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2012年03月28日

しどきスクエア月間

この週末もしどきへ行ってきました。
が、土曜はメンテ、日曜は練習と、前回と同じような内容になりそうなので
別にあえて書かなくてもいいかな~と思いましたが、
20日の春分の日の練習も書かなかったし、
ちょっとだけ、メモ程度に書いておこうと思います。

土曜パドック
土曜日は小雨。
ここのところずっと、平日は晴れて土曜に降るというパターンが
すっかり恒例になっているしどきです。

ウトロン
この日は、@BOSSの125SX、CRF150、そして私の85SXと
3台のメンテナンスをする予定でミニコースのパドックへ。
雨はそう大したことはありませんでしたが
私たち以外、誰も来ないのにはびっくりしました。^^;

散歩
私にできる(許されている)メンテナンスなど、たかが知れているので
それらを終えて、ウトロンと長い散歩へ。
ミニコースの脇に、こんな小道があったんですね。

itaさん
私たちの他にはたった一人だけ。
もくもくとミニコースを走り続けていたこちらのライダーさん、
お昼休み中に「明日も来られるんですか?」と声をかけてみたら、
ありんこ支援隊でお世話になったitaさんという方でした。
はじめまして、そしてその節はありがとうございました。m(_ _)m

翌週のJNCC広島に出るそうで、
明日はマシン整備に当てているので、走り込みは今日だけ。
私たちも土曜はまったく走らなかったので、
ミニコースもGPコースも、文字通りitaさんの貸切でした。

午後2時、マシンメンテナンスを終えて、私と@BOSSはしどきを後にしました。
itaさん、来週がんばってくださいね~

いわき健康センター
今回はプールに寄らずに、いつもの場所へ直行。
こんな明るい内から健康センターだなんてええんかいなと思いつつ
今日は「養生の日」と決めて、のんびりさせてもらいました。

先日@BOSSが「秘密のケンミンショー」で観た情報によると、
なんでも那須塩原周辺の栃木県民は
白いご飯とかた焼きそばに天津丼の餡をかけた
「合い盛り丼」なるものが大好きだそうで、
@BOSSはこれをどうしても試してみたかったらしく、

合い盛りもどき
あれこれ食べた「締め」として、Σ(・ω・ノ)ノ
これだけで2000kcalはあるであろうという大皿のかた焼きそばと、
こちらもたっぷり一人前の天津丼を注文。

「さ、あんたも手伝って。」

これで明日は否が応でもしっかり走って、
これらを消費しなければならなくなりましたとさ。(TωT)


【日曜日】


日曜パドック
翌日はきれいに晴れ上がりました。が、寒い!
やっぱり今年は春が遅いようですね。

この日は新潟から、くすり屋さんとMMさんという
IBコンビが乗り合わせてしどきへ。

同じこの日、川西に様子を見に行った#27さんからの情報によると
川西MX場は、現在でもまだ3mの積雪があるらしく
本部小屋の屋根とステージが雪の重みで倒壊したとかしないとか。
新潟勢が地元川西で練習出来る日は、まだまだ先のようです。(泣)

さて、今日もビギナーズ広場でスクエア練習から。
今日は珍しく逆回りです。

これまで何度もスクエア練習はしてきましたが
逆回り(反時計回り)はほとんどやってこなかったので、
バイクを倒せないばかりか、リアブレーキもろくに使えない始末。
やっぱり右回りも左回りも、どちらも練習しないとダメですね。(TωT)

IBくすりやさん
IBくすり屋さんが前を走ってお手本を見せてくださいます。(-人-)

2時間みっちりぐるぐる回って(昨日のカロリーくらいは消費したはず。)
ようやく少しだけ体がコツをつかみだした頃にはもう太モモがパンパン。

それにしても、時計回りに比べると逆回りって
リアブレーキとステップの踏み直しをするから忙しいですね。
あれこれやっていると、すぐ次のコーナーが目の前に来て、
バタバタ操作をしている割には、加速も甘く、減速も甘く。(泣)
IA、IBはそうした操作を一つ一つ細かく丁寧に、
しかも、すごい速さできっちりやっているんでしょうね。(TωT)

