:50
かまたさん、BOSS、お疲れさまでした。
身の丈に合った走りを続けるのは必要ですが大変なことですね。
ところで、先週末に原サイクルでGSを見ました。
GSももっと乗ってあげて下さいね。
投稿者:新井治明 2017年08月02日 03:36
かまたさん!諏佐さん!最後の北4にお付き合いしてもらえ本当に光栄でした。
3年前に脊髄の手術受けたことと還暦をとうに過ぎた年齢から昨年の北4で体力の限界を感じ、一緒に4日間のラリーを楽しんでそれを思い出にして今年で最後にしようと挑んだのですが、体力の限界という懸念は初日から思うように走れないという現実と3日目にはかまたさんを見棄てる事件を起こす始末。最終日の最後の最後のSSで無謀にもアクセルを開けすぎたのは心のどこかに最後なのにこのままいつもの年のように冒険もなく無難に終わっていいのか?という挑戦心が無意識にアクセルを開けさせたような気がします。(開けようが開けまいが結果は変わらないのに) つまらない挑戦心のせいで制御不能となり転倒し、側溝にはまったとはいえ体力がないため引き起こせなかったという惨めな現実を思い知らされ全くいいところがないまま終わってしまった北4でした。最後に最下位というのもなにやら忘れられない思い出になりそうです。
数年前から年齢の近い仲間が少しづつFUN RIDEの方向に舵を切っていくなかでボッチ挑戦してきたけどやはり彼らと同じように歳には勝てないなとわかった最後の北4でした。
しかし、このままでいいのか?と挑発されるとつい乗ってしまいそうになるという、現実をすぐ忘れる軽率さには困ってしまうのです。
かまたさんと諏佐さんのラリー生活がこれからも続くことを願っています。
投稿者:@BOSS 2017年08月02日 10:24
> 青鬼さん
来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、青鬼さんとご一緒できたら嬉しいですね。
> tomokiさん
お久です。かまたのは故障で入庫してきましたが、本当は2週間前の浅間のRide AfricaTwinに持って行く予定だったのですよ。
また、GSにも乗りますので、よろしくです
>新井さん
今回はチーム参戦でご一緒していただき、ありがとうございました。
私も7年ぶりのラリーでしたが、毎回思うのは、相対的な順位は参加者の顔ぶれで変わるので固執しませんが
「自分のラリーが出来たかどうか」「100%マネージメントに成功したかどうか」という点で、
いつも反省と後悔が残るので、それが次の機会を目指す原動力になっています。
今回も「たられば」を語るとキリがありませんが
例えば「ガソリン1リッターで走ったSSでガス欠していたら、私も新井さん同様に最下位」だったはずですし、
逆に「あの食堂に入らず20分早くSSに到着していたら、CP100で上位陣の後ろに並んで、3人抜きのタイムロスもなく、
20秒ほどのアドバンテージを保って6位入賞出来ていたはず」ですし、
そういうラリー中の自分のマネージメントミスで招いた失敗を糧に
「次こそは完璧なマネージメントで、ラリーを完結させたい!」と思うので、
業務的支障が無い限りラリーは出続けて、毎回、失敗をリベンジしたいと思っています。
新井さんは「いいとこが無かった」と言いますが
「自分なりに上手くできたか、上手くできなかったか」という観点で臨んで、
相対的な順位や体力ではなく自分自身の目標値の達成に主眼を置けば
菅原さんや長谷見さんのように70歳代になっても現役を続けられると思いますよ。
(EDレーサーから乗り換えた長谷見さんがSSでの納得いかない走りに、キャンプ地でサスを交換していたのは、
楽しさだけでなく、悔しさも感じながら自己目標と戦いながらラリーに臨んでいる証だと思います)
私は新井さんのラリー生活がもう10年以上続いてくれて、
もう10年以上、新井さんと一緒に走れることを願っています。
投稿者:かまた 2017年08月02日 11:59
>青鬼さん
ラリーの楽しみ方はいろいろあると思いますが、自分なりのマネジメントで思う結果が出せるか出せないかというあの緊張感が好きです。
あれ?これって一番苦手なことだから、ラリーを遠ざけていた理由でもあったのに。不思議です。
来年もウトロンと、そして青鬼さんとご一緒できたら。
ぼんやりとした輪郭が浮かび始めた次の夢です^_^
>tomokiさん
お久しぶりです!
6月にGS Camp Meetingで乗って、7月はライドアフリカツインで乗る予定でしたが、まさかたった1ヶ月空けただけでエンジンがかからなくなるとは…(TωT)
というわけで原サイクルさんに再び緊急入院中です。
皆さま、GSイベントがあったらぜひお声がけください^^;
投稿者:かまた 2017年08月02日 12:01
>新井さん
今回が最後の北4という新井さんに「チーム参戦」をお声がけ頂いたことで、苦手意識からずっと遠ざけていたラリーに、初めて自分から「よし、出よう!」と思った北4でした。
参戦を決めてからは「心が前向き」になって、不思議なくらいいろいろなことが変わり始めました。
すべては新井さんがきっかけです。
新井さんは今も「かまたさんを見棄てた」という言葉を使いますが、Day3にも書いた通り、私自身は「見棄てられた」とはこれっぽっちも思っていません。
逆に、たぶんあのままお互い遠慮しながら二人で走っていたら、新井さんの言うとおり共倒れしていたと思います。
むしろあの新井さんの決断のおかげで、私は貴重な体験をさせてもらえたし、知らなかった自分を発見できました。
お礼を言わなくてはならないのは私の方です^_^
帰りのフェリーで950の菊池さんが
「(人生)好きなことをやればいいんです。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
私も自転車での朝トレを今日から再開しました。
大好きな新井さんと、またいつかご一緒できる日を夢見つつ。