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2009年11月26日
SEROW菅原流
代休をもらって、東名高速で向かった先は・・・
自動販売機に、それらしいゼッケンやらステッカーが
たくさん貼ってありますね。(笑)
今日訪ねてきたのは、ここです。
そう、今日は菅原会長を訪ねてやってきました。
JRMさんは、ここの他に、
東京本社と日野とフランスに工場があるそうですが、
整備しかけのバイクやクルマがたくさん並び、
まるで「秘密基地」のような中の様子に
私より@BOSSの方が興奮しています。
こちらはラリーレイドモンゴリアでゴビ砂漠を走るジムニー。
菅原さんはすべてその手で改造されています。
@BOSS、何から何まで興味深々。
が、今日伺ったのは、工場見学のためではありません。^^;
今から数日前にさかのぼりますが、
K-ZERO RALLYで、次のラリーは小さいバイクにすることを決めた私。
@BOSSに頼らず、今後のラリーマシンを自分自身で探すに当たって
XR230はすでにまくさんのマシンを試乗させてもらっていたので
もう一つの候補、セロー250を試乗させてくれる所を探していました。
たまたま群馬で、インジェクションのセローを
試乗させてくださるガレージが見つかったので
さっそく電話をして訪ねてみました。
かわいい。走行距離はまだたった70kmの赤いセロー250。
インジェクションだけあって、エンジンのかかりも一発始動。
またいでみると、CRM250に比べれば、
私にとっては自転車かカブのようでした。
そして、それよりなにより、始動性のよさ。
どうしようかなあ、と思いつつガレージの奥に入ってみると、
事務所の壁に、見たことのある方の写真が・・・・・
なぜこんなところに・・・・・・( ̄∀ ̄;)汗
お聞きすると、オーナーの工藤さん(中央)は
イケチューさん、いとうさんと一緒に
Baja(バハ)に出場されていたのだそうです。
私には写真のいとうさんが
こう言っているようにみえました。
だって偶然とはいえ、こんなところで、まさか・・・・ねえ。
という「縁」を信じて心を決めたセロー。
・・・だったのですが。
今までは@BOSSから「あんたのマシンはこれ。」と
マシンから部品から、全部決めてもらってきた私。
(@BOSSのおさがりマシンでしたが)
いざ自分で決めるとなると、これがなかなか・・・・・・。
セロー250は「重くなった」とか「サスが固い」とか
「いや、全体のバランスはいい」とか「トレックには向かない」とか
いろんなインプレを目にし、耳にするたび、
日ごとになんだかだんだん不安になってきました。
「XRでもセローでも、基本的には自分でいいと思うものを決めればいい。
なぜならあんたのレベルなら、機能云々はほとんど影響がないし、
今回自分にとって、一番大事なことは何かを考えて
そこからはずれなければ、それでいい。」
というのが今回の@BOSSのスタンスでした。
今回CRM250からバイクを変えるのは
「始動性」と「体力の消耗を少なくする」そして
「@BOSSの負担を軽くする」が目的です。
けれど、あまりバイクについて自分で決めたことがないので、
セローについてのいろんなインプレを読んだり聞いたりするにつけ、
自分の判断がいいのか悪いのか、不安がどうしてもぬぐいきれず、
悩んだ末に、北4で「小さいバイクにしなさい」と言われた菅原さんに
今さらながら報告を兼ねてのメールを出したのでした。
すると、さっそくお返事をくださり、
「セロー250に乗るつもりなら、
私(菅原さん)のセローに乗ってはどうか」
という、想像もしなかったお話を頂いたのでした。
「ラリーレイドではどんな場所からでも帰還できないといけません。
それには疲れないで始動が出来て、
自分の体力にあったバイクが良いと思ってます。」
そして、
「私のセローは別に売る気は無いのですが、
かまたさんが乗ってくれるなら考えます。
まずはともかく現車を見てから決めてはいかがですか?
(気に入れば)、買われたセローと交換がよいかもです」
ということで、高速を飛ばしてやってきたところです。
そうして、実車を見せていただいたわけなのですが・・・
菅原さんのセローには、レアルエキップの倒立サスとリアサス、
そして、アルミスイングアームが取り付けられていて
その総額は車両本体よりかかっているそうな・・・( ̄⊥ ̄lll)
(私の走りでどれだけその性能を引き出せるかは別問題ですが、泣)
しかもドライバーなしで付けはずし可能な「野口シート」。
ワイドステップ。
ICOとマップケース。
なんですか、このスイッチ・・・・
グ、グリップヒーター????( ̄∀ ̄;)汗
そして、できるだけ装備品を身につけなくていいようにと
完全に手作りで作られたアルミ製のサイドケース。
「菅原流」らしいのはこういうところです。
(このケース、皮の紐を付けて肩から下げたらかわいいかも。笑)
もうすでにラリーマシンとして出来上がっているので
@BOSSがラリー前に2台を準備する必要はありません。
私にとっては、それが何よりうれしいこと。
私にしてみれば、菅原さんが作られたラリーマシンというだけで
性能を比べるとか、悩むとか、
そんなところは飛び越えてしまっているのですが、
「@BOSSさんにも見てもらって決めてください」と言われて来た@BOSSは
「このマシンを、菅原さんに『交換でいい』と言わせた「かまた」は、
一体どんなメールを菅原さんに送ったんだろうか・・・」
と、逆にハラハラして菅原さんにお会いしたそうです。^^;
そんなわけで、私の赤いセローは
菅原さんのもとに引き取っていただき、
私は次のラリーには、この菅原流セローで走ることとなりました。
「それにしても、もうちょっと早く相談してくれればよかったのに(笑)」
はあ・・・本当ですよね、すみません。^^;
「でもわかりますよ。不安だったんでしょう?」
そうなんです、聞くと人の数だけいろんな意見がありそうですし・・・。
そういえば、今回菅原さんと
何度かメールをやりとりさせていただく中で、
「精神が安定してない人はいろいろな人の話を聞いて、
結局なにも判らないのです。」
という一文があって、
これって本当に私のことだ、と思いました。
確固たる自分がないから、マシン選びひとつとっても
いろんな意見に不安になるだけなのでしょう。
ラリーを通じて、一本すっくと芯の通った、
ブレのない人間になりたいなあと思います。
帰り際に、
「ありがとうございます、頑張ります!」
と言ったら、
「頑張らなくたっていいんだよ。
速くなろうなんて思わないで、楽しみながら走ればいいの。
ボクもラリーはトレーニングだと思っているから、
速く走るよりも、無事に、できるだけ体に負担をかけずに
ゴールすることに重点をおいているから。」
こうしてセローはドナドナされて、今ここにいます。
これは、菅原さんがこのセローを買った日から
つけていらっしゃった整備ノートです。
これもメンテナンスブックと一緒に譲り受けました。
今度はこのノートに私が書き込んでいくわけですが、
このノートを前にしながら、ここ数日間のことを今にして振り返ると、
あの写真の「いとうさん」と「イケチューさん」は
ここというゴールにつなげてくれたのかも。
・・・と勝手に思い込んで納得しているわけですが(笑)、
それにしても「縁」というのは
考えれば考えるほど不思議なものですね。
人も、バイクも。
ということで、次の私のラリーマシンは
セロー250に決定しました。
菅原さん、本当にありがとうございました。
@BOSSが言うとおり、カスタマイズされたマシンの性能一つ一つは
正直、私ごときにはもったいないと思います。
けれど、ご自分で作りこんだラリーマシンを
後続の私たちに譲って下さろうと考えた
菅原さんのお気持ちに感謝し、
ラリーも、ツーリングも、「無事に帰還すること」を目指して
その時にしか出会えないものたちを楽しみながら
「ゴール」に向かって走りたいと思います。
投稿者:かまた posted at : 23:07 | コメント (38)
2009年11月25日
さて、問題です。
この間の連休を講習会に使った代休をもらって、
珍しく、東名高速を走っています。
さて、問題です。
「かまた」はいったいどこへ向かっているのでしょうか。
答えはまた明日!(か、あさって!)