お昼休みを終えて、ではそろそろ午後の部を開始しますか、と言う頃、
324さんと334嬢のバスが登場。

ROSA
なんでも、震災後、避難先での生活ではバイクに乗れないから
もうオフはやめる、というお友だちのマシンを
自分が持っていれば、いつかその人が乗りたいと思った時に
いつでも乗れるだろうから、と、引き取ってきたのだそう。
324さん自身も、現在は避難生活を送られていますが、
こうして娘、334嬢を乗せてバスを運転して、練習に来て、レースに出て
CRF150のクラッチ交換も、エンジンのオーバーホールも自分でして、etc.etc.

すごいなあ・・・。

オーバーホールは一人でこなすのにスマホが使えない、というのが
彼女の可愛いところでもあります。(笑)

324さん
私が334嬢とコースを走っている頃、
324さんも広場で、前回の逆回り、
反時計回りのスクエアを、一人練習していました。
(と、@BOSSが言っていました。)

85
ところで私が今乗っているKTM85、
ブログに経緯を書くタイミングを逸しちゃったのですが、
実は以前書いたdoronqo号ではなく、味めぐりちゃんから譲ってもらったものです。

2stってそういうものかも知れないけれど
私が手放したCRF150に比べると、びっくりするガソリン消費量で、
CRF150なら一日練習できる量のガソリンを、2時間足らずで使い切ります。
一日練習すると、携行缶が空になることも。(泣)

給油
給油するたびに、味めぐりちゃんが
「おなかすいたー」と言っている気がします。( ̄∀ ̄;)汗

午後3時過ぎ、さっきまであんなに晴れていたのに
粉雪が舞い始め、練習終了。

334ちゃんと散歩
334嬢から夕方の散歩をしてもらって嬉しいウトロン。

バス
これこれ、調子に乗るんじゃありません。( ̄∀ ̄;)汗

itaさんと同じく、次の週末のJNCC広島にエントリーしているという二人、
がんばって、そして楽しんできてくださいね。(^O^)/

そんなこんなで、今週もスクエアな週末でした。
「しどきスクエア月間」はまだしばらく続きそうです。
ご一緒頂いた皆さま、どうもありがとうございました。


【そして、月曜日】

月曜の朝、またまた10cmくらいの新しい雪が降って
景色は真冬に逆戻り。
ウトロンだけは大喜びです。^^;

月曜の散歩

そのウトロンが散歩の途中、立ち止まって動きません。
何?誰かいるの?
と、ウトロンの目線の先を見ると

猿

さ、猿だー!\(゚∀゚)/

慌ててポケットのiPhoneで写真を撮ろうとしましたが
手袋をはずして、ロック解除して、な~んてことをやっていたら
あ~行っちゃった~、残念!(><)
こういう時は、手袋をしていても使えるデジカメがいいですね。(泣)

でもびっくりした~。
いや、畑を猿にやられた、という話はよく聞くし、
こんな田舎だから猿くらいはその辺にいるでしょうけれど、
その大きさにびっくり!背中なんかウトロンくらいあったはず。
あれが向かって来たらちょっと怖いかも・・・( ̄∀ ̄;)汗

と言いつつ、今朝もついつい朝の散歩で猿の姿を探す私です。(笑)

春の雪
毎朝新しい雪が積もって、
この調子だと、一年の内、半年くらい冬になりそうな新潟ですが、
でもほんの少しだけ、光や風の柔らかさから春の気配を感じます。
昨日はふきのとうも見つけました。

早く暖かい日が来ますように。新潟にも。東北にも。

メモ程度なんて言ったのに、
結局いつものようにダラダラ書いちゃいましたね。

ご静聴、ありがとうございました。m(_ _)m

投稿者:かまた  posted at : 10:10 | コメント (7)

  

2012年03月19日

しどきへ

このところ、週末になると天気が崩れますね。(泣)

でもこの週末は仕事の区切りもちょうどよかったので
雨を覚悟でしどきへ向かうことにしました。

朝8時半、しどき着。
雨はポツポツと当たり始めたばかりでしたが
やはり土曜日は、明日の日曜のためにコースを温存するそうで
この日の走行は不可とのことでした。

@BOSS
ですが、社長さんのご厚意で
パドックでマシン整備をさせて頂けることに。

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投稿者:かまた  posted at : 22:20 | コメント (7)

