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2014年09月22日
リベンジ佐渡DAY-3
お盆の佐渡キャンプからの帰りのフェリーで@BOSSが教えてくれたロングトレイルの動画を見て、
「次の佐渡はこんな旅がしてみたい。」
そう私が言った直後から、@BOSSが自転車での佐渡一周ツーリング(ウトロン付)の準備に奔走してくれたのは以前ご報告した通りですが、「自転車で佐渡一周」には、私が自転車でワゴンを引いて走れるか、という不安の他にもう一つ、
「Z坂を越えられるのか!?」
という問題がありました。
Z坂というのは「佐渡ロングライド」でも名物として有名な、Zの文字、つまり、右へ左へとつづら折りの続く、斜度11%超えの激坂です。
車で佐渡を一周している時は、エメラルドグリーンの海を遥か下に見下ろすビューポイントの坂で、通るのを楽しみにしているのですが、ここを私が自転車で越えるとなると・・・( ̄∀ ̄;)汗
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
という馬子唄がありますが、私にとっては「越すに越されぬZ坂」。
@BOSSもここがある限り、私に佐渡一周は無理であろうとショートカットを考えていたようです。
毎朝自転車で近所を10〜20kmを走りながらいつも考えていました。
いったいどんな坂だろう・・・。
【DAY-3】
佐渡、最後の夜が明けました。
朝5時。お天気は薄曇り。
お兄ちゃんは例のごとくまだまだ夢の中ですが、
「おはよう!」
いつも早起きのこはるちゃんが起きだして、
パパと海岸を散歩しています。
@BOSSとウトロンも波と戯れています。
今日の朝食はさやか嬢とこはるちゃんが作ってくれた、
サルサ・ホットサンドとソーセージ。
そしてデザートは王将餃子。(笑)
たいこはパパが、今回のキャンプのもう一つの目標だったナイフを研いでいます。
へ〜、カスタムナイフって、そんなに力を入れてギュ〜〜〜っと研ぐんですか。
包丁みたいにシュッ、シュッではないんですね。
テントをたたんで荷物も車に積み込み、9時過ぎに撤収完了。
今日はフェリーの予約時刻に間に合うように、両津まで外海府をあちこち寄りながらぐるりと周るので、サイクリング部隊は無し。
自転車もみんな積んで行きます。
前回の佐渡キャンプ最終日に私たちだけが立ち寄った、どぶろくの酒造元「かいふ発酵」さんにお邪魔しました。
麹と水だけで発酵させた「麹のおちち」を試食させて頂きました。
どぶろくはたいこはママが代表して試飲。
入崎キャンプ場を出発して約12km、前方にZ坂が見えてきました。
photo:佐渡国際トライアスロン大会 - Wikipediaより
・・・・・・・・何だか行けそうな気がする。
DAY-1、DAY-2のサイクリング、みんなにとっては挑戦だったけれど、実は私にとっては「爽やかサイクリング」でした。
(というか、私の住む村がいかに山奥であるかということが、今更ながらよ〜くわかりました。
佐渡に来る前の一週間、体を慣らそうと近所を毎朝10〜20km走ったけれど、佐渡のどこを走っても、家の周りの方がキツイですもん。。。)
とは言うものの、やっぱりこうしてZ坂を目の前にすると、ホントに行けるのか!?という気持ちも湧いては来ますが、一昨日の18kmを錆びた古いママチャリで走ったこはるちゃん、同じく私の古くて重いマウンテンバイクで走ったさやか嬢。
そして昨日、途中で倒れ込みながらも@BOSSのマウンテンバイクで20kmを走りきったたいこはママを思うと、私も何かにチャレンジしなくては、という気持ちの方が大きかったのです。
でも、今日はこのままZ坂は車で登り、その先にある大野亀をみんなで歩いて登る予定です。
しかも、たいこは号は帰りの予約が取れずにキャンセル待ちだったので、早めに両津港へ行かねばというデッドラインが決まっています。
が。
きっと私の顔に
「Z坂に挑戦したい」
と大きく書いてあったのだと思います。
私の気持ちなどお見通しの@BOSSは、
「走ってみる?
あんたが走っている間、先にみんなで大野亀に行って登っているから。」
えっ!いいんですか!\(゚∀゚)/
@BOSSは「それいけウトロ号」を路肩に停めて、後ろのたいこは号に話をしに行きました。
その間に私も急いで着替えて準備をします。
「たいこはパパも挑戦してみたそうだったけど、ママがさっきどぶろくを試飲しちゃったから運転代われないんだって。」
それは残念!(><)
登れるか登れないかはわからないけれど、もう後には引けません。
では、行ってきます!!待ってろ、Z坂!!