投稿者:かまた posted at : 22:44 | コメント (5)
2009年11月23日
秋の連休は
「初日は『しどき』のモトクロスコースで練習して、
2日目は『モトパーク森』のエンデューロコース走って、
3日目は決めてないけど、船に乗ってもいいし、
またみんなで、温泉に入って宿で飲んで、
A家食堂さんの一周年記念のライブもあるし、
この3連休は、いわき、来るよね!!!」
という、いわき組からのお誘いをお断りして連休を過ごしたのは・・・
この建物の中。(泣)
仕事の関係で、1泊2日の講習会に参加していました。
ああ、こんなにもいいお天気の連休を
こんな四角い建物に閉じ込もって過ごそうとは・・・・・
悲しみに暮れ、夜は近くのショッピングモールを彷徨う私。
そんなわけで、先週に引き続き、この週末もバイクに乗らず。
2週連続で練習日記はありません。
そうそう、
JNCCのレースを終えて大阪へ帰るドロみちゃんから
講習中にメールが届いたので・・・
休憩時間にお返事を内職。
ドロみちゃん、本当にお疲れ様でした。
クラッチの件はとても残念だったけれど、
たくさんの悔しさを持ち帰って
今メラメラ燃えているであろうドロみちゃんが
ちょっぴり羨ましかったりするかまたでした。
【追記:本日のおまけ】
今日、会社のポストに素敵なカードが届いていました。
あて先を見ると・・・・
・・・・・・・あのぉ・・・・・( ̄∀ ̄;)汗 ・・・どんな会社のどんな人?
doronqoさま、どうもありがとうございます。
「ミワコング記念日」が懐かしいです。
冬場は何かと引き篭りがちな「オードリィ」と
また一緒に遊んでやってください。
別便で頂いたお酒は
そのときに一緒に開けましょう。^^
投稿者:かまた posted at : 23:06 | コメント (6)
2009年11月18日
蓄積するということ
「で、結局YHさんの高級オイルは何cc入ったの?」
K-ZERO RALLYから一週間、突然@BOSSに聞かれました。
え・・・っと、500cc弱くらいだったかな~と。
1リットル缶に半分くらい入っていたのを譲っていただいたので・・・
「CRMはオイル何cc入るの?」
・・・一度に500cc一缶しか入れたことがありません。
北4でランプが点いてすぐ入れたらちょうど500ccでほぼ満タンでした。
(後で調べたら、容量としては1100~1200cc入るらしいです。
ということは、半分くらいでランプが点くということ?
そんなことすら知りません。)
「帰ってからCRMにオイルを補充した?」
・・・・・していません。
「ダメだよ、それじゃ何にもならないじゃん。」
「何キロ走ったら、何cc入って、燃費はどれくらい。
オイルのメーカーによる違いはどうか、
ダートを走った時、舗装を走った時の違いはどうか。
そういうのはいつもメモを取って
データとして蓄積しておかなきゃ何にもならないよ。
あんたに、"オイルランプが点灯したらすぐ補充しろ"って言っていたのは
あと100km走れるって聞けば、補充しないで走り続けて
その結果、バイクを壊すことになりかねないと思ったからさ。」
・・・・・・( ̄∀ ̄;)汗 ←返す言葉もなし。
K-ZERO RALLYを終えて、私はブログの最後に戒めとして
「自分のマシンのことをもっとよく知っておくこと。」と書きましたが、
結局、「今回の反省を次に生かす」ということを
私はただそう書いているだけで、
本当の意味では生かそうとしていなかったわけです。
「人は変われる」と言っても、
小さなことから、実際に変わっていかなかったら、
明日もあさっても同じ自分のまま。
@BOSSが私に対して厳しいのは
たぶん、この点で私が甘いからなんだと思います。
口で言うのも書くのも簡単。
やっておくように指示があったことをやるのも簡単。
でも、何をやったらいいのか、自分で考え出してやるのは
私にとっては「鍛錬」に近いものがあります。
それこそが「セルフマネジメント」なのですが。
「どうすれば、よりよくなるか」
「どれからやれば無駄なく効率的か」
「もっといい方法はないか」
そんなこと一つ一つ考えなくても生活はできますが、
考えた方が、きっと、よりたくさんの幸せな結果を得るはず。
普段あまりこうしたことをきちんと考えないでことを進める私にとって、
「ラリー」はその結果が自分にダイレクトに帰ってくる場です。
チェックリストの書き出しもまだまだこれから。
「K-ZERO RALLY」の名前の由来は、本来はまったく違うものですが、
かまたがゼロ地点のスタートラインに立ったラリーとして
ずっと覚えておくにはどんぴしゃりなネーミング。
TBIまであと160日。
タイヤ交換もまだ覚えていません。(泣)
でも、私はラリーがなかったら
きっとタイヤ交換なんか一生覚えなかったことでしょう。
やらざるを得ない、覚えざるを得ない状況にならないと
必死にやらない私の人生にとって、
「ラリー」の存在は、きっとありがたいことなのかも。
タイムや順位を競うなんて、私にはまだまだ。
その前に、@BOSSへの「おんぶにだっこ」を卒業して
きちんとラリーという公共の場を乱さずに存在できる
一人の「大人のエントラント」にならなければ、と思います。
【本日のおまけ】(←おまけじゃ失礼ですが。^^;)
本日サロン・ド・アトラスに
北海道からファラオラリーのDVDが届きました。
※写真をクリックすると、5%のアフィリエイト・フィーが
弊社に入ることになっております。(ウソ)
先だって、シニョールバージョンを少しだけ、
K-ZERO RALLYの宿で拝見した時も思いましたが
画面の向こうに映し出されている異国の風景は
NHK「シリーズ世界遺産」のイメージムービーではなくて
実際にこの見渡す限りの砂漠で、私たちのよく知る人が
白い砂丘を越え、砂に自らの軌跡を描いた
現実の出来事なのだと思う時、
あらためて人生は
「決めて、やる。」