  

2012年03月16日

しみわたり

初雪が降ってからというもの、
およそ数えるほどしか青空を見ることは無く、
厚い雲と深い雪に閉じ込められる新潟の冬ですが、
3月になって寒さが緩み、雪の表面がざらめのようになる今の季節、
神さまがプレゼントしてくれたような朝が突然やってきます。

朝焼け
よく晴れた厳寒の朝、放射冷却でざらめ雪が締まり、
陽が高くなるまでの数時間だけ、
大人でももぐらず、どこでも歩けるくらい、
雪がカチカチに固まる「しみわたり(凍み渡り)」。
雪国の春の風物詩です。

ガイド
しみわたりになると、「雪山ガイド」が
頼みもしないのにスノーシューを持って現れます。(笑)

スノーシュー
これを履くと、雪が積もってさえいれば
どんなところでも平気でワシワシと入って行ける魔法の靴。

準備OK
準備完了!
準備と言っても、長靴の上に履いただけですが。

散策
雪が一段凹んだ下は、川になっていることがあるから
気をつけるようにと、ヒゲのガイドから注意があります。

雪原
「あれ?みんな来ないの?」
私がそっちに行くより、ウトロンが来たほうが早いよ。

ウトロン
よ~っし!
15mのロングリードをフリーにして雪原を駆け回る
珍しく犬らしいウトロンです。(笑)

ウトロン
笑ってる、笑ってる。(笑)

ウトロン
休憩。ウトロンにとっても至福の時でありましょう。

足跡
ウサギやらタヌキやらの足跡がたくさん。
今年は雪が多いから、食べるものが少ないんじゃないのかな。

私と
私とウトロンが一緒に写っている、最近では珍しいショット。
ガイドが撮ってくれたので、記念に載せます。(笑)

FIN
今歩いているこのあたりは、みんな畑なので、
こんな風に散歩ができるのはあと一ヶ月くらいでしょうか。
このきれいな雪がなくなってしまうのは寂しいけれど
その代わりに、ツクシンボやかたくり、スミレやふきのとうが
順番に顔を出してくるのも楽しみです。

春はもう、そう遠くないところまで来ているみたいです。

投稿者:かまた  posted at : 22:21 | コメント (4)

  

2012年03月10日

3月11日、あれから一年

あれから一年がたとうとしています。

ありんこ支援隊も、この一年の区切りに
一旦けじめをつける方がいいのだろうかと
毎月支援金をお送りいただきながら、動けずにいることに悩んでいました。

でも「区切り」って何の区切り?
「けじめ」って誰のために?
被災地の生活は、一年たったから、
はい、ここで一旦けじめをつけます、ではないはずなのに。
そんな思いもありました。

そうした中、ありんこの言いだしっぺである@BOSSから
CCメールをもらいました。

私の悩みを感じとってくださった方から
「もし支援金が重荷になるようなら、支援金の受付はいったん止めても、
ありんこの解散宣言は不要なのではないか」というメールを頂いたことに対して
@BOSSが書いた、長い長い返信のメールです。

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(ありんことしてのレスポンスがなかなかできないのは)
かまたの重荷という事ではありませんので、ご心配なく。


震災時は、活発に活動できましたが、
幸いにしてと言いますか、被災エリアでもなく、
会社として、通常通りの業務の委託を受けている手前、
冬場のスキーシーズンは100日間会社に缶詰状態で
予約システム、コールセンター業務の責任を負っているというのが、
返信レスポンスの遅延の理由ですのでご容赦ください。


被災者が家や家族や大切な人を失い、仕事や故郷まで失っている現状で、
仕事がこれまでどおり行われ、それに追われていると言うのは、
おこがましいことではありますが、それで地に脚をつけて
その立場だからこそ、できる支援をするということ。