ゼイ、ゼイ、やっぱりZ坂は今までの坂とはぜんぜん違って、私も佐渡サイクリングで初めて息が上がりました。
でもつづら折りになっている分、次はあのコーナーまで、そしたらまた次のコーナーまでとメリハリも付けられ、覚悟していたほど辛い思いをせずに登ることができました。
(@BOSSと休日出勤前に走った近所の坂の方がきつかった気がする・・・(TωT))
頂上です。
やったー!下りだ!!
そのまま一気に下まで降りて行くと、待ってくれていたのか、坂のふもとの橋でみんなが海を眺めていました。
「先に行きまーす!では大野亀で!」
そう言って私が手を振りながら通り過ぎたら、みんな私がもっと後からヘロヘロになって降りてくると思っていたようで、
「早っ!」
「まだ爽やかだ!」
まだ青いおけさ柿の畑で農家のおかあさんに挨拶したり、すれ違う他の自転車に挨拶したりしながら先を進みます。
大野亀が見えて来ました。
ゴールまであと2kmくらいです。
よし!行こう!
ところが・・・
ここからがこんなにキツイとは!
photo:佐渡国際トライアスロン大会 - Wikipediaより
あとから聞いたら、Z坂は斜度11%でしたが、ここ大野亀坂も斜度10%の激坂で、しかも長いこと!
これずーっと上り坂。
佐渡へ来て自転車で走って、初めて自分の顔がゆがんでくるのがわかります。
ヒー!キツイ!
そのコーナーの先を曲がればきっと・・・
まだまだ坂だ〜・゚・(ノД`)ヽ
でもみんなが頑張ったんだから頑張らなくちゃ!
11時11分、大野亀ロッジに到着。
やったー!走り切りましたー!
たいこはパパに記念写真を撮ってもらいました。カシャッ!
ところでみんな、もう大野亀は登ったんですか?
「まだ。今@BOSSがみんなの飲み物を自販機で買ってるところ。」
そこへ@BOSSが戻ってきました。
@BOSS、挑戦させてもらってありがとうございました!
「結構足に来た?」
いや、足にはさほど。
「じゃあ、あんたも登るよね。」
へっ!?( ̄∀ ̄;)汗(←実は多少足に来ている)
今日はトライアスロンにチャレンジでしたっけ??
まあでも、ゆっくりでいいなら登れなくもないかな。
せっかくみんなと一緒に登れる機会なんだし。
ところがこの間の雨のためか、登って間もなく土砂崩れを起こしているところがあって、登山道は通行止めでした。
ああ、残念!今日のみんなのメインアクティビティだったのに!!!(><)
晴れた日、ここのてっぺんから見る佐渡の海は最高なんですよ。
次回持越しがまた一つ増えました。
大野亀ロッジでお昼を食べるにはまだ少し早かったので、ここから5km先の「はじきのフィールドパーク」まで行って何かを作って食べることに。
あれ?@BOSS、たいこはパパは自転車に乗って行くんですか?
「ほら、あんたも行きなさい。俺たちが先に行って飯を作っておくから。」
まじでつか。。。( ̄∀ ̄;)汗
IBたいこはパパは自転車に乗っても速いので、私が走行写真を撮ることは出来ず、いつも出発前か到着した時の写真しかありません。^^;
15分ほどかかって到着すると、お昼の準備はこれからでした。
今日のお昼は簡単にインスタントで済ますことに。
@BOSSと自転車で一周する場合に持ってこようとした「ソールレオーネ」と、お湯を入れて袋を閉じるとご飯が出来上がるというレトルトのピラフを作ってみましたが・・・
調理道具を持って行けるキャンプなら、時間はなくてもたいこはママを見習ってパパっと作った方が美味しくてしかも早いかも、という結論になりました。^^;
14時30分、両津港着。
キャンセル待ちで切符も取れたので、出港時刻まで男性陣は釣りを、女性陣はお土産を買いにフェリー乗り場へ。
今日のフェリーは、今年4月からお目見えの新しい佐渡汽船「ときわ丸」です。
乗船が始まりました。
バイクも多いけど、自転車の人も多いですね。
いつか私も自転車だけで佐渡に渡って来る日がくるでしょうか。
16時20分、出港。
さよなら、佐渡。
そして最高の3日間をありがとう。
私たちはいつも最終便に乗ることが多いので、夜の海しか見ることができないのですが、この日は刻々と色が変わる美しい夕陽を眺めることができました。
ペットコーナーも広々とデッキに用意されていて、みんなが一緒でウトロンも嬉しそう。
横になって、尻尾をパタパタ振っています。
「さやかも自転車買おうかな。」
え、ホントに!?