このひと言に尽きるのだなあと思います。
決めてやった結果の笑顔ですね。^^
もちろんそこには、私の想像をはるかに超える
膨大な数のDOリストが存在するのでしょうけれども。
ナックさんはエジプトへの扉を開けたそうですが、
私の気のせいでなければ、
@BOSSも何やらどこかへ向かって動き出そうとしているようす。
(あ、でも、どちらの方面かも知らないし、
ただの気のせいかもしれません。^^;)
スケテツさま、ありがとうございました。
スケテツさまが走り、その目で見られた風景を
今夜大きな画面でゆっくりと拝見したいと思います。
が、シャリが「大きなトイレのムービー」と
勘違いをしないかどうかが心配です。(笑)
投稿者:かまた posted at : 22:53 | コメント (28)
2009年11月16日
ハロー、ドロみちゃん♪
何ヶ月ぶりでしょう。バイクに乗らない週末です。
金曜の夜に長岡を出発して、北陸道を南下。
途中、多賀SAで仮眠を取って
大津SAから琵琶湖を眺めて向かった先は、
大阪です。ある人を訪ねてやって来ました。
ある人とは・・・・・・
「走れ!!ドロみちゃん♪」でおなじみ、生ドロみちゃんです。^^
ドロみちゃんは、何度かこのブログでも紹介したとおり、
この小さな体(148cmくらい。並ぶと私が大きく見えます。)で
体当たりでAAGPなどのエンデューロにチャレンジしています。
ブログ「走れ!!ドロみちゃん♪」は
レース前に吐きそうになるくらい「緊張しぃ」の彼女が
そこから気持ちを立て直して這い上がってきたり、
週に一度のお休みに練習できなくなって落ち込んだり、
日常の小さな出来事から、「これや!」とひらめきを見つけたり。
等身大の彼女の毎日が楽しく綴られています。
切り口が「オフロード」っぽくない彼女の練習日記が大好きで、
読むたびに、いつもいつも笑いと一緒に元気をもらっていますが、
実際にお会いするのは初めてです。
ドロみちゃんも私のことを「会いたい人」と書いてくれていましたが、
私も一番最初にドロみちゃんのブログを読んだときから
ずっとずっと、絶対に会いに行こうと決めていました。
でも、なぜこの時期に突然??
じゃじゃーん!菅原会長、まくさんと同じマシン、
XR230で~す!
実は、縁あって、ドロみちゃんのところから
XR230を譲っていただくことになったのです。
しかも、2005年モデル、フルパワーの頃のマシンです。
おお、かまたはついにラリーマシンをXR230に決めたのか!
と思いきや・・・
実は、さやか嬢の初マシーンなのでした。
本当に嬉しそうなさやか嬢です。
「まく、おそろいだね!」 by さやか
photo:走れ!!ドロみちゃん♪
実際にお会いしたドロみちゃんは、
小さくて、面白くて、楽しくて、
ブログから飛び出してきたそのままでした。
私のブログで「@BOSSさんは怖い人」というイメージを植え付けられ、
@BOSSと連絡をとる時には、レース以上に緊張したとか・・・(笑)
緊張させてごめんね、ドロみちゃん。
@BOSSは本当はもっともっと怖いねんで~。(笑)
ドロみちゃん、お会いできて嬉しかったです。
ラリーにも興味があると言っていたドロみちゃん、
いつか一緒に参加できたら嬉しいです。
今度来るときは、必ずバイクを持って来ますので、
一緒に阪下で練習させてくださいね。
その日を楽しみに、楽しみにしています。
さて。
次は、私のマシンを何とかしなくちゃ・・・。
つづく。
投稿者:かまた posted at : 14:15 | コメント (19)
2009年11月13日
K-ZERO RALLY
冬場のスキー場オープニング準備のお仕事に追われ、
ブログを書く時間がなかなかとれないまま今日に至り、
今となってはもう遠い思い出、という気がするK-ZERO RALLY。
つい5日前のことなのですが・・・・。
ということで、遅くなりましたが
日曜日のレポートです。
【川内村へ】
土曜日、トライアルアカデミーを終えたその足で
私と@BOSSはそのまま福島の川内村へと向かいました。
YHさんといわきの人々が企画した
「K-ZERO RALLY」の2日目に参加をするためです。
(私たちが参加するまでの初日のレポはコチラでごらんください。)
@BOSSと私が川内村に着いたのは、もう夜9時になろうとする頃。
別会場で行われていた夕食&宴会の最後だけ参加させていただき
その後、ラリー会場であり今日の宿でもある「いわなの郷」へ。
辺りはまっくらでよく見えませんが、
暖かい灯りに浮かび上がるのは、和風のコテージのようです。
落ち葉が敷き詰められて、なんだかいい雰囲気ですね。
リビングで初日の動画や写真をみんなで笑いながら鑑賞し、
photo:やっぱバイクっしょ♪
明日のコマ図を貼って・・・・
私にしては珍しく、早々にベッドルームへ。
(なにせ前日も寝ていないので・・・^^;)
ふかふか~。おやすみなさい。
【そして、日曜日。】
朝目を覚ますと、そこはこんなところでした。
少し高いところにコテージが何棟か並んでいます。
ベランダのテーブルに落ち葉が舞い降りてきます。
ああ、ゆっくりと、コーヒーが飲みたいなあ。
先日雪が降ったので、紅葉ももう終わり頃ですね。
広い駐車場に「それいけウトロ号」がぽつんと停まっています。
コテージの下には、昨日から参加している皆さんのマシンが
トランポと一緒にずらり。
こちらが朝食会場の「幻魚亭」さん。
こんな写真ばかり紹介すると、
まるでゆったりと朝を過ごしたようですが・・・・・
【スタート】
さて、ここからが本番です。
私はと言うと、朝6:00前に起きて準備は始めたものの、
やはり私に当日準備は無理でした。(泣)
バスの中に必要なものは載せてきてはいるのですが
Doリストの整理や優先順位がついていないまま
時間に追われてバタバタと準備をするものだから
次々と落としたことに気づきます。
あっ!キャメルに水をまだ入れていない!