震災から一年の3月11日に向けて、
あれこれと世の中的に動きがある中で、
私達ありんこ支援隊も、これまでの支援者の方々に
何らかの発信の必要をと思い、心に多くの文言を留めておりますが
先ずは、発足者として、発足の経緯と理由を再度表記しますと
あの、想像を絶する被災地の現状を目にして
「どうする事も出来ない、いたたまれない気持ち」の行き所を求めた結果です。


亘理町から仙台に至る高速道路を緊急車両認識票のお陰で走行した時、
そこから広がる全ての景色が、津波に浚われた後の廃墟の様相を呈し、
幹線道路のあちこちには遺体安置所。
食うや食わずで身を寄せ合って避難している被災者の方々。


差し伸べる自分の手のあまりもの小ささに
「俺一人が何かをしたところで、このすさまじい現状がどうなることで無い・・・」と
絶望したのがキッカケでした。


それでは何もしないでいいのか・・・?



「私は気持ちが暗くなるから、そういうテレビは消して、考えないようにしています」
そういう言葉を言った年功者がいました。


この方を「人でなし!」と、一概に蔑むことが出来ないのは、
この人自身が「いたたまれない気持ち」で、自分が気鬱になる事を避けたいと言う
自己防衛で言っているからで、私も皆に「気鬱になって、暗くなりましょう」と
声がけをしたい人間ではないので、その気持ちが判らないではありません。


ただ、その「いたたまれなさ」の元となる震災という事実を無くすことは不可能ですし、
どんなに足掻いても亡くなった方が帰ってくる事も無く、悲しみは癒えませんが、
でも、だからと言って、その事実を、被災者で無い自分達が「無かった事にしよう」と、
目や、心の中から排除することだけは、人としてやってはいけないと思いました。


だから、どんなに小さな事であっても、悲しみが癒えなかったとしても、
その方々の傍らで、「自分に出来ることを、できる範囲で、できる限り」やろうと決めました。


それが発足のキッカケで、その意思に共感して、賛同してくださる方々がいらっしゃったら
その活動の主旨に乗じて、ご協力してくださることには感謝をして、拒みません。
しかし、逆に
「何かできることがあったら言って」「協力するから、声を掛けて」と言う申し入れ、
つまり「私達が直接お願いしたら、応えますよ」という申し入れには、お断りしていました。


あくまでも、ありんこは
「その人の心の、自発的な行為で」というスタイルでした。


言い方を変えますと、
「来るものは拒まず、去るものは追わず」で、
この「未曾有」という言葉しか当てはまらない非常時の
「とんでもない、『何事』がおきている」時に
「何かあったら」という言葉や、
私達がお願いしなかったら、「何もしない」という方に
「いたたまれない」という、当事者意識が必要な支援活動への
参加要請は優先事項でなかったからです。


駄記事ですが、ブログなどで公に情報を発している立場では
少なからず、(偉そうな言い方になってしまいますが)
「啓発」や「啓蒙」を意識した情報発信で、共感者による社会の変革や向上という
社会貢献に繋がる活動を行うべきだと考えていますが
その意味でも
「痛ましい事実が多いけれど、目をそむけず、痛みを感じ、
そのいたたまれなさ、矛盾や不条理を感じながらも、
この震災に、たとえ小さくて微力な手でも、その手を差し伸べる事で
少しでも協力でき、少しでも役に立つなら、
被災地、被災者を対岸の火事としないで、
同じ日本人、同じ人間として、3.11の事実や記憶を共有して
今を乗り切り、そして今後の人生をおくるべきでは」と、
発信していこうという考えでした。


従いまして、(長くなってしまいましたが)
ありんこ支援隊の解散や活動の終結は、
今後も宣言できる立場では無いと思っております。


原発事故を冷温停止で収束、と言っても、終息はありません。
双葉、相馬、浪江、飯舘など、故郷を離れざる得なかった方々の
新たな生活は始まったばかりで
戻れる日まで原発事故に終わりは無いと思います。


明日3月11日、震災で家族や大切な方々を失った方々は、
ようやく一周忌を迎えるにすぎません。
亡くなった方々は二度と戻って来ませんので、
その家族を多く失った方々の悲しみの癒えない生活も、
一年前の今日にはあった、今は聞けなくなった
家族の笑い声に満ちた食卓も元に戻る日は二度と訪れません。