初日のサイクリングを走り終えて、翌日からは「もういい」と走らなかったさやか嬢。
自転車に懲りてしまったのだろうか・・・と心配していたのですが、そうではなくて逆に、楽しかったからこそ、もっと快適にサイクリングを楽しめるように、自分専用のいいマシンが欲しいと思い始めたようです。
よかった!\(^o^)/
私も今ならブラックバーンのレンジャーの言っていた「自転車に乗ることは瞑想と同じ」というのもわかるし、「あの坂を越えてみたい」という気持ちもわかります。
そしてそんな気持ちを共有できる仲間が周りに増えるのは嬉しいことです。
@BOSSにとっても、私にとっても。
佐渡から帰ってきて、私は今も毎朝10~20kmを走っています。
トレーニングのつもりもないし、スピードやレース的要素を求めているわけではありません。
毎朝自転車で走るのは、ただ単純に「楽しい」から。
風や匂いを感じながら、移りゆく季節を肌で感じて走ることに何とも言えない幸せを感じるから。
その上、いい有酸素運動になって、お腹もすいてご飯もおいしいのだから、こんなにいいことはありません。(笑)
自転車で走って、心地良い満足感と適度な疲労感(笑)で出社して仕事をするという毎日も気に入っています。
なにせ、今日一日のやりたいことは朝イチで終わっているので、その後の仕事も気分よくできるというもの。
オススメです。(^-^)v
こはるちゃん、楽しかったね。
「うん!帰りたくないよ。」
今回はこはるちゃんが一番頑張ったね。
そう私が言ったら、すぐ後ろにいたたいせい君が
「今回一番頑張ったのはママでしょ。」
そうか、そうだった。
ママは本当に頑張ったね。
そしてそれを、一緒に走ったたいせい君が見て知っているというのも、今回の大きな大きなお土産かも。
実は佐渡から帰って、たいこはママからもこんなメールがありました。
「久しぶりのキャンプ三昧に早くも次へのキャンプに夢がふくらみどうしましょう!
自転車の楽しみにも目覚めそう!」
昔、自分が佐渡を歩いて一周した時の、あの空気を、あの空を、あの風を、ぜひともみんなに感じてほしかった@BOSSは、さやか嬢の言葉やたいこはママのメールにきっと本望でしょう。
今度佐渡へ来る時は、サポートカー1台に荷物を積み込んで、みんなで自転車で周るのもいいかも。
まだまだ佐渡にはやり残したことがいっぱいあるし。
こはるちゃんの橋から飛び降りるのをママに見せることとか、
大野亀をみんなで登ることとか。
何よりまだウトロンをTail Wagonで引っ張っていません。^^;
リバー走行会には参加出来ませんでしたが、夏休みの最高のリベンジが出来ました。
私たちの、計画的なようで行き当たりばったりな3日間を、目一杯楽しみながらご一緒くださったたいこはファミリーの皆さま。
「彼氏を作るならキャンプが好きな人がいいな。」と言い出したさやか嬢。
そして今回もみんながいろんなことを楽しめるようにと、シュノーケリングやサイクリングのシュミレーションをしながら仕事の合間に準備をしてくれた@BOSS。
本当にありがとうございました。
みんなで走ったサイクリングは私の一生の宝物です。
これからもそんな宝物が増えていきますように。
投稿者:かまた 2014年09月22日 10:50
コメント
投稿者:たにい 2014年09月22日 17:29
かまたさん、ご無沙汰しています。
富山の、いや、転勤で神奈川県在住の谷井です。
佐渡、魅力満載ですね〜。
行きたくなりました〜(^^)
投稿者:かまた 2014年09月22日 19:03
>たにいさん
お久しぶりです。
関東のヒトになったんですね。
佐渡はいいですよ〜。
私も何度目の佐渡かもうよく覚えていません。
いわゆる観光の名所は一度はおさえておくとして、できれば今回みたいに佐渡独特の風情あふれる漁村をつなぐ「佐渡一周線」をぐるりと時計回りに走るのがオススメです。
晴れた日にトラ車で周るというのもステキかも。
あ!佐渡トラがあるではないですか!(笑)