げっ!肘ガードを着けていないのにウエアを着ちゃった!
わーん、ガソリンもまだ入れてない~!!
photo:やっぱバイクっしょ♪
写真からはわかりませんが、
まさに心はこんな感じです。 → (°Д°;≡°Д°;)アセアセ
そうこうしているうちに、朝8:00、ゼッケン#1のまくさんがスタート。
私はその1分後のスタートなので、
とにかくスタートは切らなくては!と
スタートラインに立ったのは3秒前。
「3・・2・・1・・GO!」
YHさんの指折りカウントに見送られてゲートは出発したものの
道路わきにマシンを停めて、トランポに戻る私。
「どうしたの?忘れ物?」
・・・いえ、まだ片づけが終わっていないんです。(TдT)
photo:やっぱバイクっしょ♪
その6分後、#7の@BOSSもスタート。
・・・が、やっぱり@BOSSも戻ってきました。^^;
全員(8人)スタートしても、まだ準備は終わらず。
20分後、ようやく私も本当に「いわなの郷」を出発。
ああ、情けないったらありゃしない・・・
私みたいに走るのが遅くて、ラリーに慣れていないのは
絶対に一番最後を走っちゃいけないって
あれほど言われているのに・・・・・。
ラリーで他のエントラントがまだ自分の後ろに何人もいるのと
もう他に誰もいないのとでは
その後の展開や余裕がまったく違ってきます。
@BOSSはたとえ遅く出発したとしても、
後ろからどんどん追い抜きをかけることができますが、
私は一度最後尾になったら、後で抜くのは故障車くらい。
ま、今さらどうしようもないので、
とにかくCP1の時間には間に合うように走らなくては。
(今回はオンタイム制で、CP到着時刻が決められています。)
【神隠し、その1】
出発してほどなく、14.66km地点に「クイズポイント」と書いてあります。
これですね。このカエルが何ガエルかがわかるヒントが
前後2コマのエリアにあると書いてあります。
一応通ったおじさんに聞いてみると
「それはこの辺りで有名なモリアオガエルだ」と教えてくれました。
「そこを左に行くといっぱい見れっから行ってみな」
・・・・すみません。そっちへは行けないんです。^^;
次のコマ図の地点に、確かに
カエルの名前を書いた看板が出ていました。
シートに答えを書いて、次へ進みます。
21kmを越えて、本日最初のダートに入った途端、
オイルランプがつき始めました。
ゲゲッ!やばい!Σ(|||`□´|||)
というのは、私は@BOSSから常々
「オイルランプが点灯したら、すぐに補充しろよ!」と言われていたので
今すぐ入れないと止まってしまうと思っていたのです。
実際CRM50でオイルランプが点いてすぐ、
あっという間に止まった経験があったので・・・
(量が全然違うんですけどね。^^;)
バイクを停めて、リアバッグを開けたとたん、
ウッソー━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━!!!
2ストオイルを入れ忘れていました。
どうしよう。
とりあえず考えられる選択肢は3つ。
(1)「いわなの郷」に戻る。(ただしバスに鍵がかかってるかも・・・)
(2)ガソリンスタンドを探す。(でも今日は日曜でこんな田舎・・・)
(3)バイクの停まっている民家をあたる。(民家がない・・・)
あとどれくらい走れるのかを知っていれば
対処の方法が変わってくるのですが、
とにかく一番避けなければならないのは
連絡の取れない場所で止まってしまうことです。
少しだけコースを外れて辺りを走ってみましたが、
(↑たぶんここでスィーパーに抜かれたと思われます。これが第1の神隠し)
どちらへ向かっても町までは数十キロありそうです。
軽トラックが通ったので、手を上げて停まってもらいました。
ここから一番近いガソリンスタンドはどこですか?
「そうだなあ・・・この道をこう行ってこう行って10kmくらい走ると
いくつかあったから、どれか1つはやってるんじゃないかなあ」
やっていないかもしれないなあ、ということですね。
・・・とりあえずオフィシャルに電話をしよう。(/д;)/~~~~~
「ピーッという発信音の後に・・・」
ナックさんの携帯から、寂しい応答録音が聞こえます。
「かまたです。悲しいお知らせがあります。」
ことの顛末を留守電に入れて、
ここから続くダートではなく、まずは県道へ戻ろうとした時
オフィシャルのゆーじさんから電話が鳴りました。
「大丈夫、ランプが点いても、あと100kmくらいは走るから。
とりあえずはCP1までいらっしゃい」
え!100kmくらい走るんですか!(ノ゚д゚)ノビックリ
自分が乗るバイクがどうなった時にどれくらいどうなのか、
知らないと本当にダメですね・・・・・反省。
CP1まであと70kmくらい。
ゆーじさんを信じて、折れた心をテープで巻いて再出発です。
途中のダートをもっと速く走れたら、
もしかしたら私のCP時刻に間に合ったかもしれませんが
何せ相変わらずダートが遅いので
25分遅れでなんとかCP1に到着。
ガケ落ちに備えてロープを両肩にかつぐおっちゃん。
ナックさん、その写真、今度はどんなネタになるのでしょう(泣)
CP1にてゆーじさんから、
YHさんの高級オイルを譲っていただきました。
(YHさん、ありがとうございました。
このご恩は一生忘れません。たぶん。)
「かまたさん、笑っちゃったよ~、悲しいおしらせ。
2ストオイル忘れました~、@BOSSに叱られる~(笑)」
・・・・そんなこと言ってません。(思ったけど。( ̄∀ ̄;)汗)
photo:やっぱバイクっしょ♪
すぐにスィーパーのおっちゃんが追ってくるという事で
ではお先に失礼します。
【神隠し、その2】
CP1を出て、たった3つ目くらいのコマ図で
距離が700mほど合いません。
・・・・・トラップ(引っ掛け)かな?