その事実を受け入れ、いたたまれなさに折り合いをつけて、
その悲しい記憶の上に新たな希望や喜びに満ちた人生を求め、
今日という日を、一日ずつ積み重ねていくわけです。


私自身も、そんな東北の方々の気持ちを我がことに置き換えて、
これからの人生を積み重ねるにあたり
一年目の3月11日を過ぎようと、
今後、一生をかけて、ありんこ支援隊であり続ける覚悟です。



ありんこ支援隊は、「出来ることを、できる範囲で、できる限り」で
なんのノルマもありませんから、行わないことが悪でもありませんし、
もちろん除隊も卒隊もありません。


ふと思い立って、できることを、出来る範囲で行えば
その瞬間はありんこ支援隊隊員なのですから。


そして、上にも書きましたとおり
大切なことは、金銭や物品が必ずでは無いと思っています。


心の中で東北の血の繋がらない親戚が
今日も悲しみの記憶に負けずに、
今日という日を生きて、積み重ねている事を思い出し
涙したり、胸を熱くしたり、「よし、俺もがんばろう!」と思うだけでも
それは3.11に当事者意識を持つ人として
東北の方々と「繋がっている」のですから。


あまりにも多く使われすぎて、やや陳腐になりつつありますが
それこそが「絆」と言うものだと思いますから。


長くなってしまいましたが、3.11、一年目を前にして。

ありんこ支援隊 越後ヒゲアリ より


-----


ほとんど、原文のまま載せました。
そして、それが私への答えでもありました。


昨日、WiFiルータの支援をして下さっているトロさんから、
「ここ3ヶ月の利用がまったくないので、確認して頂けますか」というメールを頂き
お渡ししている山口さんにお聞きしてみたところ、


昨年、インターネット環境が整い、今年になってからは使用していませんでした。
使用料を、支援の方にあまり負担させては・・・・のような事も考え、
なるべく必要な時のみの使用にとどめていました。
必要な方がいたら使ってもらってください。

というお返事を頂きました。

使い放題であることを、私たちもきちんとお伝えせずに、
申し訳ないことをしたと反省し、
チーム遠征などで遠くへ行かれる時なども使って頂けるように
また、山口さんのチームや仕事周辺で必要な方がいたら使って頂けるよう、
やはりWiFiルータは、山口さんに託すことにしました。

山口さんのメールの結びには、

私も、今月から仮設住宅を
バイクの無料点検に訪問をしようと思い、準備しています。
去年、みなさんに支援して頂きましたが、
今度は、自分も支援する側に立っていきたいと思います。

とありました。
読んでいろいろなことが思い出されて、ちょっと泣いてしまいました。

山口さんへのお礼のメールの最後に
「何かお手伝いすることあれば」と書こうとして、
急いで消しました。

ありがとうございました。
私たちも「できることを、できる範囲で、できる限り」やっていこうと思います。

最後に。
いぐべ父ちゃんが「境界線」のことを書いていました。
あの日から、私もよく同じことを感じます。
いろいろな境界線が日本にできてしまって、
それは私たちの力ではどうしようもないことが悲しいけれど

心にだけは境界線を作らない人間でありたいと思います。

あれは、東北に起こったことではなく、日本に起こったことなので。

投稿者:かまた  posted at : 18:00 | コメント (8)

  

2012年03月06日

オードリーとチョコレート工場

金曜日、東北は太平洋側も雨か雪、ということだったので
念のため、土曜の朝にしどきに電話をかけて
コースの状況を問い合わせてみました。

「昨日(金曜)は降ったので今はウエットですけどね、
今日は一日、天気もいいみたいだし、
明日には乾くんじゃないでしょうかね。」

という社長さんのお話だったのですが、
この寒い中、新潟の鈍色の空を見ていると気も乗らず、
マディだとまた@BOSSが膝の大事を取って乗らないでしょうし、
私が乗るだけなら、特に今遠征までして練習するほどの情熱も湧かず。

荷物
修理に出していたKTM85のフロントフォークとリアサスは
先週中に戻っては来たものの、まだ箱も開けておらず。
土曜は地元のプールで一週間分のカロリーを消費することにしたのですが、
菅原会長からの「頑張ってね」というコメントに発憤したのか
日曜の朝、日も随分高くなってから@BOSSが

「やっぱり、しどきに8の字をしに行くか!」

マジすか・・・・・・( ̄∀ ̄;)汗
けど、行ったら@BOSSも本当に乗るんですか?
私のためだけだったら、本当にバイクに乗る週末でなくていいんですけど。
(ってか、私はプールがいいんですけど。)

でも@BOSSは
「マディだったら俺も広場で、8の字をするから。」

まあ、@BOSSが乗るのであれば・・・ということで
日曜日はしどきへ向かうことになりました。

新潟
新潟の道路も舗装が顔を出すようになり、
雪壁も雨で締まって、随分低くなりました。

磐梯山
神々しく光る宝の山、会津磐梯山。
こう見えて、周辺の気温はマイナス2度です。

パドック
私たちがしどきへ着く頃には、もうGPコースもミニコースも
トランポが賑々しく並んでいました。
そうですよね、こんなにいいお天気ですもんね。

あれ・・・雪???

霜柱
コースは霜柱だらけ。いや~ん。( ̄∀ ̄;)汗
これは「ウエット」ではなくて、完全に「マディ」でしょう。(泣)
>阿部社長

マディ
しかもフープスの表面はドロドロ、下は凍っていてガチガチ。

すばる君
コースではすばる号が
ツツーッと横を向きそうになりながら走っていました。
すばる君であれじゃあ、私なんか走れないよ・・・(TдT)

せっかく東北の遠方から遠征練習に来たトランポ数台も
コースを見て、「こりゃ、ダメだ・・・」と帰って行く有様です。

さすがの@BOSSも、
「これじゃあ練習にならないから、やっぱり今日は帰ろう。」
と言い出してくれないかな~と
コースの下見をしながら待っていた私ですが、
なんと@BOSSが口にした言葉は
「あんた!こんな日に乗れるなんて、今日はラッキーだよ!」
そういって、楽しそうにバイクを下ろし始めました。( ̄∀ ̄;)ガーン

最初はビギナーズ広場で、一日中8の字をすることも考えましたが、
ビギナーズ広場もスタック者が出るほどの、いい感じのマディになっていて、
そこでは今日のコースではとても走れないキッズ達が練習をしたので、
コースで練習できるであろう人は、必然的にコースへ行かねばなりません。(泣)
が、さすがに今日のコースでは@BOSSのCRF150には乗せてもらえず、
「今日はこれで。」と、小さくて始動性のよい100で練習することに。

「100だからと馬鹿にしないで、これでしっかり走ってみなさい。
直線でもバイクをしっかり立てて、
アクセルをちゃんと開けないと前に進まないよ。
コーナーもアクセルで加速させながら抜けるイメージで。
ハンドルにしがみ付いたりしないで、ステップ荷重だよ。
弱気になっアクセルを戻すと、かえって滑ったり、ふら付いたりして
余計にとっ散らかるからね。
豪快に、そして繊細に、きちんとコントロールするつもりで練習しろよ!」

それにしても、今日の陽気につられてやってきたのであろう
レンタルマシンのバイク初心者の人達には、ちょっと可哀想でしたね。
たぶんビギナーズ広場でも相当辛かったと思います。
(どうか彼らがバイクを嫌いになりませんように。^^;)

私も覚悟を決めて、ライダースハウスで準備をしていると、
あるお父さんが休憩中のキッズに
「よし、じゃあそろそろチョコレート工場へ行くか!」
と声をかけました。
それってコースのことですか?
「え?あはは、そうですそうです。」

チョコレート工場ではレースキッズがあちこちで
横を向いたり、転んだり、埋まっているのを掘り起こされたりしながら
いい色合いにコーティングされていました。
仕方ない、私もその仲間になるために、意を決して工場へ。