うろ覚えですが、こんなコマ図です。
(もちろんコマ図に赤いマークはありません。)
こんな複雑な地形なんだから
真ん中のダートへ入っていくのが正しいと思うのですが・・・
真ん中のダートには「通行止」という看板が立っています。
ここで考えられることは3つ。
(1)ここに来るまでにミスコースしている(たった3コマなのに・・)
(2)実はこの先(正しい距離位置)に同じ地形がある
(3)距離はトラップで、「通行止」を承知で入っていくのが正しいルートである
・・・・まずは一番簡単な(2)を確認すべく、先へ走ります。
が、700mを待たずに行き止まりでした。
(↑この間2分、ここでスィーパーに再び抜かれたと思われます。
これが第2の神隠し。泣)
それにしても、先を数百m確認で走ることは特別な事ではありませんが
スィーパーのすぐ前を走っていると
たったこれだけのことで追い抜かれてしまいます。
やっぱり最後尾は絶対に走るべきではありません。
次に考えられる事。
私は朝からずっと焦っているので、たった3コマではあるけれど
何かたいへんな思い違いをしている、とか。
自分のことが信じられないために、
これを確認するには戻るしかありません。
CP1まで約8km、一度戻っては見たけれど
やっぱり1~2コマ目までは距離も地形も合っています。
とすればあとは「通行止」を入っていくだけ。
何を迷っているのだとお思いでしょう。
私がもしCRF150に乗っていたら、
確認する為にCP1に戻るよりも先に
「通行止」に入っていったことでしょう。
でも今乗っているマシンはCRM250。
もしやっぱり勘違いしていて、本当に行けない道で、
途中で一人でどうにもできない状況になったら・・・・
と思うと、「とりあえず確かめる為」に入っていくことができません。
ここでもう一度(1)と(2)を繰り返して、ロスタイムは計30分。
少し話がそれますが、今年の北4で菅原会長に
「セル付の小さなバイクにした方がリカバリーが楽だよ」と
勧められて以来、XR230やセローを考えつつも、
CRM250で出ないことが、ちょっぴり「負け」っぽい気もして
どうしようかな~と考えあぐねていたのですが・・・
この時、心に決めました。
「どんな状況でも自分で操れる小さいバイクにしよう」
結局、覚悟を決めて入ってみれば
合わない距離はトラップで、通行止めの看板を無視して
入っていくのが正しいオンルートでした。
朝から準備不足と焦りで、正しい判断ができない私。
もうここまで遅れたら、あとは事故なく楽しみながら
無事にゴールまで辿り着くだけです。
せっかくなので、林道の写真など撮ってみたいと思います。
ちょうど光が差す時間で、木漏れ日が落ち葉を照らします。
この辺りが一番きれいだったなあ。
同じ道でも、雨が降っていたら大変なことになっていたでしょう。
でも今日は気持ちのよい、美しい秋の林道です。
は~、20~30分休んで眺めていきたい・・・・
(早く着いていればそれもできるのですが。)
途中、行けども行けどもかまたに追いつかず、
これは絶対おかしいと思ったスィーパーのおっちゃんが
分岐点で待っていてくれました。
ああ、後ろに人がいるってなんという安心感。
(おっちゃんは大変だったでしょうけれど。)
トコトコトコトコ、林道を抜けてCP2到着。
遅くなってすみません。^^;
CP2には、オフィシャルのYHさんと★君が待機していました。
YHさんが写真を撮ろうとしたので
「私、すごい顔をしているでしょう?」とゴーグルを取りながらいったら
「まるで捨てられた子犬のようです」(笑)
ええ、まさにずっとそんな気分で
帰る家(CP)を目指して走っていましたから。^^;
ここでスィーパーはおっちゃんから★君に交代。
「いいか!かまたさんから絶対に目を離すなよ!
いなくなっちゃうんだから!」
もうここからは私も、お互いのために
バックミラーに★君を確認しながら走ることにしました。
その頃、ずっと前方では・・・・・・
オンルートが工事で本当の通行止めとなっていて、
@BOSSたちが別のルートを確認していたようです。
@BOSSはトップの方を走っていたので
あとから来るエントラントのために、こんな張り紙を残し、
道路には、トモさんとこんな目印も残してくれました。
photo:やっぱバイクっしょ♪
@BOSS、ゴールである「いわなの郷」に到着。
私はというと、スィーパーの★君が
ルートを知っているものと思っていましたが
「実はボクも知らないんですよ」
そ、そうなの???( ̄∀ ̄;)汗
二人でコマ図を確認しながら走り、
トラップにひっかかって獣道に入ったりしつつ・・・
@BOSSたちの残した目印や道路看板をたどり、
いわなの郷が見えてきました!
photo:やっぱバイクっしょ♪
なんとかゴール!ありがとうございました。
他の皆さんは、もうすっかり着替えも済ませて
夕日を浴びながらくつろいでいらっしゃいました。
【表彰式】
体育館のような講堂で表彰式。
結果はご覧の通り。
今回は速さを競うのではなく、
タイヤの減りの少なさ、
ミスコースの少なさ(=走った距離数の少なさ)、
クイズの正解、トライアルSSでの足つき点数など
もろもろの総合得点を競う方式。
総合1位は「まくさん」です!
(@BOSSとかまたは2日間参加をしていないので対象外。
つーか、私はどちらにしても失格ですね。^^;)
優勝賞品のササニシキ10kgを受け取るまくさん。
おめでとうございま~す!
ブービー賞のKUNIさんにもお米5kgが贈られました。
ラリーに初めて参加をされたというKUNIさん。
クルーザーに乗るKUNIさんは、kmとマイルを勘違いし、
どうしても合わないトリップ(そりゃそうでしょう^^;)に
なんと166kmもよけいに走ったそうです。
(人より1日よけいに走ったことになりますね・・・( ̄∀ ̄;)汗)
しかも、KUNIさんのマシンTM250は
リッター10キロ走らないそうで、
ガソリンを5リッターデイパックに担いで走ったとか。
記念にみんなで集合写真。
途中パンク修理をしたまま戻らない大○さんを探して
あやうく自分たちも神隠しにあうところだったという
YHさんとおっちゃんが、車に無数の小傷をつけて帰ってきました。
お疲れ様でした!
自走で宮城まで帰るトモさん。
昨日、林道ツーリングの途中でいわき組に拉致され、
DRZに強制的にゼッケンを貼られて
そのまま今回のラリーに合流させられたので
自走で帰るほかありませんよね。(笑)
お気をつけて!
こちら、大迫力のシニョールのトランポ。
かっこいい~ですね~゚。( ̄▽ ̄)ポワーン
でも、カルビーのスナックを胸に抱えて、
ポリポリと立ち食いしているシニョールの方が
キュンと来ます。(笑)
私も頂いたドリンク剤を飲み干し、
落ち込んでいる場合じゃないぞと自分を鼓舞しましたが、
帰りのトランポで@BOSSに散々叱られたのは言うまでもありません。(泣)
オフィシャルの皆さま(特におっちゃん)、
一日中ご苦労をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
けれど、たいへんよい経験をさせて頂きました。
そしてまたまた、楽しく悲しい思い出を刻むことができました。
本当にありがとうございました。
【おわりに】
今回のレポートを読んでいただくと分かるとおり、
たった1日のラリーの中で
初心者がやらかすであろうすべてのことを
全部体現して見せたかまたでした。
(YHさんは「予想通りでした!」と言っていましたが。泣)
K-ZERO RALLYオフィシャルの皆さま、
来春の本番には、こんなテケトーな人が
参加してくるかもしれないので(ないか?)
今回の私への大変なご苦労を
反面教師にしていただければ幸いです。(泣)
私個人としては、普段@BOSSに叱られていること、
「セルフマネジメント能力のなさ」が
ぜ~んぶ自分に還って来た一日でした。
準備はどんなに大変でも、
前日までに考えられる事はすべて終わらせておくこと。
私など、客観的な全体像が見えないし、
起こりうるトラブルがまだまだ予測できないので
まずは練習と思って、記憶でなくチェック表にしたがって
十分すぎるほどの準備をしてちょうどいいくらいであること。
自分のマシンのことをもっとよく知っておくこと。
判断力も技術も、ラリーに必要なすべてがまだペーペーなのだから、
絶対に最後尾を走らないで済むようにすること。
焦ったときこそ落ち着いて対処すること。
今回のレポートほど
書いていて情けなく思ったことはありません。(TдT)
最後に、K-ZERO RALLYを終えて一番心に思うこと。
ああ、これがTBIでなくてよかった・・・
投稿者:かまた posted at : 13:05 | コメント (20)
2009年11月09日
アカデミー2009最終回
土曜日はトライアルアカデミーで真壁へ、
日曜日は「K-ZEROラリー」2日目に参加するためいわきへ。
まずは土曜日からご報告したいと思います。
トライアルアカデミー2009も、今回が最終回。
あっという間の一年間でした。早いものですね。
なんだか私だけ、ちっともうまくならずに
先生方を困らせていますが・・・^^;
会社から帰り3時間ほど睡眠をとって、
深夜2:30起きて長岡を出発。
茨木の日立を通る頃に夜が明けてきました。
今日は全国的にいいお天気になりそうです。
順調に高速を飛ばして、朝7:30には真壁に到着。
久しぶりに一番乗りです。
投稿者:かまた posted at : 21:26 | コメント (13)
2009年11月04日
佐渡トライアル2009
お待たせしました!(えっ、別に待っていない?)
かまた初のツーリングトライアル、
「佐渡トライアルフェスティバル2009」参戦レポートです。
最初にお伝えしておきますが、
たった2日間(大会は1日だけ)なのに
レポートは北4レポに負けないくらい長いです。^^;
【10月31日(土):前日】
10月31日朝5時、新潟港着。
ちらほらとトラ車を載せたトランポが見当たります。
佐渡汽船のカウンターにて搭乗手続きを行います。
今回は普通乗用車以下にあたる軽ワゴンなので
車両航送運賃はキャンペーン割引で往復10000円。
これに一般旅客代金が片道2190円、全部で18790円です。
(いつものバスで来た場合は、往復5~60000円くらい。)
毛布を100円で借りて二等船室へ向かうと
思ったよりも混み合ってスペースが確保出来なかったので・・・
1040円増で一等に変更してもらいましたが、こちらはガラ空き。
北海道行きのフェリーは特等から順に予約が埋まるようですが、
佐渡まではたった2時間半なので、
二等を利用する人が圧倒的に多いようです。
朝6:00、銅鑼を合図に出港。うっすらと夜が明け始めました。
朝6:20、朝日が昇り始めました。
穏やかな、よいお天気となりそうです。
甲板には一眼を手にした乗客が数名出てきました。
私のカメラはいつものコンデジです。残念!
売店で買った朝食のパンとコーヒー。
佐渡の畑野町のパン屋さんで作られているらしいこのパン、
見た目とパッケージは昭和の雰囲気100%ですが
思ったより(失礼!)ずっとおいしくてびっくり。
対岸にうっすらと佐渡ケ島が見えてきました。
着岸が近くなると、船内に「佐渡おけさ」が流れます。
フェリーの車両置き場にて、「それいけミニウトロ号」と。
朝8:30、両津港到着。
フェリーの乗降口が開いたとたん、いいお天気とわかると
本当に気持ちがウキウキします。
車から一瞬見えたところを撮影、
これが今新潟から乗ってきたカーフェリー「おけさ丸」です。
ある人と待ち合わせをしているので
これから、約40キロ離れた「小木港」へ向かいます。
いつもは帰りのフェリーに乗るために走る県道65号を
逆方向に走ると、とても新鮮な気がします。
それにしても佐渡ケ島はコンパクトですね。
たった1時間ちょっとのドライブですが
その間にいろいろな史跡や観光名所が点在しています。
が、今日は残念ながら全部素通りです。^^;
柿畑にて、ちょうど、おけさ柿の収穫をしていらっしゃったので
ご挨拶して写真を撮らせていただきました。
形のよい「おけさ柿」(ヒラタネナシカキ)が
青い空にきれいに映えて輝いています。
大きくて甘くて美味しいんですよ~。^^
9:40、小木港に到着したカーフェリーから降りてきた1台のトランポ。
かまたと@BOSSがトライアルを始めるきっかけとなった人、
GSチャレンジでおなじみ、富山の平野さんです。
今回の佐渡トラも、平野さんからお誘い頂いて参加しました。
一行がまず向かった先は、羽茂港に面した「おけさ柿選果場」。
丸大味噌さんのすぐ近くにあります。
私も@BOSSも、何度も釣りでお邪魔しているエリアですが
佐渡を訪れるのは春か夏ばかりだったので
柿の収穫時期に訪れるのは初めてです。
島内で収穫されたおけさ柿はここで選別され出荷されるのですが、
ここでも直接買うことが出来ます。
必ず毎年ここに寄って「おけさ柿」をお土産にするのだそうです。
選んだ柿は丈夫な米袋(1枚50円)に入れてトランポに積みます。
(もちろん地方発送もしてもらえます。)
柿はまだ熟れていないものも混じっているので
家に帰ったら、一度全部広げて並べてみて、
青くて固い柿が下になるように、袋に入れ直し、
上の赤く熟した実から食べるようにするとよいのだそうです。
(by にゃかむりゃ~さん@北陸おさわがせトライアラーズ)
気持ちのよい湾岸を連なって向かう先は・・・・・
赤泊のカニの直売所「弥吉丸(やきちまる)」さん。
私も佐渡へ来るときには毎回お邪魔しています。
今日は朝からお客さんが多いのか、
もうほとんどのカニが売り切れていますね。
すでにカニの買い付けが終わった後に試食をする人々。
佐渡のベニズワイガニは甘くて味が濃厚です。^^
本部となる「あかどまり城が浜温泉」の宿、
「サンライズ城が浜」に到着。
車検会場である宿の駐車場がパドック。