この日はフルサイズを駆る、明らかに私より上級者のライダーですら
ミニコースのあちこちで横を向いたり、スタックして
コース脇はその屍が累々といった様子でした。

そして、コース奥の貯め池では、黄色いハスクが、
さながらチョコレートフォンデュにつけたバナナのように
二人がかりで引き上げられていました・・・( ̄∀ ̄;)汗

かまた
最初の頃は私もガチガチにハンドルを握りしめ、フロント荷重となり、
あっちにフラフラ、こっちにフラフラしていましたが、
@BOSSからしっかりステップに乗って
ニーグリップで車体をコントロールするように言われたのと、
できるだけリアに力が伝わるように意識をしながら走り始めたら
少しずつコース内を走れるようにはなってきました。
(だんだんマディがグリップするようになってきただけという説も。)

「100だってパワーバンドの音をさせて走れ!
ぜんぜん音がしてないぞ!」

「スピードを落としすぎるな、回転も落としすぎるな!
コーナーは途中からパワーバンドの音をさせて、加速!」

「適当にじゃなくて、1本のラインを意識して走れ!」
私の苦手な2コーナー。泥の中にできたワダチを避けるのではなく
そこにうまく入って、加速しながらスムーズに抜けて行く練習も。
「そこをバンクに見立てて、外足で自分で壁を作れ!」

この日は@BOSSが特別厳しいわけではなく
来週がレースというレースキッズのお父さん達の
「何やってんだ!開けろ!!」の声が響いていました。
その熱気に引っ張られて、私もレースキッズ達に果敢に(無謀に)挑み、
自爆して泥の中に玉砕したりしましたが、
転んでも痛くないのもマディのいいところ。(笑)
走り終わってみれば、楽しくいい練習のできた一日でした。

しどきに着いた時に@BOSSが
「こんな日に練習できるなんてラッキーだ」と言いましたが、
あれは私を走らせるための「冗談」あるいは「方便」だと思っていました。
でも、実際にキッズたちと走るうちに色んな「クオリア」も感じられて
今日のコンディションは、本当にラッキーだったのかも、と思い直しました。
(一人で走ったら心が折れたでしょうけど。)

キッズ
このこたち、速かったなあ。

キッズ
泥しぶきをかけられながらも真後ろを走ると、
ライン取りやアクセルの開け方がすごく勉強になりました。

着いたのが遅かったので、私のマシンの準備や
テーピングを巻くのにも時間のかかる@BOSSは
結局この日も乗らずコーチに徹してくれたのは申し訳なかったけれど
連れてきてもらって、どうもありがとうございました。
しどきの社長さんも
「明日はきっと結構なマディになることでしょう」と
本当のことを言わないでいてくれて(笑)ありがとうございました。

ブーツ
今日のおみやげ、チョコレートブーツです。^^;

ウトロン
待たされすぎてふくれ気味のウトロン。
ごめんね、私も泥だらけだったので、
あまり構ってあげられなかったもんね。


帰りのトランポの中で、@BOSSが
「あの2コーナーのワダチ、どうしてあれを重点的に練習させたかわかってる?」

見た目に負けてアクセルを閉じる私のクセ、
あるいは左にバイクを倒せないクセを直させるため、
と答えようとした私より先に、

「他のコーナーじゃ、ライダーの差は出ない。
あのワダチに入れるかどうかで差が付くんだよ。
ワダチを利用してスピードに乗ったまま抜けていける人と、
入れなくて外を走るしかない人と、二つに分かれるの。
あんたはまだ、偶然うまくいった時や、俺に無理やり言われた時しか
ワダチを利用して駆け抜ける事に挑戦しようとしないけれど、
毎回自分でコントロールして走れるようにならないと先はないよ。
マディであのワダチに入るためには、手前でアクセルを開けないとダメ。
見た目にやられて手前でスピードを落としすぎるようじゃ話にならないね。」

ふぁ~い。(TωT)

雪深い十日町の川西MX場がシーズンインするのは、
きっとまだまだずっと先のこと。
もうしばらくはしどき通いが続きそうです。
ご一緒頂ける皆さま、どうぞよろしくお願いします。


結論。今回わかったこと。


晴天のマディは楽しい!(・∀・)/♪!


わかったのはそれだけかよ!ドルァァッ( ゚Д゚)┌┛Σ( ゚∀゚)・∵[[◎]
(by @BOSS)

投稿者:かまた  posted at : 10:35 | コメント (5)