海に面して気持ちいい風が吹いてきます。
道具とマシンを、「それいけミニウトロ号」から降ろします。
新しいマシン、珍しいマシン、いろいろなマシンが並びます。
平野さんは旧車TY250でのエントリーです。
平野さんは毎年こういった「レア物(?)」で参加されます。
ツートラではおなじみらしい、手作りのシート。
マジックテープで付いているようです。( ̄∀ ̄;)汗
何かかわいいものがゼッケンから顔を覗かせています。
こういうのも、ツートラならではなのでしょうか。( ̄∀ ̄;)ブースカ・・・
車検前に空気圧調整をするかまた。
@BOSSのマシンのリアブレーキパッドが、
車検前の試走ですっかり無くなってしまいました。(泣)
にゃかむりゃ~さんから中古のブレーキパッドを頂いて
緊急オペが開始されましたが、ブレーキOILまで漏れてます。
何とか応急処置はできたものの不安が残ります・・・・・。
免許証、MFJ登録証、保険証、参加受理書を手に受付へ。
車検会場にて、保安部品と自賠責のチェックを受けます。
後でわかりましたが、車検担当のオフィシャルは
明日参加をするエントラントでした。
限られたスタッフの中、お互いに協力をし合いながら
こうしたイベントが作られています。
(車検を担当されたS井さんとS見さんは22年間の佐渡トラ皆勤賞、
ちなみにS井さんはマシンも第1回から替わらず皆勤賞だそうです。^^;)
宿の2階から。宿は海が目の前です。
午後4:30、宿のフロント前にてライダースミーティング。
全部で25セクションをまわる時の諸注意がありました。
「もしもオブザーバーの判定にクレームがある時、
そのオブザーバーが自分の判定に自信がなかった場合、
申し出て、もう一度再トライしてください。(笑)
もしオブザーバーが自信たっぷりだった場合は
あきらめてください。」
・・・再トライするっていうことは、
最初の判定より悪くなる場合もあるわけですね。^^;
「それから、佐渡だからと言って、
途中でトキを見つけた!と脇見運転をしないでください。
トキは島の人間でもまず見ることはありません。
トキだと思っても、それは間違いなくサギですから、
詐欺に会わないように!」・・・( ̄∀ ̄;)ハーイ
先日の全日本トライアル選手権で優勝を決め、
V9を飾った黒山選手のあいさつ。
今年も弟の二郎選手とともにゲストライダーとして参加します。
午後5:00、佐渡トラ名物の前夜祭開始。
「ライバルは前夜祭でつぶせ!」が佐渡トラの合言葉。
ものすごくうれしそうなかまた。( ̄∀ ̄;)汗
これもすっかり佐渡トラ名物となったベニズワイガニ。
う~ん、T井さん、やる気に満ち溢れていますね。
明日へのやる気?それとも前夜祭ですか?(笑)
明日の大成功を祈って、乾杯!
それにしても幸せそうですね。(笑)
来年は国際A級に昇格される、黒山選手の弟・二郎さん。
今回は、妹の和枝さんもスペシャルゲストとして参加されます。
エントリーリストの自己紹介文に
「走りは見ないでね」とあったのが可愛らしいですね。
(しっかし兄弟3人似てますね。黒山DNA恐るべし・・・^^;)
ジャンケン大会が始まりました。
黒山選手のサイン入りグッズなども多数出品され
会場がヒートアップしてきました。
なにやらいつになく熱い@BOSS。
@BOSSが黒山選手のサイン入りBETAトレーナーをゲット!
まだBetaがBETAと表記されていた頃のものです。
地元「おけさトライアルクラブ」のSハタさん。
ブログを読んでくださっているとのことで、
明日Sハタさんがオブザーバーを担当されるセクションでは、
「かまたは『入ります!』と言ってINする時に
その場でスタンディングスクワットを3回すれば、
無条件でクリーンにしてやる!」と言われました。(泣)
午後9:00、前夜祭終了。
全員(カメラマン含む)、完璧に出来上がっていますね。
今回の大会は、蔵元「北雪」がスポンサーとなり
日本酒の一升瓶がずらりとテーブルに並んだということで
勘弁していただけますでしょうか。^^;
私の酔った写真を出すことを交換条件で
出してもいいと言われた@BOSSの写真。
武士の情けで小さくしておきます。
【11月1日(日):大会当日】
明けて11月1日。
ようやく佐渡トラ当日です。
雨の予報でしたが、朝食を食べていると、
海の向こうに朝日が昇ってきました。
どうか今日一日、お天気がもってくれますように。(-人-)
宿の全景はこんな感じ。
いつもコメントをくださる上州GS/GGさんはTLMで参加です。
朝7:00、いよいよ出走です。
うう~、ドキドキしてきました。
平野さん曰く、「佐渡トラは楽しんだ者勝ちです。」
まずは全員で集合写真を撮りました。
(この写真は、その集合写真の紙焼きをデジカメで撮ったものです)
ゼッケン順に2~3人ずつスタートラインに立つと
このような写真を撮って、後で記念品としてプレゼントして頂きました。
@BOSSはラリーの装備そのままですね。(笑)
スタート地点すぐ近く、海岸に設定されたセクション1。
順番を待つ@BOSSと、隣は県警のWさん。
寒くはないのですが、突風で今にも飛ばされそうです。
佐渡トラには「ときクラス」と「金山クラス」があって、
ライセンスや技量に関係なく自己申告でエントリーします。
一般的に初心者は「ときクラス」、上級者は「金山クラス」とされますが、
二つのクラスの大きな違いは
「とき」はINからOUTまで、どこを走ってもOK、
「金山」はかなり難しいマーカーが設置されています。
「ときクラス」にエントリーをして、金山ラインに挑戦するもよし、
自分なりにラインを決めて、自分にあったレベルで挑戦するもよし。
ときクラスのセクションのいくつかは、INすれば必ずOUTできる
少し甘すぎると思われるセクションもありますが、
徹底的にこれを狙ってオールクリーンを狙う人もいれば、
それではつまらないからと自分なりに少しハードルをあげる人もいます。
そのため、リザルトは直接的なクラスの順位とはいえません。
どちらかというと、仲間内でラインを設定して
同じラインに挑戦したもの同士が順位を競うのを楽しむ感じです。
第1セクションのときクラスライン。
ときクラスはグリーンのラインが一番簡単ですが、
それでは簡単すぎるし、つまらないと思えば、
その奥まで行って、金山ライン(ピンクのライン)を走って
Uターンをしてきても構いません。
第1セクションの金山ラインを走る、ゲストライダー黒山健一選手。
黒山選手はご覧の通り、軽々走っていますが、
他の選手は強風にあおられ、危うく海に水没しそうな人も。^^;
第1セクションを終えて出発すると、
民家の軒先や玄関先でお年寄りや小さな子ども達が
笑いながら手を振って見送ってくれています。
こういうのって嬉しいですよね。
私も「佐渡を使わせてもらってありがとうございます」と
笑顔でおじぎをしながら前を通ります。
全行程約80キロのコースの中に、25セクションが設置されていますが、
いろいろなシチュエーションを楽しむことができます。
きれいな木立のセクション。
採石場でしょうか。ガレた石のセクション。
沢のセクションも3~4つほどありました。
11セクションを終えたところで、お昼休憩。
ここでガソリンを給油し、お弁当を食べます。
コース上のガソリンスタンドは日曜はやっていないので
主催者側が用意したガソリンを「ガソリン券」で買います。
(受付時に500円でガソリン券を購入済み)
@BOSSのリアブレーキはいよいよまったく利かず。
あとはフロントブレーキだけでどこまでいけるか・・・
@BOSSはリアブレーキが利かないにも関わらず
他の富山メンバーと一緒に金山ラインに挑戦していましたが、
沢を上るセクションでは、さすがにフロントブレーキだけでは耐えられず
坂の途中でいきなり背中から落ちて川に半身水没。
今回の佐渡トラでは「初めて見る@BOSSの姿」をたくさん見ました。^^;
佐渡トライアルの移動区間(ラリーで言うところのリエゾン)は
ご覧のような気持ちのよい紅葉のフラットダートが続きます。
長い林道を抜けた先は、紅葉した美しい山に囲まれたセクション。
小雨でもこんなにきれいなのですから、
青空だったらどんなにか素晴らしかったことでしょう。
佐渡は少し高いところに上ると湾が見下ろせます。
ここも真野湾(ですよね)を見下ろす素晴らしい景色でした。
景色を楽しませ、ときクラスと金山クラスの両方のラインを設定する
セクションを作るみなさんのご苦労がしのばれます。
砂山をジグザグにキャンバーで走るセクション。
ときクラスは、砂山の下をただ一直線でOUTすればOKですが、
富山メンバー&@BOSSは金山ラインにチャレンジ。
みな砂にタイヤを取られて撃沈。^^;
ツートラは移動区間で結構体力を消耗して
セクションに着く頃には疲れて思わぬミスをすることも。
モトクロス元IBのT部さん、最後に盛り上げてくれました。(笑)
第25(最終)セクションともなると、
ツーリング区間の疲労もかなりたまってもうヘロヘロのようす。
こんなはずじゃないのに・・・という走りになるのも仕方ないかも。^^;
ちなみに私も、下見を2回もしたのに
疲れで目に入らなかった石にフロントが突き刺さったあげく
エンストして5点でした。(泣)
こうしてみんなで笑い合い、助け合いながらの
全25セクションすべてを終えて、本部である宿へ向う頃には
雨は小雨からどしゃぶりに。
午後2:30頃、第1セクションでは
黒山健一選手によるデモが行われていたそうですが、
私たち(富山組とチームアトラス)は最後尾を走っていたので
残念ながらこのデモには間に合わず。
宿に到着。全行程を走り終えた感想は「楽しかった!」です。
私のリアフェンダーにつけたナンバープレート。
試走では大丈夫でしたが、結局3回ほど巻き込んでしまい
新しかったのにもうボロボロ。
佐渡トラには、SSERのラリーにあるような
心の葛藤や極限状態は一つもないので、
鮮烈に魂に刻まれるというような出来事はありませんでしたが
佐渡という、ある意味守り抜かれた、心安らぐ日本の風景の中を
地元の方に笑顔で手を振られながら走り、
セクションではクリーンを出しては喜び、失敗しては笑い合い、
太陽、雨、風、海という自然を肌に感じた80キロは
温かくて楽しい思い出と共に、
「また来年も来よう!」という気持ちにさせてくれました。
限られた人数の島内スタッフの皆さんはもちろん、
本州から参加されているスタッフの皆さんのご苦労は計り知れませんが
楽しい二日間を本当にありがとうございました。
大好きな佐渡でまた一つ、新しい思い出ができました。
本当に本当にありがとうございました。
【11月2日:おまけ】
私と@BOSSは大会後の後夜祭に参加して、もう一泊宿に泊まり
翌日2日に両津港へ向いました。
バニウトロとよく来た佐渡の道を、確かめるようにゆっくりと帰ります。
遠くに見えるのは懐かしい幸福地蔵です。
明日は新潟も雪が降るかもしれないという予報。
波も次第に高くなり、冬の日本海そのままの絵が広がっています。
この季節、もう一つの「カキ」(こちらは「牡蠣」)も旬。
両津港の「カキ小屋」で焼き牡蠣を食べさせてくれるという情報を
@BOSSがキャッチしたので、さっそく来てみましたが、
残念ながら土日しかやっていないのだそうです。(泣)
12:40分のフェリーで佐渡を後にします。
白波が立つ日本海。フェリーはかなり揺れましたが
無事3:00過ぎに新潟港に到着しました。
今回の記念品とおみやげ。
参加者全員に頂いた、各自の順位の入った日本酒「北雪」、
@BOSSがジャンケン大会でゲットしたBETAトレーナー、
黒山健一&二郎選手のサイン、おけさ柿。
今回で22回を数える「佐渡トライアルフェスティバル」、
一時は150台を越える出走台数だったそうですが、今回は62台。
その多くが「常連」の方で占められています。
私の個人的な感想ですが、
初心者も上級者も、それぞれが自分のレベルに合わせて楽しめて
競技性もあり、けれどそれ以上にイベント性(レジャー性)もあり、
家族で観光を兼ねてくるのも楽しいのでは。
宿代、前夜祭代、記念品代を含めて20000円はかなり安いと思います。
トライアルを始めたばかりの私のようなヒトでも本当に楽しめますし、
新潟県人として、また佐渡ファンとして
ぜひたくさんの方に参加して頂きたいなあと思います。
というわけですので、あやさん、しるこちゃん、やすこさん。
来年はぜひ一緒に参加しましょうね。^^
投稿者:かまた posted at : 00:15 | コメント (31)